セレンディピティと呼ばれる現象があります。
ふとした偶然の賜物でいい目に逢える能力のことで、
作家のヒュー・ウォルポールが、御伽噺の「セレンディップの3人の王子」からとってつけた言葉だそうです。
3人の王子は、
いつも偶然とか機転とかのおかげで、もともと探していたわけではないものを発見するのです。
あるとわかっていたもの、「亀の石像」と出会いに行って、あるとおもわなかったもの「金色(こんじき)のトカゲ」と出会いました。
小さなセレンディピティは、誰の周りにも満ち溢れているようです。
あるとわかっていたものに囚われ過ぎないで、あるとおもわなかったものをどんどん取り込んでいくことで、シンデレラストーリーは産まれます。
ふとした偶然の賜物でいい目にあえる能力とは、つまり、ふとした偶然を賜物とおもえるような、シンプルな子供心のようなものを大事にしておく事だともいえるでしょう。
そうおもった私は、この後夢中になって金の蜥蜴を追いかけまわしてみました。
残念ながら金の巣穴には連れて行ってくれませんでした、が、なんとなくいいことがありそうなよい気分でここを後に出来たのは確かでした。
それこそが、賜物だったのかも知れません。