小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

ベルリン・フリー旅行 その14 最終日、お別れ前に訪ねた所とは?

2015-06-06 16:27:18 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その14 最終日、お別れ前に訪ねた所とは?

最終日(2015-5-12)
最終日は午前中が使えます。ミュンヘンの最終日と同じように、中央公園を散策してから、一か所観光してベルリンを終了と考えました。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ベルリン中央公園ティーアガルテンはどこへ行っても森とおもって、適当にZoo駅で降りて歩き始めました。カイザー・ウルヘルム記念教会に出会ったのですが、一向に森が見えてきません。この教会は旧建築と新建築が同じような大きさで並立しているのがわかりますか。工事中でしたが、新建築はとても斬新な建築物だそうです。このあたりは各国の大使館が集まっていて、折しもイスラエルの首相が訪問中ということで、厳重警備状態でした。道路を封鎖され、遠回りしているうちにどこを歩いているかわからなくなり、通りかかったインド人風の紳士に道を聞くと、公園の森の入口まで連れて行ってくれました。大使館に関連する方のようでした。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + coBORG


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Canon IXY


Sony alpha7R + coBORG

森ですが、出足が遅れているうえに、森の中で迷って、のんびり歩くというよりは、時計をにらみながら歩くことになりました。適当に切り上げて、タクシーで最終目的地、ユダヤ博物館に向かいます。<毒を食らわば皿までも>ということで、ユダヤ人への理解に最終時間を当てました。

この博物館はモダンな建築で、建築自体を目的で訪れる人もいます。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ホロコースト(大量虐殺)への道と亡命への道の2つの選択肢を示す強い傾斜のある廊下。
確かに亡命という道を選択した人も少なくなかったのでしょう。その決断の持つ意味を、そんなことを考えたこともない当方に、確かにこの廊下は迫ってきます。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

右の道のどんずまりの部屋は真っ暗で、一部の明り取りがあるのみで、行き止まりの空間です。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

左廊下に続く道の先は、屋外にユダヤ人の混沌と不安を表わすコンクリートの柱の隊列があり、その先にはユダヤ人の歴史を展示する迷路のような部屋が続いています。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ユダヤ教では富と豊穣を表わすイチジクの木に七夕みたいに願い事を書いた札を下げるのです。我々も下げてきました。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

おそらく、西暦300年くらいに、ローマ軍の進軍にともなって、シュケナズ地域(ドイツ、北フランス、東ドイツにまたがる地域)にユダヤ人が進出したのだろうと思われています。ニンニクは中世時代のライン川沿いの3つの都市に存在していたユダヤ人集団の団結を表わしています。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ここで分かったことは、ユダヤ人排斥運動というのはユダヤ人がこのドイツ地区に住みついたころからずっと存在しており、たとえば、キリスト教の十字軍によるユダヤ人虐殺があります。これはキリスト教人の消えることないユダヤ人排斥の根源を表わしています。しかし1847年一時はプロイセンにおいて、 ドイツ人と対等な待遇を得ます。その後、排斥の再発と権利の獲得の波をいったりきたりしたのですが、さらにその後、ユダヤ人排斥運動がだんだんエスカレートして、ヒットラーはそれを利用して、大衆を誘導していったのです。結局ユダヤ人抹殺運動により、ヨーロッパ全土で約600万人のユダヤ人が虐殺されました。
当方はサイエンスの分野で活動して、ユダヤ人の能力がいかに優れているかよく知っています。ボストン・MITに留学した先もユダヤ人の教授でしたし、ワシントンDC・NIHに留学した時もユダヤ人の教授であり、アパートの周りのユダヤ系の子供たちがいかに頭がいいかを実感しています。音楽の世界も、ビジネスの世界もユダヤ人が世界中をおおっているのです。それがなぜ迫害されるのか? 自国を追われた民族は通常、周囲と同化して吸収・消滅してゆくのです、日本でも台湾でもアメリカ大陸でもどこでもそうです。ところがユダヤ人はあまりに優秀で、団結力があり、自分たちの宗教や民族性を固辞する故に、消滅するどころか拡大し、しかも優秀である故に恐れられ、迫害されることになります。ユダヤ人の中でも、ヨーロッパの近代国家に中に浸透して行くことを望む集団とむしろ古典的なユダヤ人の国をパレスチナに再建するシオニズム運動に分かれ、結局シオニズム運動よりは、世界中の社会の上層部に浸透し行くのがユダヤの流れであり、いつのまにかユダヤ人は世界を動かす大きな力となっています。 
また脱線です。朝鮮半島を追われた百済人、新羅人、高句麗人は日本の上層部に浸透して、同化しているようで、実は日本を動かす力の一部になっているのではないかという当方の考えはあたっているのでしょうか? おそらく我々のDNAの一部としてですが。それらのDNAの多い少ないで、どうしても戦いの好きな人と、どうしても融和が好きな人が出来上がってゆくのです。この旅の出発の時から、飛行機の中でも、安倍内閣の方向に対する自分の考えを固めようとしています。固めておかねばならないと思っています。これは後で、書いてみましょう。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

米国人ダニエル・リベスキンド設計の超モダンな建物とプロイセン時代の役所建物が並列・連結しているのがわかりますでしょうか。この連結に過去から現在・未来にわたる流れの意味を持たせているのです。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

お昼はベーグルサンドとキャロットケーキ一個づつ。キャロットケーキの上にマジパン・ニンジン飾りがかわいい。  外の庭に藤のトンネルがあるのがわかりますか?



Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

なんと、ここも厳重警備状態、博物館前の車線が完全に止められています。イスラエル大使が来るのでしょう。


あとは、1時に来た、送迎ハイヤーにのって、空港へ、フランクフルト乗り換えで、羽田へ無事到着。不思議なことに行きより帰りの機内食の方がましだった。行きは日本で積んで、帰りはベルリンで積むはずなのに。

羽田から、品川について、駅ビルで昼飯をゲット、日本のデパ地下をみると、なんと日本は素晴らしい国なのだろう。<日本の素晴らしさを実感するために海外旅行するのではないだろうか>とすら思ったのです。

明日は旅行後記です。
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ベルリン・フリー旅行 その13 歴史と復興のモザイク・ドレスデン4

2015-06-05 19:02:58 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その13 歴史と復興のモザイク・ドレスデン4

2015-6-5
今日は、ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオペラ)内部鑑賞ツアーの続きから。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

オペラ出し物の舞台セッティングが行われていました。ここの客席の背もたれ一つ一つから冷房の吹き出し口があるのです。冷房をガンとして取付けない、バイロイト歌劇場とは大違い。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ゼンパーオペラ前の広場


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

もう建造物を見るのは充分なので、エルベ川にかかるアウグストウス橋を渡って、旧市街から新市街の入口までいってみましょう。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

橋の真ん中で一休み


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

対岸から歴史地区を見ます。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

橋の往復でとっても疲れ切って、橋のたもと、川を見渡せるレストランで早い夕食にします。家内はソーセージ、当方はサーモンでビールをいただきます。まずまずの味でした。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

裏からはいって、食事をして、表にでると、とっても立派な由緒ありそうなレストランでした。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ツヴィンガー城のお堀をすぎて、ドレスデン中央駅に戻ります。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

午後7時07分発、今度はベルリン中央駅が終点だから安心。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ここではドレスデンの表の表情を述べました。しかし、昨日ケーブルテレビを見ていたら、スパイドラマでやたらドレスデンが出てきました。このドラマがいつごろの物か知りませんが、そう古いものではありません。東と西の接点であり、東ドイツ時代の名残が多く残存している、今回の旅地域は、裏では本当にこのドラマのような東と西のせめぎ合いが依然として行われているような気がします。
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ベルリン・フリー旅行 その11 歴史と復興のモザイク・ドレスデン2

2015-06-03 17:04:27 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その11 歴史と復興のモザイク・ドレスデン2



現在のザクセン州は小さな州ですが、もともとはドイツからポーランドにわたる大きな国だったようです。このあたりは後述するシュタールホッフのマイセン陶器でできた大壁画にその歴史(1123年から1904年の歴代の君主が行列している絵)がつづられているように、100年近く繁栄したのです。ということで、緑の丸天井の宝物は戦争で失われた残りであるのに、とてつもなく豪勢なものです。しかしながら、ここの写真撮影は厳禁であり、ネット掲載写真もドレスデン城の持ち物ということで転載禁止というケチこの上ない状態になっています。金持ちはケチであるという良い例でしょう。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

外観(左)はあまりお城っぽくないので、油断していると、中身はすごいものです。




Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

修復したドレスデン城の中庭、この対面で切符を買います。入場は時間制になっており、厳密な二重扉を通って緑の丸天井へはいるのです。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ドレスデン城のショップで日本食器が売られていました。なにせ日本陶器はマイセンのお手本ですからね。ザクセンはマイセンを統合していたことがあるし、銀山を持っていたなどを背景に、工芸品に優れていたので、緑の丸天井を見たあとで、工芸品気分になって、このショップで当方としては珍しく高いガラスのコップを買いました。このあたりの工芸技術の伝統を感じると思ったのです。高いといっても値段はわずか3000円程度ですから、緑の丸天井に飾られていた工芸品とは雲泥の相違です。このブログの最後に登場させます。


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

近くのアルトマルク広場の市場へ。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

さらにこの近くの、ゲンゼディープという地球の歩き方推薦の気軽なお店で、地球の歩き方推薦のドレスデン風ローストビーフ・ザウアーブラーテンとドレスデン風チーズケーキ・アイアーシュッケを注文。なぜか御客は我々だけ、ウエイトレスが我々の注文にクスッと笑ったのは、日本人はみなここにきて、みな同じ注文をするので笑ったのだろうと推測したのです。まともなドイツ料理を食べたのはここが最初で最後でしたが、この選択は間違っていません。とても美味しかった。いくら笑われようが推薦します。夜もここで食べようと思ったくらいです。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

聖十字架教会のシンプルな内部。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

聖十字架教会も被災して、この写真のように、新旧の建材がモザイク模様になっています。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

アルトマルク広場にもどります。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

この近所にあるこの場所は、古い被災建造物跡に新しい建物を建てることに反対している看板が建っています。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

この建物は半分古い建物で半分新しい建物のハイブリット。ドレスデンらしい建物です。実は京都にも、町屋の連続が古くなり、一部壊して、新しく修復した新旧ハイブリット建物が結構あります。

ブラウエン教会に向かいます。ここは再建です。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

また明日
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ベルリン・フリー旅行 その10 歴史と復興のモザイク/ドレスデン

2015-06-02 19:01:01 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その10 歴史と復興のモザイク/ドレスデン

さて、4日目(2015-5-11)す。今日の朝にストライキが終了するという情報があり、2時間かかるドレスデンへの旅をこの最終日に持ってきました。切符は昨日買っておいた指定席です。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ボックス席に収まります。眠ってしまって、乗り過ごすとこの列車はプラハまで行ってしまいます。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm ドレスデン中央駅


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm ドレスデン中央駅


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ドレスデンは大戦でその80%が破壊されたということで、歴史的建造物のほとんどは再建です。その再建に対する意欲には大いに敬意を表します。歴史地区までの道は元東ドイツとは思えない、今風の街並みです



記念にこのような絵ハガキを買いました。



ちなみにこれはベルリン、ブランデンブルグ門の絵ハガキです。

このように深刻めいて戦争をとらえるのではなく、といってその記憶を事実をしっかりと残すというヨーロッパのセンスは、戦争の事実を裏にしまって、刹那の平和にいりびたる日本より、ずっと大人の、正当な行動でしょう。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

まずはザクセン州立歌劇場(ゼンパーオペラ)によって、内部鑑賞案内の情報を得ました。これはまた後で述べます。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

歌劇場のすぐ横はツヴィンガー宮殿といって、ザクセン王フリードリッヒ・アウグス1世の宮殿です。美術館や博物館として使用されています。今日は残念ながら美術館は休み。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm 広い中庭


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

さすがに、破壊されなかった石像か、おそらく部分修復物でしょうが、どれもこれも芸術性の高さが見てとれます。


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

これは破壊されなかった、わずかな生き残り建造物なのでしょう。このすすけた建造物と新しい建物の落差がなんとも元東ドイツを物語っています。

一番の見どころ、ザクセン王の居城、ドレスデン城にある緑の丸天井という宝物館で、ものすごい宝物であふれていました。

また明日
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ベルリン・フリー旅行 その9 ベルリン・ドイツ・オペラ再挑戦

2015-06-01 16:42:31 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その9 ベルリン・ドイツ・オペラ再挑戦

2015-06-01

第3日目(2015-5-10)はまだ続きます。 ベルリン・ドイツ・オペラに再挑戦ですが、どうなりますか??


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

寸前でも切符が買えないことはありえないと思っていましたが、結構当日券を求めた人が並んでいました。我々は一昨日も今日も一番安い席をゲット。3日フリー切符の特典、2割引きで3千円ほどで本場のオペラを2回も鑑賞することになりました。3階、最上階ですが、音響効果はいいし、舞台も良く見えるし、なんら問題なく楽しめました。
(ちなみに、HISスケルトンツアーの付録として付いてきた3日フリー切符はよかったですよ。72時間、ベルリンの乗り物 Uバーン、Sバーン、バス等みな乗り放題。ポツダムやオライエンブルグへの旅もただ。いろいろな切符も割引あり。さすが、明日のドレスデンへ2時間の往復にはこのフリー切符は使えませんでしたが。)


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

今日の出し物はチャイコフスキーのエフゲニー・オネーギンです。
指揮:アラン・アルティノグル
演出: ゲッツ・ フリードリヒ
衣装・舞台デザイン: Andreas Reinhardt
合唱指揮: William Spaulding
振り付け: Stefano Giannetti

ラーリナ: Karan Armstrong
タチアーナ: Marina Poplavskaya
オリガ: Katarina Bradic
フィリピエヴナ: Ronnita Miller
エフゲニー・オネーギン: Etienne Dupuis
レンスキー: Georgy Vasiliev
グレーミン: Ante Jerkunica, Albert Pesendorfer (10.05.2015 | 14.05.2015)
隊長: Andrew Harris
ザレーツキー: Thomas Lehman
トリケ: Peter Maus
歌手: N.N.
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団&管弦楽団








これはロシアオペラで最も有名なオペラです。惚れた男Aに、意を決してラブレターを送ったのに、拒否された女性Bの話です。その後、Aはその女性Bの妹に付きまとう男と決闘して、殺してしまい、居ずらくなって、街を逃げ出し、その後すったもんだのあげく、まい戻って、Bに求愛すれど、女性Bは完全拒否するという筋で、なんだか三島由紀夫の春の雪における女性の恐ろしさを思い出させる筋です。オペラに全く似合わない盛り上がらない筋であるということで有名です。当方には筋だけでなく音楽も一向に盛り上がらない。歌自体は美しく、人気あるそうですが、当方には一本調子の音楽で眠くなる一方でした。付随するバレーがやたら上手くて、チャイコフスキーはオペラなぞ作らず、バレー音楽だけ作っていればよかったのに。このオペラはチャイコフスキー自身の思い出(チャイコフスキーにはこのストーリーに似た状況で女性に完全否定され、自殺未遂した経験があるようです)におぼれて、冷静なエンターテイメントをわすれた、というのが当方の感想です。

ということで、ベルリン・ドイツ・オペラの再挑戦はまた空振りに終わりました。エフゲニー・オネーギンはこちらでは人気のオペラだそうで、終演後のトイレでベルリン子が鼻歌を歌っていたことでもその人気は想像できます。ちなみに家内はとても楽しかったと言っております。カラン・アームストロングというベルリン・ドイツ・オペラの往年の大スターがお母さん役で出ていたが、とても懐かしかったと書いておいてくれといわれました。

そういえば、印象に残っていることとして、この演出です。ベルリン・ドイツ・オペラでは大御所ゲッツ・ フリードリヒの数十年前の演出だそうですが、古ゲではあるが、面白い。薄いベールの向こうに、人々が微動だにせず立っている。こういう場面から始まることが何回かありました。最初はてっきり絵画がとおもいました。美しいのです。そして、バレリーナは慣れているでしょうが、コーラスの人まで、長時間微動だにしないのです。

2回ベルリン・ドイツ・オペラを見ましたが、当方にはもうちょっと知っているオペラだったらよかったのにと思ってしまいます。ここでは魔笛だのトスカだのもっと良く知っているオペラもいっぱいやっているのですが。一演目に関して、人気によって違いますが、年間数回から10回くらい公演して、何年もlong-runのケースもあるようです。 たまたまこのようなことになってしまいました。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

終演後はすぐ隣のレストランにいってみました。オペラを見終わった連中が仲間を集めて大いに盛り上がっていました。我々の後ろの席の女性の集団は、ものすごい、笑い転げる騒ぎで、いつもむっつりしているドイツ人がここでは豹変していることに、我々は少なからず驚いたのです。
セルフサービスで、食べ物と飲み物をとってくるスタイルで、ワインもボトルから自分で適当に注いで、カウンターで料金を払うという、気軽に終演後の興奮を皆で共有するにはとってもいい大人の趣向と思いました。

また、いつの日かベルリン・ドイツ・オペラに挑戦しましょう。

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