小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か?  後記-1

2020-08-03 18:14:54 | 日記
Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か?  後記-1
2020-8-3
Goo Blog とFc2 Blogの2か所に同じ内容のブログをアップしています。Fc2 Blogは京都時代から書き始め、知り合いの方が時々ご覧になるので、そのまま残しているのです。Goo Blogは過去のブログの閲覧訪問回数や閲覧者の人数がリアルタイムで逐次表示されるので、ブログの書きがいがあります。閲覧訪問回数は200~700/日、ここのところ500/日、閲覧者の人数は平均して200から300人。一方Fc2 Blogは前日の閲覧者数しか表示されないので、0~20人/日、ここのところ1人/日という悲しい流れ。平均すれば5人/日です。Fc2 Blogは心が折れて続ける気力を維持するのがやっとです。何でこんなに違いが出るのか分かりませんが、ブログのネットワークシステムが全然違うのでしょう。

Newアート考察その3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か? シリーズは3月19日から始まって10回続きました。このアクセス回数(閲覧訪問回数)は次の通りです。本当は3月、4月の数字が欲しかったのですが、Goo Blogのアクセス解析は先々月までで消えてしまいます。表で抜けているところは、Goo Blogのアクセス解析が上位50までしか出ないので、少なすぎて情報が無いのです。



3月、4月を足すとおそらく全体で1500~2500回のアクセスがあったと思われます。Fc2 Blogはアップした日に5人程度が読んで、その後は誰も読まないでしょうから、全部で5X10=50回アクセスということになります。書いている内容はまったく同じなのに、唖然とする違いがあるのです。内心は納得できないのですが、「人知らずして慍(いきどお)らず」。今ここではGoo ブログとFc2ブログの違いを議論しようというわけではありません。
言いたいことは、アクセス回数において陶器>>ガラス、日本人作家>>外人作家という傾向がとても顕著だということです。
Goo ブログのアクセス数が多い原因の一つとして、ブログを見て何らかのビジネスとつなげている方がアクセスするケースが多いからだと推定しています。しかし、アクセスする方の中には純粋に興味を持ってアクセスする、またその方が知り合いに流すケースも少なくないと思えるのです。ビジネスとつなげているといってもビジネスはユーザーの興味がない事には成立しないので、結局アクセスは一般の方の興味を反映していることになります。 いずれにせよ陶器>>ガラス、日本人作家>>外人作家という大差は予想しなかったことです。これは伝統工芸>アートという日本人の興味の傾向を反映していると思えるのです。これまでの経験上、1)日本人は人と違うことをするという方向に大きな抵抗を持っているようです。ところが、陶芸教室に通ってくる外人はおしなべて、人と違ったことをしようと思っているし、人と違ったことをしている人に大きな興味を示します。日本人は習い事として陶芸教室に通うのであり、目的はいかに手本に近づくかで、変わったことには目を向けません。変わったことにすぐ反応するのは先入観のない子供だけです。2)日本人は習い事として工芸を行う為に、興味を示す作成者はまず知り合い、さらに知り合いの知り合いという縁故による名前を知っているということが、最も重要な興味の対象です。知らない作成者には反応しません。3)同様に目の前に置かれた作品に対して、それが興味あるか無いかを表現しない。人と違ったことを言いたくないので、万が一興味がわいても、誰もいいと言わない作品に対して言葉を発しない。第一、聞いたことのない作家には興味を持つことすら無い。反対に、世の中で話題になっている作品に対しては、わけもわからずに素晴らしいと言う。
その落差は大きい。なにかガンジガラメの世界に生きながら、当人は全くそう思っていない。

最近ビジネス界で<アート思考>というのが流行っているらしいです。当方も本屋でアート考察という本を見つけて、大半を立ち読みしてしまいました。当方が毎日考えていることとかなりオーバーラップしていました。だけどこんな本を読んで、人の思考パターンが変わるわけないと思いますが、とにかく本は売れているようです。
つい最近のネットの情報で<13才からのアート思考>という本やジョブズが死の6年前に語った「アート思考」についてコメントが出ていました(末永幸歩(すえなが・ゆきほ)
美術教師/東京学芸大学個人研究員/アーティスト、「」13歳からのアート思考」著者)。西洋のアートは以前は型にはまったものだった、写真が出来て、絵画の運命は革新しかなくなった、それが現在のアートの概念となった。
「これがアートだというようなものは、ほんとうは存在しない」
「ただアーティストたちがいるだけだ」
「興味のタネ」は、自分のなかに眠る興味・好奇心・疑問。
「探究の根」は、自分の興味に従った探究の過程。
「表現の花」は、そこから生まれた自分なりの答え。
「真のアーティスト」とは「自分の好奇心」や「内発的な関心」からスタートして価値創出をしている人です。
アートの本質が「探究の根」と「興味のタネ」にある。
いろいろな言葉が書いてありました。

現在の日本人のマジョリティーの思考パターンと西洋の概念であるアートの距離はもどかしいくらい遠い。今回の(Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか?)を振り返って見るとますますもどかしさがつのります。しかし、当方の(Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? その10)である総括がもっともアクセスが多かったことは、もしかして当方の結論に賛同する方がいるのかもしれないとかすかな希望が見えるのです。しかし1500~2500回のアクセスがあっても<イイネ>は一つもない。

次回、後記―2として、この旅で買った4つの酒器のその後の使う頻度、感想について書いてみましょう。そして美味しいお酒について。
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コロナ対策2020-7-17

2020-07-18 20:38:41 | 日記
コロナ対策2020-7-17
もう新型コロナ対策なぞ書きたくないと思っていました。現状の無策・混乱ぶりと、不安・危険な流れを見て、仕方なくまた書きます。
以下、東京の新型コロナ対策について書いています。まずは東京を抑え込まなくては。
1、第一波後、政治は何をしたか?
以下の図は緊急事態宣言解除時、当方が<コロナ対策2020-5-7>で書いたものです。




夏に感染力が低下する情報が無かったので、それは考慮していません。第一波は4か月でピークとなり、自粛要請が出たので、第二波以降も4か月ごとにピークが来ると予測しました。その通りの推移をしています。つまり無策ということです。今後、緊急事態宣言は出るかどうかわかりませんが。当方は来週、東京独自の強い自粛要請となると予測しています。

以下は、第一波の緊急事態宣言解除時に西村担当大臣の語った今後の対策について、当方がブログでその矛盾点を述べたものです。その詳細は<コロナ対策2020-5-7>をご覧ください。

① クラスター対策はザルであり、感染者が市中に広がり、関連が追えない市中感染者が増加し、院内感染が増加し、自粛体制を取らざるをえなかった。なぜクラスター対策が成功であったといえるのか、またなぜ再度それに頼るのか? 同じことが繰り返されるだけだろう。
② IT活用で接触者情報を共有する方向に関して:韓国のIT活用対策はドライブスルー検査による大量検査体制とリンクすることにより効果を発揮した。日本のIT活用対策と大量検査体制はリンクしていない。どうやってリンクの無い感染者とIT活用対策を結び付けられるのか?
西村氏はその矛盾を知っていて上述のようなコメントを行ったのか? 本気でこの方法で第二波を抑えることが出来ると思っているのか?という議論をしました。

2、現状把握
現在、新宿PCRセンターで検査した人の約4割が陽性であるから、新宿区民数は35万人、単純計算で14万人の感染者が新宿区に存在する。東京全体で14万人x23=322万人ということになる。そんなわけなかろう。新宿PCRセンターで検査した人は通常より感染者が集まるとして、1/10として、1.4万人の患者が新宿区に存在する。それ以外の区はさらに1/10として、1.4+0.14x22=4.48万人。現在、東京全体で約4~5万人の無症状感染者がうろうろしていると推定する。
緊急事態宣言の直前<コロナ対策2020-4-9>で当方は東京に無症状コロナ感染者が数万人ウロウロしていると予測しました。おそらく現在は第一波の緊急事態宣言時と同等の野放し感染者がウロウロしている状態と思われます。




第一波と第二波の大きな違いは、第一波は海外からコロナがもちこまれ、東京全体、ほぼ同時期にクラスターが生まれた。その後第一波緊急事態宣言で感染者は一時的にほぼ0に近づいた。そこから第二波が立ち上がったのです。重要な点は東京、新宿、ホストクラブから立ち上がったということ。予測できる最も危険なピンポイントの場所から立ち上がるということです。この後は第一波と同様の推移をするでしょう。 しかし、ピンポイントからの立ち上がりの為に、医療崩壊までのタイムラグが多少あります。そのタイムラグは現状でおそらく1週間でしょう。今後、再び強い自粛が要請され、第二波が消滅した場合でも、無策なら同じように何度でも東京、歓楽街、3密地帯からクラスターが発生すると考えられます。

緊急事態宣言解除後、人は緊張がほぐれ、一旦危機感を失うと、楽観的見解にすがって
ふたたび苦しい生活に戻りたくない心理状態になります。
楽観的見解はいくらでも出てきます。
1、日本人にはファクターXがあるから、感染しにくい。
2、日本人の生活態度によりコロナ危機を脱した。
3、問題は若者とホストクラブで、我々は関係ない。
4、死者、重症者は少ない。
5、第一波はたいしたことなかったではないか、自粛は必要なかった。
災害警報でも避難しない、災害地の方と同じ。頭が非常時を受け入れないのです。

3、新型コロナに対する日本人の考え方の全体像
新型コロナウイルスに関する意見は以下の5つに大別されます。




①、②、③を主張する方はもはやいないと思いきや、専門家を自称する方々が、堂々とテレビでこの主張を繰り返しています。第一波時代と何も変わっていません。この②、③は感染症専門家の頭の古いドンが過去の感染症対策の成功体験にしがみついて、老害を振りまいている。この老害に感染している人が結構たくさんいるのです。

一般の方、および専門家と言われる方、政治家さんの半分くらいは新型コロナをたいしたことないと思っていると考えた方がいい。経済を回すことで頭がいっぱいである政治家さんは④、⑤なぞ頭にないのでしょう。だいたい抗原検査と抗体検査の違いすらわからないのですから。
肥満は糖尿病や心血管系疾患など多くの疾患にかかりやすくなるといくら言っても、いっこうに運動しない方がいっぱいいると同じ事で、症状が無かったり、死亡する危険が無いと思っている若者は新型コロナ対応なぞ意識に無い方がごまんといるのです。
テレ朝、玉川氏のように、全ての人が自分と同じ危機感覚でいるとおもったら大間違いです。
5、第二波対策はどうするか
東京はエピセンター(感染の中心地)(=新宿ホストクラブ)をピンポイントでつぶしにかかるステージは通り越してしまいました。どうしても感染防御と経済を回したいなら集団検査しかありません。

GoToキャンペーンで東京だけ外すという政府の方針変更はその動機とプロセスが全くどうしようもないですが、結果的にとてもよい方向を生み出してくれました。それは、公的資金投入に関してはじめて全国一律を否定したことです。
感染防御と経済を回すベストの方法は、地域の首長しかわかりません。政府は地域しかわからないと他人事みたいに言ってないで、地域の首長をギリギリと追い詰めて、よい対策をねじりださせ、実行させる義務があります。地域の首長に対策を出させて、競争的に資源投資の配分を行うのです。政府のやれることは支援のお金の配分だけです。地域に競争させて資源投入する方法はドイツでよくやる方法です。税金を使うのだから公平でなければならないという考えを捨てて、公正に競わせて資源配分する。<公正な競争は公平に等しい>
東京はすでに集団検診のステージに突入しています。地域を特定して検査するというやり方では逃げようという動きを生み出しますし、だいたい地域を特定する意味合いがすでにもうありません。 なにか感染者をみつけだそうという上から目線をすてて、思い切った発想転換が必要です。予防医学的集団検診です。犯罪者の検挙ではありません。自衛の予防手段です。
東京はこの8月から始まる<健康診断>に新型コロナの唾液抗原検査を入れましょう。10人プーリングの唾液PCR検査でも結構です。 国はGoToキャンペーンで東京だけ外すというなら、その検診費用を東京に支援すべきです。
例えば健康診断の大腸がんの便潜血検査は擬陽性、偽陰性は現在の新型コロナPCR検査の擬陽性、偽陰性の比でなくとても多い。それでも多くの公的資金を投じて実施しているし、受ける人も文句を言わずに受けている。そしてそれなりの効果を生み出している。新型コロナの唾液抗原検査の方がよほど検出率が高い。
健康診断は事業組織単位で半強制的に実施されています。最低限これが必要です。たとえば、保育園では園児と保育士の全部に半強制的新型コロナの唾液抗原検査を実施してごらんなさい。園児も保育士もどれほど安心するか。東京の住民には全ての方に健康診断の通知が行くはずです。事業所に所属しない個人に対しては事業組織単位ほどの強制力がなくても全体的には大きな効果があります。この検診で陽性の人を隔離してゆけば、第二波を抑え込み、冬に来る大きな第三波を回避できます。漏れる人がいるなどという意見は無視です。
この集団検診で、東京の感染の全体像が把握できるはずです。なにやら良くわからない、現在の感染者の発表数よりずっと意味ある感染者数が出てくるはずです。無論この集団検診は少なくとも3か月間、月一で実施する必要があります。
集団検診ではタイムラグを出来るだけ生じないように、一斉に開始することが必要です。検査キャパシティーを考えれば、全て民間に測定を依頼すべきです。それでもタイムラグがうまれますから、別途、危険地域のピンポイント集団検診は先行して実施すべきです。
陽性者の受け入れ場所が無いなどといってないで、早急に用意しましょう。なにも東京の中だけである必要は無いのです。近郊のリゾートを借り上げましょう。
大事なことは、東京で独自に行うことです。まずは東京で経済を回しながら、感染を終息させましょう。この方法は、必要と思うなら他の地域でも実施すればいい。
東京だけでいいのかとか首都圏一斉とか大阪もとか議論してる場合じゃない、東京先行でいいのです。どんどんやりましょう。
当方はGoToキャンペーン推進派です。現在は感染防御と経済を回すことを両立させるという方針なのですから、現在考えられる最善の感染防御をとって、経済活動を行ってみる、社会実験を実施する段階にあります。GoToキャンペーンもやればいい。実験ではシッカリした実験プラン設計と結果の解析を十分やらないと実験になりません。経済を回す為にやるのだ、一生懸命感染防策をこうじたのだから分かってくれという政府の主張には、きちんと結果の解析をして、改良すべき点は改良してゆくという決意を盛り込まなくては全く意味ありません。それが聞こえません。さらに当方はGoToキャンペーンで東京をはずすと、結果の解析は困難になって実験にならないと予測します。

6、抗体に関して
中国、イギリスそして日本のいずれのデータも、<感染者には有効な抗体ができるが、2, 3か月で減少する。無症状者では抗体の出来ない人も多くいる>という結果を報じています。抗体を調べて、<免疫パスポート>を発行しようという当方の考えは、現状では当分おあずけです。

免疫には大別して自然免疫、液性免疫、細胞性免疫の3種があります。
この新型コロナに対しては、感染抵抗力が 幼児>低学年>若者>中年>高齢者、基礎疾患を持つ者 という順番ですから、自然免疫の強さが大きく影響していると思われます。自然免疫の堤防を越えてしまうと、液性免疫(抗体)が働くのですが、このウイルスはステルス性が強く抗体の堤防が十分できません。このため一旦自然免疫の堤防をこえると重症化に突入します。現在細胞性免疫が何らかの働きをしているかは不明ですが、感染症に対してはあまり期待できません。



血液中の抗体が数か月で減少したからと言って、ワクチンが無効ということにはなりません。免疫には記憶能力がありますから、2回目の感染時に早く、抗体産生が開始され感染に対抗力を示す可能性は十分あります。ワクチンの副作用が小さければ、何回も接種することも可能です。マスコミはワクチンが効かないなどと無責任にさわぎたてますが、とにかくどんどんワクチン開発をすすめなければなりません。

新型コロナに対して、無症状者と重症化する方の落差がとても大きい。そのため視点を一旦自然免疫にうつしてみたらどうでしょう。自然免疫には色々な種類があります。新型コロナに対する有効な自然免疫を測定できれば、感染しやすい方、重症化しやすい方を特定できるかもしれません。現在は<免疫パスポート>より<感染イエローカード>の発行にシフトするべきでしょう。

無症状者と重症化の落差に関してもう一つの見方を次章でご紹介します。

7、ファクターXについて
山中教授が主張するファクターXの正体は
1)日本人のマナー説:マスク、清潔、会話の静けさ等々。これは結構大きいファクターと実感します。オープンカフェでだべっている西洋人の会話のダイナミックさやマスク嫌いは、これではコロナがどんどん感染して不思議はないと思ってしまいます。
2)交差免疫説:日本人は以前に弱い症状のコロナウイルスにすでに感染しており、これに対する免疫記憶があるために、このコロナXに対する交差免疫で新型コロナに対する免疫が早く多量に産生される。交差免疫というのは先行感染したウイルス (コロナXと仮に名付ける)と新型コロナウイルスの構成成分(蛋白質)に類似点が十分あるので、先行ウイルスに対する免疫記憶が目覚めて、新型コロナに対する免疫反応を誘導することです。
東大先端研名誉教授、児玉先生が指導するプロジェクトは新型コロナに対する抗体を正確に定量できるキットを開発しており、これにより日本人の新型コロナ感染者を調べました。 その結果下図のように通常の免疫反応と違ってIgGが先行して産生されることから、日本人の多くに交差免疫が出来ている、すなわちコロナXに感染した経歴があるに違いない、これがファクターXである。このコロナXに感染していない人は重症化しやすい。という仮説を立てています。



3)BCG説:BCG接種は自然免疫をアップする力があります。新型コロナ感染に対して自然免疫が大きな影響を与えるということから、かつてのBCG接種が日本人のある種の自然免疫をアップしているという仮説です。


日本は臨床研究、特に基礎的臨床医学研究が大きく遅れていることは以前から指摘されてきました。新型コロナに対する新しい知見は殆ど海外からもたらされています。基礎研究をずっとやってきた者からみると、この現状はまったく情けなく思っています。なにごとにもあーだこーだというマスコミもこの日本の基礎的臨床医学研究のみすぼらしさに警鐘を鳴らすこともなく平気な顔をしています。現在まともなデータを出してきているのは先端研の児玉グループだけの気がします。児玉先生が国会に呼ばれて、必死にコロナ対策を叫ぶ姿をご覧になりましたか? 自分でまともな研究を動かしている者は新型コロナと真剣勝負しているのです。

上述のコロナXが存在するとしたら、きっと近々児玉先生がコロナXの正体を明らかにしてくれるでしょう。コロナXが特定できれば、その交差免疫力を測定することにより、事前に重症化しやすい人を特定できます。<感染イエローカード>を切ることができるのです。

安倍、西村、小池体制にいいたいことはいっぱいありますが、今日はここまで。

ほんとこれでたいじょうぶなのか??? 安倍、西村、小池氏の頭の中は、理系の考える新型コロナ対策と違う思考体系であり、99%は違うことを考えている。例えばどうやって受けようかとか。どうやって高い地位を得るか、維持するかとか。新型コロナ対策は理解しているといったって、わずか1%の頭で理解したって、まともな判断・行動ができるはずがない。
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コロナ対策2020-5-7

2020-05-07 18:02:48 | 日記
前回のコロナ対策2020-4-28からまた一週間経ちました。

新型コロナウイルス対策担当の西村康稔経済再生担当相が5月3日にテレビ出演で語った内容から、緊急事態宣言延長後の政府のコロナ対策の本音を推測すると、以下の図となります。



① クラスター対策がとれる程度まで感染者を下げて、再びクラスター対策で感染者をつぶしてゆく。これまでのクラスター対策は成功であったという主張に基づく。
西村氏は武漢型コロナはクラスター対策で封じ込めた。これまでのクラスター対策が正しかったことを強調し、自粛によりクラスター対策が有効になるまで、感染者数を減らすことが重要であると述べている。
② クラスター対策にITを取り入れて、感染者情報を流して、接触を減じる。
韓国のIT活用対策を模倣すれば上手くゆくという考えに基づく。

検査体制、隔離体制、医療体制の拡充に関しても述べてはいますが、当方には力強さが伝わってきませんでした。

(この後、厚労省大臣の言では検査体制の改善を語っています。ずいぶん前から同じような議論をしてきたような気がします。これから現実は本当に改良されるのか、単にやるふりをするだけか???)


西村氏の語る本音の方向には疑問点がいっぱいあります。西村氏はその矛盾を知っていて上述のような印象を与えるコメントを行ったのか? 矛盾と思っていないのか当方には分かりません。

矛盾とは
① クラスター対策はザルであり、感染者が市中に広がり、関連が追えない市中感染者が増加し、院内感染が増加し、自粛体制を取らざるをえなかった。なぜクラスター対策が成功であったといえるのか、またなぜ再度それに頼るのか?
② 韓国のIT活用対策はドライブスルー検査による大量検査体制とリンクすることにより効果を発揮した。日本のIT活用対策と大量検査体制はリンクしていない。どうやってリンクの無い感染者とIT活用対策を結び付けられるのか?

家内がいうには<官僚がいかに優秀か知らないな、あなたの比じゃないんだよ!> とすると、彼らは知っていてそうしている。ということになります。
国民にクラスター対策や自粛体制の成功を植え付けようとしており、すでに終息後の専門家委員メンバーも含めた現既特権保持者の勝利宣言のシナリオと、さらにこのパンデミックを利用した国家の個人統制や憲法改正へのシナリオまで出来ているのかもしれない。とまで勘ぐってしまいます。

しかし、クラスター対策が日本の誇るべき方法と胸を張る理由が、以前結核の封じ込めにクラスター対策が成功した、これが成功体験として、関係者の自信の原動力になっているという情報を聞くと、やっぱり彼らは矛盾とは思っていないということになります。関係者のドンがこの成功体験から、絶対うまくゆくというのを、西村氏は信じているのかもしれません。正解のわからない状況では自信満々の人の言うことが真実と思えてくる、というよりは自分が闇の中のときは、信じるしかしょうがないということです。怖いですね、とっても怖い。

結核と新型コロナウイルスの決定的違いは、無症状感染者が全感染者の50%存在するということです。ところが、日本におけるこの無症状感染者の実体がわからない。わからないことは自信満々の成功体験者を動かすことはできません。

現在の新型コロナ政府対策の最大の間違いは<市中の感染者の実体を調べないで、政策を決定している>ことにあります。実体は当方にもわからない、予想は出来るが実体はわからない。

もし、市中に、把握している感染者数の10倍の感染者がいるとすると、論理的新型コロナ政府対策の可能性は2つしかありません。(<もし>ですからね、本当はわからない。とっても少ないのかもしれない、そうしたら話は違います)。

① 検査と隔離:俗に言えば韓国方式。ドライブスルー出来る限り多くの人を検査し、感染者を隔離する。さらにITにより接触を封じ込める。

当方のいうことなぞ説得力がないので、今、理系の連中の間で話題となっている、東大先端研の名誉教授、<児玉 龍彦>とネットに入れてみてください。<「全国一律のステイホームは日本を滅ぼす」児玉龍彦>というのがでてくるはずです。これを読んでください。
当方は所属企業からMITに出向した時に、MIT留学している彼と彼の後釜、先端研、油谷浩幸先生とはオーバラップした縁で、多少の付き合いがありました。無論、彼らとは頭の出来が数十倍違うので、同じ土俵でお付き合いする仲ではありませんが。児玉龍彦先生は信頼できる超優秀な研究者です。

こちらの方法はすでに韓国やドイツなど成功例があるので、間違いない方法でしょう。

②免疫パスポート:この方式はWHOが非難したこともあり、現在劣勢です。それでも当方はこの方法にこだわっています。
<免疫パスポートのフィールドテストを実施し、免疫パスポートが有効か、無効かを早期に判断すべし>
これが当方の主張です。
シッカリした証拠もないのに、免疫パスポートが非難される理由は、科学的というより、分からないことに対する不安であると思います。

この免疫パスポートに対する懸念への対処も含めた当方のプランを述べます。
こちらは偉い方の同方向の意見が無いので、孤軍奮闘です。

免疫パスポートに関してよくわからない方は途方のコロナ対策ブログ、2020-4-9, 2020-4-11をご覧ください。PCR検査の目的が、①クリニック・病院でコロナ患者と思われる方の判定、診断に用いる ② 院内感染防止のために病院に来られる方のチェック ③ 病院関係者、介護施設等の従事者の感染をチェック ④ ランダム、疫学調査の4つがあること。検査には①PCR検査②抗原検査③抗体検査があること、それぞれに目的と長所短所があること。これくらいは理解していないと、当方のプランは理解できません。PCR検査は精度が70%だからこれを用いて疫学調査しても意味ないとか、現在の抗原検査、抗体検査は使い物にならないとかいう方はお読みにならなくて結構です。なお現在の抗原検査、抗体検査の精度は不明です。精度に応じて使ってゆき、精度があがってくれば、より良い方法を取り込んでゆくことは当然想定しています。



このプランは
1)検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体体制の充実
2)免疫パスポートのフィールドテストを実施し、免疫パスポートが有効か、無効かを早期に判断する。
3)市中の感染者・抗体保持者の疫学調査を実施し。これらをモニターしながら政策を決める。
の3つを軸とします。

雑駁に言うと①検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体体制の中に、免疫パスポートのフィールドテストを組み込み、免疫パスポート(仮免)保持者を社会に継続的に放出する。この仮免者の免疫能力や再感染を経時的にモニターする。②フィールドに独立したサンプリング・モニター検査体制を新設して、市中感染の疫学調査を継続して行う。③この疫学モニター情報をもとに自粛体制を緩めたり、強めたり調節する。

免疫パスポートが有効であるなら、この三位一体の中にある免疫パスポート体制の流れを大幅に拡大し、市中に免疫パスポート保持者をどんどん増やして、市中全体の免疫状態を上昇させる。免疫状態が市中の6から7割になれば、この新型コロナ感染は終息する。
この免疫パスポートが有効でなければ、新型コロナ対策は①の<検査と隔離>しかない。フィールドのサンプリング・モニター検査体制を大幅に拡大して、無作為に市中の検査を実施して、感染者を発見し隔離する。検査とはPCR検査、抗原検査、抗体検査であり、それぞれのメリット、デメリットを考えて組わせて用いる。方法が改良されれば、即導入する。

とにかく当方は、<検査と隔離>という方向が嫌いなのです。これではいつまでたっても感染者と非感染者が対立した緊張関係が延々と続くのです。当方は対立の継続が嫌いなのです。ソーシャルディスタンスをとる、3密をさける行動変容の継続などごめんです。居酒屋文化が消滅することなぞ耐えられません。当方のプランには、社会の分断はありません。
次第に濁った水が澄んでゆくのであって、水と濁りを分離するという考えではないのです。

クルーズ船問題の時の最優秀者であるはずの官僚の混乱ぶりは目に余りました。それが何人かの犠牲者を出しながら終息し、官僚はクラスター対策を中心とした道筋を見出して、自信を取り戻したかに見えました。その後のヨーロッパ由来新型コロナ感染者の増加により再び混乱し、安倍首相にいたっては病気で倒れるのかと思われるほどに追い詰められました。自粛体制をとり、これが効果があったような方向が示され、官僚は再び自信を取りもどし、勝利宣言のシナリオすら作ったのです。

しかし、そう簡単にはいかないと予想します。
現在の新型コロナウイルス対策班は秋以降に再び感染者増加の山が現われることを予想しています。無症状感染者がクラスター対策をすり抜けることを認めているのです。
当方はたまたま、運良く日本ではこの無症状感染者の感染拡大能力が海外より数段低いのではないかと思っています。極端に言うと、これまでのクラスター対策は行っても行わなくても結果は同じ事であった。数十万人の市中無症状感染能力を持つ人の中で、千人のクラスターをたたいても全体としては意味ない事だったのかもしれない。今後の新型コロナ対策が一見上手くいって、収束しても、本当は自粛以外は何の効果も無かったことかもしれない。これはとても危険なことです。この新型コロナがアフリカに蔓延し、大きな変異を起こして強毒化し、また来年押し寄せることは十分考えられます。その時に理屈に合った対策がとれるだけの準備を今回しておかないと、日本は一人壊滅することになります。今回はたまたま運良く日本人に感染力が弱くて、収束しただけだったとしたら、そういつまでも神風が吹くはずはありません。なにか、太平洋戦争の神風特攻隊や竹やり部隊を連想してしまう。なんとまた同じことを繰り返しているのかと暗澹たる気持ちになるのです。

さらに詳しく当方のプランを説明します。
このプランの中心は検査体制、隔離体制、医療体制をバランスをとって確立することにあります。これを三位一体体制と表現しています(宗教上の三位一体の意味からいうと使い方が違うというお叱りは、ちょっと目をつぶってください)。重要なのは、クリニックや病院の医師が必要と判断する患者に対して十分な検査体制を整えること。ここで陽性と判定された患者を隔離する施設を数的に、機能的に充実させること、重症患者を適切に十分治療できる医療体制を整えること、これらがバランスよく拡充されてゆくことです。さらに重要なことは、隔離体制は患者のウイルス存在と抗体形成を経時的にモニターして、ウイルス存在が消滅し、抗体形成が十分な者に免疫パスポートを与える役割を持たせることです。ウイルスが存在しない保証は単に咽頭のPCR検査が2度陰性になるという現在の基準でなく、咽頭、唾液、血液、尿、糞便等のPCR検査が2度陰性になるという厳密なチェックを行います。免疫パスポートは仮免免許であり、社会に復帰して、1か月ごとに、PCRによるウイルスの存在チェックと、抗体の存在程度をモニターしてゆきます。このモニターにより、本免許を与える基準を作ります。つまり当初の仮免者を用いた数か月あるいはさらに1年以上のフィールドテストを行うということです。
この仮免許者が社会で全く自由に行動するか、自粛規制に従った社会活動をするかは
フィールドテストとしては前者が望ましいですが、この免許の有効性が明らかにならないうちは後者にならざるを得ないでしょう。このフィールドテストに参加する者には大きな負担がかかりますから、志願者のみに行います。この志願者以外は従来のルールで隔離施設を退所します。
もう一つの仕掛けは、フィールドにおけるランダムなサンプリング対象者に抗体検査、抗原検査双方を実施する。サンプリング・モニター体制を整えることです。サンプリングの数は数百人でもいいかもしれないがやってみないと分かりません。これにより、市中の感染者の実体が明らかになります。これが一番重要なことです。
免疫パスポートの有効性に対する懸念は十分わかっています。しかし、非感染者より抗体保持者は何らかの感染抵抗性を持つはずです。この免疫パスポートを持つ者を市中にどんどん排出して、市中の非感染者の比率を、感染しにくい人に置き換えてゆく。これを継続することにより最終的には市中の6~7割の人間が抗体を持った集団に変化させるのです。ここで感染は終息します。免疫パスポートの有効性が現在不明な状態ですから、定期的に市中をサンプリング・モニターし、感染者が増大するようであれば、その状況に対応した自粛要請を出してゆきます。

このテストランの結果を見て、次の段階に入ります。市中感染者の率が低いなら(例えば1%以下)、重傷者を救いながら、経済ダメージを抑えながら徐々に規制を緩和してゆきます。免疫パスポートが有効であるなら、免疫パスポート保持者の有効利用を積極的に推し進めます。すなわち、免疫パスポート保持者を社会活動の全面に出してゆきます。反対に、市中感染者の率が高いなら、サンプリング・モニター検査体制をどんどん拡大し、つまり韓国のドライブスルー方式のように、全地域にひろげ、感染者を隔離して行くと同時に、自粛を強めます。
免疫パスポートが無効なら、この考えは捨てます。ワクチン開発は困難であるから、治療薬開発にエネルギーを集中すると同時にサンプリング・モニター検査体制と三位一体体制をどんどん拡大して、患者発見と隔離、ITによる接触抑制等の徹底した韓国方式に大きなシフトをします。この場合は児玉教授の案に近くなります。
孤軍奮闘で(これまでに支援をクリックしてくれた方は一人だけです)、コロナ対策ブログを書くことに疲れました。

このまま夏に入り、新型コロナの感染力が下がり、新規感染者は一けた台になり、政府は勝利宣言する図面になる可能性も見えてきました。日本の死者数は人口比一番少ない、やっぱりクラスター対策は素晴らしかったということで終わりになるかもしません。いくつかのお店がつぶれても、3強(大企業、大都市、アメリカ)さえ復活すれば、現政権は安泰です。みんなのど元過ぎれば熱さを忘れ、何事もなかったかのように平和な時が流れる。いや、それで結構です。皆さん幸せならなによりです。

もしかすると5月8日から自然教育園がオープンするかもしれません。(さっき自然教育園の休園再延長の知らせがきました。残念) 当方は写真撮影の準備運動として、<港区の坂>というタイトルで、10000歩、散歩しながら数多くある坂の写真を撮り始めました。今日(2020-5-5)は<幽霊坂><蛇坂><塩見坂><聖坂><魚籃坂><伊皿子坂>を撮影。
2020-5-7は<明治坂>、<薬園坂>、<仙台坂>、<一本木坂>、<暗闇坂>、<大黒坂>、<三光坂>を撮影。

これ以上コロナ対策ブログを書かなくても済むことを期待いたします。

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コロナ対策2020-4-28

2020-04-28 20:04:42 | 日記
コロナ対策 2020-4-28
前回のコロナ対策からまた一週間がたちました。

新型コロナウイルスと人の命の間にある2つの<最終砦>に関して書きます。
まずは最終砦を固めるのが筋でしょう。
1は<医療体制>です。<医療体制>がちゃんと機能しないと、新型コロナウイルスばかりでなく、全ての病気に対する最終砦が崩れます。
2は<抗体>です。感染症に対抗する体の最終砦は<抗体>です。新型コロナウイルスに対する<抗体>のでき方が解らなければ最終砦は崩れます。


1、<医療体制が潤沢に動き出す>まで緊急事態宣言を継続すべき。
自粛規制は最終砦である<医療体制>をちゃんと機能させる状態にすることが目的であることをしっかり認識する必要があります。自分が感染したり、感染させたりすることを防止するために自粛すると考えてはいけません。そうすると、これくらいなら感染しないだろうと言い出す人が出てきます。車で出かけて事故をおこせば病院に運ばれます。現在の医療体制に対する負担を与えます。医療体制に対する負担を最低にするために自粛規制をしているのです。

現在の自粛規制を緩和するタイミングの決め手は、接触8割減でなく、発表される見かけの感染者数減でもない。メディアは殆ど触れないが、この決め手は<医療体制が潤沢に動き出す時>です。<医療体制崩壊を防ぐ>ではない、ギリギリの状態ではだめなのです。<医療体制が潤沢に動き出す>です。なぜなら、また次に来る2波に対抗できる体制がそれまでに構築出来ていなければ、この戦いはエンドレスになってしまうからです。

このウイルスの2大特徴、1)無症状で他人に感染させる感染者が全感染者の50%存在する。2)重症化する感染者が把握している感染者の20%存在する。この意味を分かっているつもりだが、本当はわかっていない人が殆どでしょう。2)に関しては有名人の死によって実感する方が多いが、1)に関しては日本において何もデータが無い為にだれも実感していない。
人のマスは実感しないことには反応しない。隣の人が無症状患者であるかもしれなくても気にしない。同じ人がコロナ陽性と判明すると、途端に極端な差別が始まる。情けないが、そういうものなのです。

当方の3週間前のコロナ対策2020-4-9ブログにおいて、<無症状感染が他人に感染させる力が弱い為に、見えない感染者は幾何級数的には増えない、しかし、着実に増加している。現在おそらく数万人東京に存在しているであろう>と書きました。現在、病院への入院患者の無作為のPCR検査の結果、無作為の抗体検査、海外からの情報等から考えて、現在は東京に見えない新型コロナ患者が数%、すなわち数十万人存在していると思われます。まだたいした数ではありません。一日に5人くらいに出くわす程度でしょう。(一旦オーバーシュートに入れば、見えない感染者の感染力が低いなどとは言っていられない。フェーズが変わって幾何級数的に増加し始める。これは非常事態宣言で寸前のところで一応止められた。) 今回の自粛で見えない新型コロナ患者は大幅に減少すると推測されます。しかし、すでに病院、介護施設、家庭内に侵入したクラスターが火種となって患者数を一定数維持するでしょう。これらが、医療体制を直接、間接に圧迫することが1か月は続くでしょう。

自粛対策は病院へ向かう患者数を限りなく減らすことにより、その間に医療体制を立て直して、医療体制を潤沢に動かせるようにすることが目的です。
さらにこの1か月でどうしてもきちんとした体制を作らなければならないことがあります。それは検査体制と隔離体制です。これは一番最初にやるべきことでした。5月一か月の間にそれをやり、検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体体制を確立して、6月から仕切り直しするのです。これはどうしてもやらなければならない。

もう患者数は激減しているから、三位一体体制などもうどうでもいいじゃないのという意見が多数出てくるでしょう。それは正に上述の1)無症状感染者が50%存在する意味を理解していないということです。
火種はくすぶり、再度発火することは明白なのです。この自粛は単に仕切り直しの時間を作ったと認識するべきです。
検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体体制を確立しておかないと、再び感染者が増加して、2回目の自粛は、経済的打撃、その他社会的打撃、精神的打撃が大きすぎて、国民はついてこない事態となる。色々な形で摩擦が起き、法的規制強化と経済打撃のぶつかり合いが激しくなり、ただ、だらだらと不穏な時間が過ぎて行く結果となります。

検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体の確立は、各ワイドショウもモーニングショウ玉川氏も騒ぎ続けているし、地域の長、医療関係者もよくわかっているから、1か月あればなんとかなるでしょう。無論現場の方はとんでもなく大変ですが。
我々の出来ることと言えば、ただ患者を増やさないように、ひたすらステイホームしかありません。

2、調査研究を支援しましょう。
新型コロナウイルスに対する<抗体>のでき方が解らなければ最終砦は崩れます。どうしても、それを知る必要があります。


偉い医療関係者が皆さん、テレビで質問に答える時に、それはまだ分かっていないので、なんともいえませんと涼しい顔で言うのです。何か調査研究は海外の報告を待つのが当然と思っているように見えるのです。今、調べなければならいことがいっぱいあるでしょう。
一方、現在は臨戦態勢だから調査研究など考える方がおかしいという方が多いでしょう。一つの疑問が解ければ、打つ手は大きく変わるのです。闇の中であーでもない、こーでもないというから不安が増大するのです。偉い医療関係者も実態がわからないから、統一見解は無い、各自あーでもない、こーでもないと言っているので、専門家がこれでは一般の方は何を信じていいのかわからない。

当方が一番知りたいことは、感染者が抗体を獲得する状況を知ることです。どのような症状を持つ者が、各年齢において、種々の基礎疾患を持った感染者が、どれくらいの抗体を作りそれが経時的にどのように変化するか、です。当然、並行して患者さんにおける新型コロナウイルスの存在状態を出来る限り知る必要があります。肺や咽頭ばかりでなく、腸管、血管、腎臓などコロナウイルスの存在は多岐にわたっています。出来るだけ知る必要があります。これはPCR検査でいいのです。抗体の出来具合は、雑把な中国製キットでなく、精密な抗体測定キットが必要です。日本のベンチャーがこのようなキットを開発していると聞きます。
WHOは感染したからと言って抗体が出来るとは限らない、また感染しないという根拠はないといいます。こんな曖昧な表現は、抗体パスポートの乱用を懸念しての発言であることはわかっていますが、当方にとって迷惑なだけで、なにも役に立たない発言です。多くの人に抗体ができない、あるいはすぐ抗体が消えてしまう、あるいは複数種類の新型コロナウイルスが蔓延しているとしたら、人口の60%から70%が免疫を持たないと感染症は終息しないという考え方自体が意味ないものになり、ワクチンに対する期待が大きく低下する、ようするに打つ手がない、ずっと新型コロナと付き合わねばならないということを意味するわけです。これをWHOがぬけぬけと公言するのでしょうか? こんなWHOの話を気にする必要はありません。要するにわからないと言っているので、分かればいいのです。それならば誰かの報告を待っていないで、自ら調査研究しましょう。

現場の治療にあたっている医療関係者は臨戦態勢で手があくはずはありません。しかし、現場では動けない医療基礎研究者はいっぱいいます。彼らは何をしたらいいかは知っているはずです。足りないのは資金と統括する求心力のあるヘッドです。
送られてきた2枚の小さなアベノマスクを見ながらこのお金が、医療基礎研究者といくつかのベンチャー(別に、チャレンジしているところならベンチャーでなくても大企業でもいいのです)に投資されれば、いくつもの闇が消えるだろうに、と思うのです。当方にはその力がないですが、だれかクラウドファンディングを立ち上げて、有志で、医療基礎研究者といくつかのベンチャーで結成される調査研究チームにお金を集めることが出来ないかと思うのです。

治療薬やワクチン開発にお金をそそぐ、それは当然です。日本の政府もこのようなわかりやすい実用研究にお金を傾注することはこれまでもずっとやってきました。その分基礎研究からお金を引き揚げてきたのです、ここでいう調査研究は漫然とした基礎研究ではありません。実用に直結しているのです。当方は大企業社員時代は実用研究ばかり考えずに基礎研究をやらねばならないと主張し続けてきました。その後、自分でベンチャーを立ち上げて、この頃の考えがとんでもなく甘いことを実感したのです。毎日、毎日どうやって従業員に給料を払うかを考える日々を過ごしてきたのです。しかし、基礎研究を捨てることはありませんでした。 実用研究がいい基礎研究がいいという話ではない、漫然と基礎研究をやる必要があるという生っちょろい話ではなく、全体の戦略に従って、必要ならどこまでも、大企業で考えていた以上に基礎に迫ることが必要である。肝心なのは全体の戦略だという考えで動いてきました。

イギリス、ドイツ、アメリカ等欧米は目の前の対策を取ると同時に1)常に並行して必要な調査研究を行う。2)新型コロナ対策で行われた事の記録をきちんと保存し、将来の対策の検討の材料とする。ことを当たり前のこととして実行しています。

戦時体制でもこの2点が出来なければ、一流の国家とは言えません。この新型コロナ危機を契機に、日本の体制を変えませんか。戦後、政府の権力を抑えてきたことに対して、政府の権力を増大させようというのではありません。全体の戦略をもっと明確に、論理的に、意志を持って建てましょう。現在の政府は3強(大企業、大都市、アメリカ)頼りのなれ合い政治、問題を塗りつぶしてわからなくすることだけはとびぬけた能力を持つ政府、これ以上つづけるのは無理です。新型コロナ災い転じて福となしましょう。国民が変わらないと政府は変わらないのです。これで、高温高湿度の夏が来て、いつのまにか新型コロナが消滅し、めでたしめでたしとなり、うやむやに終わることになったら、むしろ心配です。




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コロナ対策 2020-4-18

2020-04-18 16:12:39 | 日記
コロナ対策 2020-4-18

コロナ対策 2020-4-11 にコロナ対策プランを述べてから1週間近くたちました。

この間に変化したこと
1、検査体制、隔離体制、医療体制の三位一体体制が最も重要と書きましたが、
三位一体体制が急務だという声が大きくなり、実際に関係者はそういう体制を取り始めました。相変わらずスピードが遅くイライラしますが、とりあえずOK。政府ばかりを頼らずに地域が独自に動き出したこともOKです。

2、イギリス、アメリカで抗体検査の大きな動きが始まりました。イギリスでは抗体が出来ている方に<免疫パスポート>を渡して、経済活動を再開させるプランが検討されています。これは当方が前回書いた<コロナクラブ会員証>に正に相当します。免疫パスポートの方がいい呼び名ですね。ぜひ当方の1週間前に書いた前回のコロナ対策を読んでください。

3、ここからが最大の謎であり、最大の問題点です。
1)中国の報告で、コロナに感染しても抗体ができない人がいる。特に若い人に抗体のできない人が多い。コロナに感染してPCR陰性になっても再度コロナ症状が出る人がいる。コロナに対する抗体が出来ても早期に消失する場合がある。
この報告を自分で読んでいないので、よくわからないのですが、現時点でこの報告で大騒ぎするのは危険な気がします。

大事なのは、今、患者と抗体の出来具合をちゃんと調査することであると声を大きくして主張したい。いつのまにか、PCR検査、ドライブスルーの大合唱となりました。お医者さんはバカじゃないから、ちゃんと抗体検査も考えていると思います。ただ、なにやら大衆の合唱にひきずられている政府がまたグランドデザインもなしにこの合唱にのったり、降りたりふらふらされるとこまるのです。モーニングショウの玉川氏も、PCR検査ばかりいってないで、抗体検査の実体を調査して、逐次流してください。

2)もう一つの問題点は現在の抗体検査キットは中国産と思うのですが、定性的でアバウトである。IgGに対しては何とか使えるがIgMに関しては精度が悪い。現状では疫学調査にしか使えない。という情報が出てきたことです。先の中国の報告は、このアバウトなキットをつかって、中国の大きな人数の調査のアバウトなデータから、受けの良い(世界を脅かすような)示唆をひきだして報告したのではないかと疑っているのです、
抗体ができないで、感染症が治るとは思えません。抗体価が低いだけでしょう。抗体がすぐに消えるのでなくて、半減するするスピードが速いのでしょう。
日本は、さっさと精密な抗体検査キットを開発して、きちんとしたデータをとるべきです。
精密な抗体検査キット開発をプッシュできるのは政府で、これを使って調査研究するのは国立感染研でしょうから、バラバラに動いていてもまたノタノタしてるだけしょう。欧米からキットや報告が出て、やっと動き始めるにちがいありません。

<危機は人の、家庭の、国の、最善と最悪を暴露する>、日本は最悪ばかり暴露して、ちっともいい所がありません。情けない!

4、中国の報告では感染しても抗体のできない人が30%いる、いいじゃないですか70%は抗体ができるのだから。免疫パスポートを渡せる人がいる。最大の問題は、感染しても抗体が早期に消えてしまうと言っていることです。

ここをちゃんと調査しましょう。感染者の何人かを症状と抗体価を経時的にモニターして
少なくとも1か月のデータを取りましょう。1か月で半減するのか0になるのか、そうなる人が何%いるのか。調査には最低1か月必要です。今から始めないとまた間に合わなくなります。1か月で半減まで行かない人が50%いれば<免疫パスポート>は捨てたものではありません。

単に<免疫パスポート>の為にだけ、抗体の調査研究をしろと言っているのではありません。この謎の多いウイルスの実体を知ってゆかなければ手が打てないからです。現在は何もわからないから、人と人との接触を8割減らせといっているので、これが失敗した時にどういう次の手をうつというのですか? 今度はスーパーマーケットがクラスターだといって、みな宅配にするのですか? 日本人はバカなのですか? この暗闇での右往左往が最も人に不安をあたえるのです。

5、ここからは真面目に聞かなくてもいいです。幾つかの謎
1)どうしても、アジア系の国の方が、ヨーロッパ系の国より、感染のスピードが遅く死者が少ないように見える
2)なぜ無症状の人と、急速に重症化する人がいるのか?
3)なぜ、抗体のできる人と出来ない人がいるのか?

なぜ極端に2分されるのでしょうか??

まず2)と3)から。重症化するのは免疫反応の過剰、サイトカインストームであるという説があります。当方はそうではない、このウイルスはステルス機能を持っている、免疫防御機構をすり抜ける技をもっているからだと推測します。免疫機能をすり抜けてどんどん増殖するから、非特異的自己防衛機能がストームを起こすのであり、ストームで重症化するのではない(鶏と卵の関係ですから、最終的にストームで死ぬといってもあやまりではないかもしれませんが)。癌の末期のものすごい免疫機構のストームを自分のデータとして持っています。癌は免疫の監視をすり抜けるからどんどん増大するのです。このウイルスは癌よりもっと増殖の速いステルス生命体なのです。

ではなぜ人個人や国によって明暗がはっきりとわかれるのか? このウイルスはもともとまったく人に対してたいした危害を加えないウイルスだった。ごく少量の免疫反応で排除されていた。これがある特定の人に対してステルス機能を持つようになった。

こんなはっきりと明暗がわかれるのは、自然に変異したとは考えられない、人為的に誰かを狙ってステルス機能を遺伝子構造に付加したのだ。と米国の有名な研究者が報告をしています。
たとえば、ターゲットはMHC。すべての人が持つ、個体識別分子、人の間の臓器移植の時にこれが拒絶反応することで、皆さん知っていると思います。一方で臓器移植できる場合があることもご存じでしょう。個々のMHCは違いますが、遠目にはその違いに大きい小さいがあるのです。ヨーロッパ人に多く存在して、アジア人には少ないMHC構造の一部を組み込めば、ヨーロッパ人はこのウイルスを自分と間違えて免疫が攻撃できなくなります。
これはかなりアバウトなステルスですから、アジア人の中にもステルス機能が働いてしまう人もいるでしょう。

この生物兵器説以外にもi)BCG接種ありなし説、ii)コロナに近い害の少ないウイルスに以前感染していたためという説があります。いずれも可能性があります。BCGは結核菌で、我々は動物に免疫して抗体を作るときに必ずBCGを免疫増強剤として抗原と一緒に注射するのです。どんな抗原でも抗体産生を増幅するわけですから、BCG説はありえます。ただし、コロナに感染した人にBCGをうったら、逆効果かもしれません。

いいたいことは、調べなければわからないじゃないのということです。そんなこと言ってる場合じゃない死にそうな人を助けなければというのはそのとおりです。三位一体をきちんとやれば、死亡率を下げられます。もうすぐとりあえずの治療薬ができるでしょう。こんな厄介なウイルスでも今年中にワクチンができるとイギリスが宣言しました。
落ち着いてください。ちゃんとしたグランドデザインをもって調査研究データを蓄積しましょう。これは今しか出来ないのです。 日本人は本当にバカですか?
ちゃんとした医学関係者はわかっているはずです。政府は応援してやってください。地方自治体が先頭来切ってもいいのです。
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