小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か? その8 富山市ガラス美術館-1

2020-04-12 17:19:31 | 日記
Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か? その8 富山市ガラス美術館-1

今日は旅の最終日。金沢から新幹線に乗って富山は直ぐ。富山駅から路面電車で数駅、富山市ガラス美術館に向かいます。


富山市ガラス美術館


リノ・タリアピエットラの展覧会が目的です。



美術館周辺で朝食をとれるところがあるだろうとおもっていたのですが、何もありません。美術館の中のカフェでなにやら豪華なスイーツ朝食となりました。カフェにはスイーツしかないのです。お麩のパンケーキにアイスクリームがよく合います。



しらなかったのですが、この美術館は隈研吾さんの設計でした。なかなか心地の良い建物です。

展示会場の2/3は撮影OK、1/3は撮影禁止でした。この区分けの意味は分かりません。
まずは、撮影OKの作品から。展示のながれとは無関係に載せます。

リノ・タリアピエットラの作品にはここで初めて会いました。カタログでの彼の紹介文を超コンパクトにすると以下のようになります。
<リノ・タリアピエットラはイタリアのヴェネチアングラス生産の中心地ムラーノ島、1934年生まれ。小さいころからガラス工房で働き、吹きガラス職人となる。34才で職人に与えられる作品賞をとってからムラーノ島随一のマエストロになってゆきます。ムッリーナ工房を中心とし、多くの賞をとり、45才あたりからムラーノ島とアメリカを行き来するようになる。日本も含め、世界各地で活躍し、その土地の分化、風土からのインスピレーションを取り込んで作品を作り続けている。25年前にタリアピエットラは富山ガラス造形研究所でワークショップを開いて学生にテクニックを披露した経緯がある>

それぞれの作品の説明をごちゃごちゃ書くより、ただ、ただリノ・タリアピエットラの驚くべき魅力を味わいましょう。







このカッティングがとても魅力的です。



この危なっかしい置きかたで大丈夫なのか、係の方に聞いてみると特殊な接着剤で貼ってあるとのことでした。この一か月後くらいに能登で大きな地震がありました。富山の展示会も、能登島の展示会も終了していたので大丈夫だったのでしょう。ここの作品が日本で壊れてしまったら、そりゃ嘆きますよ。





リノ・タリアピエットラの作品作成現場のビデオが上映されていました。炉で溶かしたガラスを吹いて、型にいれ、色々な道具で形を変形させ、また炉に入れる、この操作を繰り返して、次第に出来上がってゆきます。綿密な設計図があるわけではなく、リノ・タリアピエットラの頭にあるイメージが基になってアドリブで作られてゆきます。大事なことは3,4人の方が集まって、流れ作業で1つの作品を作る、見事な共同作業となっている事です。まるで、ジャズのトリオかクインテットのアドリブ演奏のようです。とても他の方にはまねできません。彼の作品はただ唖然とするだけです。







































もう何も言うことがありません。
リノ・タリアピエットラはここにきて初めて知りました。こんなガラス・アートが存在することすら知りませんでした。呆然とするだけです。

富山市ガラス美術館レポートは長くなったので次回にパート2として続きを載せます。2パートでもカットするには惜しい作品がたくさんあります。次回のリノ・タリアピエットラはさらに素晴らしい作品です、ご期待ください。



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コロナ対策 2020-4-11

2020-04-11 11:21:58 | 日記
コロナ対策 2020-4-11

緊急事態宣言が出されて、当方の周りでは結構人出が減り、店が閉まっている。このままうまくゆけばいいのだが。当方は、予想として、東京はオーバーシュート回避に何とか間に合ったと思っている。小池知事のおかげかもしれない(別にユリコ・ファンではないが)。
これから書く、検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体となったコロナ対策を充実させるという考えは、多くの有識者は当然のことと思っている。当方のアイデアはそれを少し違った面から書いているに過ぎない。
さて、この三位一体は順調に進むのであろうか? 政府は、また、現在の緊急事態宣言の効果を見てから考えると言っているのではないか?

緊急の大きな出来事が起きると、人の本質が暴露する。
今の政府は大きなグランドデザインを持ち、これを現実に対応させるために奔走するのではなく、現実に起きたことを調整するただの調整役を演じてきた。これができるのは3強に頼ることがもっとも費用対効果があるという長年のなれ合いに起因する。3強とは、大企業、大都市、アメリカである。このなれ合いから起きる種々の問題をうまくごまかすことが仕事なのである。3強の能力はすばらしく、いままではこれでうまくいってきたし、ほとんどの人がそれでいいと思ってきた。

この政府が、コロナ対策が出来るとは考えにくい。最後のたよりである、日本人の能力にすがって、なんとかしてくれと頭を下げる、これが政府の本質であり、それを作り上げてきた日本の本質である。

日本人は、政府にまかせないで、自ら考えて、動かなければならない。
政府に文句を言うだけでなく、自分で考えて、この事態を乗り切るのである。今の政府は自分たちが作ってきた結果の産物であることを肝に銘じなければならない。


さて本題にはいります。

<コロナ患者を見つけ出して、病院に隔離する>
皆さんはこれを
<犯罪者を見つけ出して、刑務所に隔離する>
と同じように、いつの間にか考えていませんか?

<クラスター・もぐらたたき方式>がまさにこの考えに基づいています。コロナ患者さんの家族まで脅かしメールが来るそうです。これでは、コロナ患者が今のように増えてくると、自分の周り中犯罪者が溢れると同じように恐怖を感じるでしょう。人は強い恐怖を感じると色々思わぬ行動をとるようになります。風評被害ばかりでなく、DV、離婚、経済的問題その他での自殺も増えてきます。




現在の自粛要請だの緊急事態宣言だのはそれなりの効果があるでしょうが、自粛を緩めれば再び感染者は増えます。少なくとも計3回の自粛要請があって、2021-6にワクチンが実用化されて、新型コロナ問題は一応の決着を見る。これが当方の予想です。
ワクチンは難しいという専門家もいますが、世界中のベンチャーが本気になれば1年以内にワクチンがつくれなければうそだ。

この1年以上にわたる、戦いにおいて、以下の3点を軽減しなければなりません。
1、不安
2、経済的打撃
3、医療崩壊

この3点軽減のためのプランは

<一般人の中からコロナ患者を広く探し出して、世に役立つ人材を作り出す>

世に役立つ人材とはコロナに感染し免疫を持つ(つまりもう自分はコロナに感染しない)かつコロナを他人に感染させる能力を持たない人のことです。詳しくは前回のコロナ対策をよんでください。この人材を<最優秀者>と呼んで、<コロナクラブ会員>という証明書を付与します。 

<最優秀者>とか<コロナクラブ>とか変な言葉を使いますが、<患者>とか<隔離>とかいう暗いイメージを変えたいから使っているのであって、本質をご理解いただきたい。



1<不安の軽減>このシステムはコロナ感染者となることに対する不安を軽減します。 <最優秀者>は自由に仕事をすることが出来、自由に遊ぶことが出来ます。明るい未来を与えることが出来ます。隔離体制を快適な場にすることによりコロナ感染にたいする不安を軽減します。検査希望者は全て検査を受けることが出来、その後の身の振り方もはっきりしていることは全ての人に安心を与えます。

2、<経済的打撃の軽減><最優秀者>が対面で働く店はお客にとって安心できる店になります。体面を必要とする職業全てでお客にとって安心できます。店の接待者およびお客を<最優秀者>に限定することにより心起きなく遊べる場所を作れ、商売を再開できます。これが<コロナクラブ>です。
上図三位一体システムの中で働く方として、<最優秀者>を優先的に雇用することが出来ます。<最優秀者>は国内を自由に移動できるので、需要と供給における最適職場を得ることが出来ます。コロナにより客が激減した、クルーズ船、リゾート施設、ホテル・旅館を借り上げることにより、ビジネス継続を可能にします。<最優秀者>を雇用することにより、これら施設の運営を円滑に遂行できます。これも<コロナクラブ>です。

3、<医療崩壊の軽減> 検査体制の充実により、病院の受け入れ態勢をキチンと取ることが出来、院内感染防止、最適医療の提供が行えます。軽症者、無症状者を隔離施設に送ることにより、病院は重症者および軽症者の一部のみを相手にすることが出来ます。ベットが空き、医療者の負担が減ります。<最優秀者>を雇って補助に使うことにより、院内感染のリスクを下げることが出来ます。感染者の輸送、検疫所の業務など<最優秀者>を雇用して仕事の円滑化を図ることが出来ます。
上記、検査システムにより、多くの情報が得られます。i) 無症状者も含めた社会全体の感染状況の確率の高い推定。これにより的確な対策が打てます。ii) 感染者の免疫保有期間。これがわかると再感染の危険性を予測できます。iii) 無症状と重症化への分かれ道を決める要因の分析が出来ます。この二者を予測判定する手段が見つかる可能性があります。

このアイデアの背景はコロナ(新型コロナ)の特徴をしっかり利用することにあります。
1、無症状者が50%存在する。
この無症状者の存在がこのコロナ感染拡大の最大の原因なのです。この無症状者を逆手にとって最大限に利用するのです。
2、重症化する方が少なからず存在する。
死亡率は日本は3%だがドイツは0.9%です。これを0.1%まで落とすことができれば、問題ない疾患なのです。医療体制により死亡率は下げられます。現状の治療薬候補の組み合わせだけでもそれが可能かもしれません。しっかり重症化する人を探し出して、きっちりと治療すれば危険は限りなく減少できます。
3、ウイルス・パンデミックで一般的に言われることですが、<国民の60~70%が免疫を持つまで終息しない>。免疫を持つということは、感染するかワクチンを打つかの2択です。ワクチンが実用化までは1.5年かかると考える必要があります。

ワクチンで免疫を得るという軟着陸が出来ないのが現状であるなら、感染によって免疫を得ることをなるべく軟着陸にするしかありません。
全員を感染させないという考えはワクチンが出来ない限り、このコロナではありえないのです。人との接触を断つことは人としての活動を停止することです。一時的には出来ますが、長期は無理です。無症状者がすり抜けている以上、このコロナは消滅しませんから、この活動停止は間欠的に必要となり、大半が感染するかワクチンが出来るまで延々と続くことになります。これを前提に対策を考える必要があるのです。



検査体制は前回述べましたが(詳細は前回コロナ対策をお読みください)。皆さんが言うドライブスルーPCR検査とは抗体検査が入っているところが違います。あまり、殺伐とした雰囲気ではやりたくないですね。もうちょっとなんとかしましょう。



細かいことは面倒なのでかきたくないですが、ウイルスが感染するとIgM抗体は初期に出来、IgG抗体は遅れて出来、インフルエンザの場合はおよそ1年持続すると言われています。新型コロナの場合はわかっていません。血液を採取して、この2種の抗体の存在を同時に計るキットが出来ているという話から、このプランを組み立てています。このキットの精度が悪いか、IgG抗体がすぐ消えてしまうと、このプランは成立しません。

この検査体制は病院とは別建てで作るのですが、i) 政府が運営するのか、民間が運営するのか ii) 発熱外来として病院とリンクさせるのか、希望者全員検査場として隔離施設とリンクさせるのか、その両方をどのようにバランスさせるのかiii) 隔離施設は政府が運営するのか民間が運営するのか iv) 三位一体をそれぞれ政府がお金を出すのか、補助金をだすのか、完全に民間の営利事業とするのか v) <最優秀者>のライセンスを誰が責任をもって保証するのか

検討課題は山のようにあります。当方はもともと家で仕事を朝から晩まで行っているので、けっして暇ではありませんが、少しづつ考えましょう。

最後に、隔離施設ですが、自分が入るとしたら、無症状者の場合は野戦病院や体育館のような施設はごめんこうむりたいので、クルーズ船とか沖縄のリゾート施設がいいなという夢を語ったのです。全体像がみえてくれば、どこかきっと手をあげますよ。

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コロナ対策 2020-4-9

2020-04-09 16:49:54 | 日記
コロナ対策 2020-4-9

前回、無症状者を中心とする、PCR測定による患者と認定されないコロナ感染者が東京には数万人存在すると予測しました。この根拠は前回コロナ対策を読んでください。
たいした数ではありません、一日行動して、感染力のある人に出くわす可能性は一人くらいでしょう。3密を避けてソーシャルディスタンスをとれば大丈夫です。今のところ。




若者を強調していますが、分かりやすいからそう言っているので、若者には限りません。コロナ耐性を持つ元気な方を<若者>と表現しているのです。<若者>という言葉に反発しないで読んでください。

その後考えたこと
1、このすり抜けは今に始まったことではない。若者が傍若無人に3密を作ることも今始まったわけではない。とすると、この無症状感染者は幾何級数的にとんでもない数になっているはずである。
2、もし無症状感染者の膨大な存在があるとすると、これはPCR測定にひっかかる感染者および非感染者(クラスター追跡では症状有り無しにかかわらず測定しているはずである)にもっと大きな影響を与えているはずである。ところが、そこまでの影響が感じられない。

3、この理由の可能性は
i) 無症状者の率が低い。これは大規模PCR測定国のデータから、またクルーズ船のデータから無症状感染者は約50%であることがわかっている。若者の無症状感染者がこれより低いとは考えにくい。むしろ高いと予想される。よって却下される。
ii) 無症状感染者は他人に感染させる率が低い。この感染能力は現在不明である。
PCR陽性ということはウイルスを放出していることは明らかであるが、早くにウイルス放出が低下し、感染率が低いことは考えられる。
iii) 無症状感染者は知らずに感染して、知らずに完治している。

このii)およびiii)の可能性から、無症状感染者は幾何級数的に増加しない可能性がある。
つまり、1名の無症状感染者は2名に感染させるが、自分はすぐ完治すると、2-1=1となり、実際の患者数はまったく増加しない。

4、最近若者の患者(PCR測定による陽性者)が増えている事実に対する説明の可能性は
i) 自粛要請を破って3密を作るからだ。 3密をつくることは今に限ったことでないので、若者患者の絶対数が増えることの説明にならない。
ii) 若者も心配になってPCR検査をうけるようになったからだ。これは本当だろうか、PCR検査を受けざるをえなくなるケースが増えたということで、受けたいと言って受けられる状況ではないから、この考えも否定される
iii) 若者の無症状を含む感染者数の母数が多くなったために、症状を呈する若者が増えたと考えるのが最も妥当である。

若者は症状を呈する確率が低いと仮定すると、若者無症状感染者は着実に増えていると考えられる。即ち、若者無症状感染者は1名の無症状感染者は2名より多く他人に感染させてきた、幾何級数的ではないが、着実に増えている。

(いや、無症状感染者は幾何級数的に増えているはずだと言い始めた専門家がいるが、なにをいまさら。 だれが、 早晩破綻する<クラスターもぐらたたき方式>を言い出したのだ。 時間を稼いで、検査体制と医療体制を構築するならまだしも、何もできてないじゃないか。ちゃんとデータを集めてから言ってくれ。)


以上のことが本当であれば、憂うことでなく、これから述べるプランにとってとても歓迎すべきことなのである。
i) すでに完治した無症状感染者が多数存在する
ii) 感染しても高い確率で無症状となる人の集団が存在する。

感染者数が増加の一途をたどっていること、経済活動がストップし、それを脱する見通しが立たないこと、この暗い流れを、希望の光に変えることが目的で以下を書いている。荒唐無稽と言わずに、このアイデアを改良して実行可能なプランとするようにサポートしてほしい。

すでに感染し免疫を持ちしかも他人に感染させない人が最強の人である。
これを<最優秀者>とする。この方はどの企業でも、どのお店でももっとも優遇される人物なのである。どの地方にも移動することが出来る。最強の人である。この方は<コロナクラブ会員>というお墨付きのカード(証明書)を付与される。
次に現在感染をしているが、まだ他人に感染させる能力を持つ人、これは最優秀者の予備群であり<準優秀者>である。はやく<最優秀者>となるよう努力すればよい。
まだ感染していない方はただの<一般人>である。
将来、感染しても高い確率で無症状となる人を見分けることが出来るようになるとこの方は<期待の人>、これから外れる人、すなわち重症化する可能性のある方は<要注意者>と2手に分かれる。

<最優秀者>は社会でバリバリ働いて、バリバリ遊ぶ
<準優秀者>は早く治し、<最優秀者>の取得をめざす
<期待の人>は<最優秀者>の補助を行いながら限定された社会活動をする
<要注意者>は厳密に自粛

コロナ感染者に対する風評被害はありえない。コロナ感染者は憧れのステータスとなる。
すでに無症状感染者が世の中に多く存在していることは、このプランを推進する大きな原動力となるのである。
このプランの前提となるのはこの4グループの判定方法が存在することである。

それについて述べる。




<最優秀者>を選び出すには、抗体検査とPCR検査のコンビネーションが必要である。
この検査システムを野外に設置して、希望者全てを検査する。抗体検査だけで判定できる場合があるので、PCR検査の数を減らせるかもしれない。<最優秀者>のステータスをえたいから、検査を希望する方は多い。ただ隔離される可能性もあることは覚悟する必要がある。




雑駁に言うと、IgG陽性、PCR陰性が<最優秀者>の認定を得られる。
隔離に回った方もこの条件を満たせば<最優秀者>の認定を得られる。
細かく言うと色々問題がある。例えば、PCRは偽陰性が多く、陰性イコール感染力を持たないという完全な証明にならない。これは一定期間ごとにPCR検査を繰り返し、再陽性になった場合は<最優秀者>のライセンスを取り消す。いつまで免疫力が継続するかも現在不明なのである。この検査システムの細かいことをいうととても複雑になるので、次回に回す。ただ、このシステムのテストランを実施すると、医者の判断を加味して、問題点を解決できる妥当なプロトコルを決められるはずだ。

最近になってPCR検査の数を増やせという意見ばかりが増加しているが、抗体検査に関するコメントが殆ど無い。これは誤りだ。しっかりしたグランドデザインをもって、一気に実行すべきだ。ドイツがいい、韓国がいいなどという必要なない。他国は参考にするが、自分で考えよう。

問題は<一般人>を<期待の人>と<要注意者>を分ける検査法である。残念ながら現在は無い。なぜか、このコロナはこの2手に極端に分かれる性質を持つように思われる。このシステムが流れてゆくうちに、今まで手に入らなかった、無症状感染者の情報を大量に得ることが出来る。これによりどのような方が無症状感染者となるかが解ってくることが期待できる。<一般人>はしばらく自粛してお待ち願うことになる。もう一度いうが、しっかりしたグランドデザインが必要なのだ。検査を受けに来た人からどのような情報を取得するか、その人を追跡できるフォローアップ体制を作っておくなど、最初にプランを決めておかねばならない。単に全員検査と言っているのではない。無論陽性者を隔離する施設を充実しておくことは必須である。

現在すでに多くの無症状感染者が世の中にいることにより、このシステムでこれを見つけ出し、多くの<最優秀者>を発見して、このプランのテストランを始めることが出来る。

これ以上、長くなると読む方がいなくなるので、次回に回す。説明の追加と、検査システムおよび医療体制、隔離システムに関して次回述べる。

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コロナ対策 2020-4-6

2020-04-06 12:54:35 | 日記
コロナ対策 2020-4-6
最近、髪の毛がのびてうるさくてしょうがない。緊急事態宣言が出る前に床屋に行こうとかどうしようかかなり迷った。朝のモーニングショウを見ているうちに、以下の見解に達した。
結論として、床屋に行かないことにした。あと数か月床屋に行かないと、ものすごいことになることを覚悟しなければならない。


最近のコロナ事情を最もうまく説明するのは以下の図と思われる。
事情というのは
1、日本は他国に比して感染者数が異常に少ない。
2、日本のPCR検査数は他国に比して異常に少ない。
3、コロナ死亡者数を見ればそんなに大きく増えていないから<見えないオーバーシュート>はまだ生じていないと思われる
4、最近若者の感染者数が増加している
5、PCR測定は、医師の判断+(高齢者、基礎疾患がある人、海外帰国者、クラスター関連者)に実質絞っている。



若者の事情と、年寄りの事情を分けて考える必要がある。
1、死亡者、重症者、軽症者いずれも若者感染者における比率は低い。つまり若者無症状者の比率が高い。若者の死亡は少ないので、全体としての死亡率増加がないことは見えないオーバーシュートの存在を否定する理由にならない。
2、症状のある者でも若者はPCR検査されないケースが多い。つまり若者軽症者および無症状者はPCR検査における感染者としてカウントされないケースが多数である可能性が高い。よって、PCR検査により顕在化する感染者数の増加率はオーバーシュートの存在を否定できない。
3、この制限されたPCR検査体制を越えて若者の感染者が増えていることは、若者の感染者母集団が大きく増加しているということである。若者が規制を守らないから感染者が増えると解釈することを否定するわけでないが、若者に行動規制を要求する為の一方的解釈である。このような客観的でない都合のよい解釈ばかりをニュースで流すことは危険である。
4、以下、当方の見解である。
感染源を追えない感染者がふえている(あたりまえである)。若者の多くがいかに傍若無人に行動しているかは当方自体が体験上感じている。若者以外も高齢者、高学歴者、高ステータス者(政治家もふくめて)のなかには現状を理解出来ていない方がいかに多いかも当方自体が体験で感じている。しかしこちらはあまり動かない。
以上を総合的に考えて、
東京では、若者のオーバーシュートが存在していることはほぼ間違いないと思われる。そのぶん市中感染が増えることになり、それはPCR測定による感染者数の増加として捉えられるから、現状の東京の感染者数増加状況を見ると、少なくとも2週間前は本格的オーバーシュートになっていない。しかし、現状の東京では市中に数万人の感染者が動き回っていると考えるのが妥当と思われる。
先日の一週間前の当方のブログでは東京は市中に数千人程度の感染者が動き回っていると書いたが、現状では数万人程度の感染者が動き回っていると推測する。

明日、緊急事態宣言は当然である。
当方が最も重要と思うのは<医療崩壊の防止>のみである。この目的にそってやらねばならぬことを全て即急に行動せねばならない。経済対策も当然ここに含まれる。

明日の緊急事態宣言が間に合って、効果があることを祈るが、当方は全ての人がコロナに感染することを防止しようとすることはハナから考えていない。妥当な医療を受けられないでヒトが死ぬことだけは防止したいのである。

全員が感染する可能性の中で全ての人が妥当な医療を受けられる状態にするにはどうしたらいいかの当方のアイデアは次の機会に述べる。

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コロナ対策2020-3-29

2020-03-29 14:18:48 | 日記
コロナ対策2020-3-29

こちとら、高齢者だから、肺炎は苦しくていやだ。そこでコロナのニュースばかり見るからイライラする。

当方は一応、生命科学研究者のプロである(といって、感染症パンデミックのプロではないし、この件に関して一生懸命勉強したわけでないことを正直に言っておく)。
コロナ対策についての様々な報道を聞くと、当方の見解とずれていることが多く、イライラして、本来のブログが書けない。ここで見解を述べておく。これでスッキリするといいのだが。試しにこれを読んでいただいたところ、その方はちっともズレていない。なにも新しい見解でないとおっしゃった。それなら、それでいいのだが、なんでイライラするのかな?

以下現時点での新型コロナ肺炎対策についての見解を述べる。事態は刻々変化するので、あくまで現時点2020-3-29 11:30の見解である。



初めに認識すべきこと
1、人口の大半が感染して、大半に免疫が成立するまでコロナは終わらない。
いずれはあなたも、わたしも感染すると認識することが重要である。
2、コロナ感染の継続を止めることが出来るのはワクチンの実用化だけである。これは人工的に大半に免疫を与えることである。
3、人口の大半が感染するということは、高齢者、基礎疾患を持つ者が多数死ぬということ。
4、医療崩壊すればこの死亡率は100倍増加する。
5、コロナ対策とは医療崩壊を避けるために行う。感染者の総数を減らす為ではない、
  ピークを横に伸ばすことである。先に延ばして、ワクチンが出来れば、結果的に感染者
総数は減ることになる。
6、若者も高齢者もイーブンに感染するが、①感染した者の重症度が違う、若者は軽症という圧倒的に若者有利な疾患であること、②軽症、無症状でありながら感染能力を持つ感染者が少なからず存在する。この2点が重要な特徴である。全ての問題はこの2つの特徴に起因する。感染した高齢者は外出しなくなるか死ぬか、するが、感染した若者は外出して感染を拡大する。このすり抜けが人口の大半が感染しないと終息しないという理由である。若者ばかり悪者にするなという意見があるが、このコロナを圧倒的に高齢者有利である(若者だけが重症化する)と逆に仮定したら、どう思うか想像してみてください。

これを前提に4つの対策のメリット・デメリットを考えてみよう。
1、野放し型
結果的にイタリア、スペインのケース
手を打てない間に患者が急増して医療崩壊した。結局、野放しにコロナは拡大した。
よって人口の大半が感染して、免疫を獲得してコロナは終息する。その間に多くの高齢者が死亡する。このケースの最大のメリットは終息する日をはっきりと予測できることにある。高齢者と基礎疾患を持つ者の多くが消滅するが、これを良しとするか、悪しとするか。

2、クラスター、モグラ叩き方式
日本独特の方法。感染者が少ない時のみ有効な手段。クラスターを見つけてその周囲を検査して感染者を隔離する。必ずすり抜け者が存在するから、モグラ叩きは延々と続く。隔離者とモグラたたきで発見した新たな感染者が1:1であるなら医療崩壊せずに延々と続いて、結局は人口の大半が感染して終息する。すり抜け者が多ければ、この比率は増大し、オーバーシュート/ロックダウンへ向かう。モグラ叩きと断続的自主規制を繰り返して、ワクチンの登場をひたすら待つ。
メリットは、感染検査と医療体制を最小にして、後追いで少ずつ増加させるので、医療施設を最低に抑えることが出来る。その代わり、死ななくてもいい方が何人か死ぬことが生じる。また、だらだら続くから、経済弱者は何人か死ぬ。最大の欠点は、先が見えない、終わりが見えないことにある。

3、ロックダウン方式
中国、イギリス、フランス、アメリカ多くの国が実施。最もシンプル、効果的方法である。閉鎖の法的強制力と経済ダメージに対する高度な補償が必須である。ロックダウンを1か月継続すれば、コロナは終息する。封鎖が完全でなければ、ロックダウンを再開する必要が出て来て、断続的ロックダウンという事態になる可能性が残される。
メリットはシンプルかつ効果的。終わりが見えることである。

4、検査しまくり方式
ドイツ、韓国の方式。徹底的に検査をしまくって、感染者を見つけ出し、隔離する。隔離は重症度に分けていくつかの隔離方法をとることにより医療崩壊を抑える。検査体制と医療体制の充実が必須である(これが大事で、これが不完全だとかえって医療崩壊を招くという意見があるが、それはその通りで、前提が違えば当然結果は異なる)。PCR検査はすり抜け者(偽陰性者)が少なくないので、感染は広がるが、それでも検査しまくれば次第に、隔離者と新規発見感染者の比率は低下してゆく。オーバーシュートと医療崩壊なしに、人口の大半が感染し、免疫を獲得して終息する。もっとうまい検査方法(抗体検査、実用化は日本でも直近に可能となる)ができればもっと早く終息する。最も合理的方法。
メリットは検査体制、医療体制が完備されていれば、必ず終息が見えること。検査体制と医療体制に費用はかかるが、ロックダウンがないために結局経済損失は抑えられる。検査方法の開発のほうが、ワクチン開発より圧倒的に可能性が高く、早い為に、急激に感染者数を減らすことが高い確率で予測できる。

以上の方策は、書いてある前提が重要である。必須の前提がくずれれば、方策は成立しない。どこの国も必須の前提を確保するために必死の努力をしている。各国でその前提条件が異なる為に、どの方式が絶対有利ということはいえない。ただ、現状の前提は変えられるという方向をとるか、現状の前提は前提だから変えられないとするかによって意見が交錯するのである。どうやらここにイライラの原因があるようだ。

註:これらの見解に大きな影響を与える要因は
①ワクチンの実用化(コロナ終息)
②抗体検査法の実用化(感染者早期発見IgMタイプと免疫保持者発見IgGタイプでは影響が異なる。現状の詳細がハッキリしないので、いまのところ詳しく述べられない)
③ウイルス変異(仕切り直しとなるもっとも恐ろしい事)
④治療薬の実用化(死亡率の低下が大きければ、対策の戦略は変化する)

訂正 2020-3-30

<隔離者と新しく発見した感染者の比率が1を超えると感染は拡大>という表現は誤りでした。現状では発見陽性者は全て隔離するので、この比は常に1で。感染拡大の指標にはなりません。

先の専門家委員会の報告で、<現状は一人の患者が一人に感染させる状態を何とかキープしている>この表現の根拠を聞き漏らしたので、上のように想像したのですが、間違いでした。
おそらく、以下が根拠と思いますが、当方にははっきりわかりません。
①無症状、軽症、重症、死亡の比率が変わらずに一定であること
②PCR測定する患者の選択基準を一定にすること
の2条件を仮定した場合に、一定期間の患者数増加率が1の場合に<現状は一人の患者が一人にうつす状態を何とかキープしている>という表現が出来ると推定します。
この一定期間が一日なのか一週間なのかはわかりません。




1、その内、一人の患者がxxx人に感染させているから危険であるというアナウスが出てくるでしょう。
2、問題は上図の三角形の傾き、各症状の比率に関して、PCR検査した患者に関してはわかりますが、検査していない感染者に関してはわからないので、隔離されていない感染者の数がわかりません。仮に感染者数の半分が無症状とすると、まだ東京にうろうろしている隔離されていない感染者は数百人に過ぎないということになります。しかし、この数字は2週間前の状態を表しますから、今の時点では、二週間前の数百人が数万人に増加している恐怖があります。これが<得体が知れない恐ろしさ>という表現に表れてきます。
3、PCR測定する患者の選択基準が問題で、実態を知るためにコントロール無しに検査すると、爆発的に患者数が増えて、パニックになり医療崩壊します。選択基準を絞りすぎると、重症化して亡くなる方が増加します。

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