Sony alpha7RIIとレンズ達 その12 ペンタックスDA200mm F2.8
2016-9-8
カメラファンは望遠レンズ派と広角レンズ派に分かれます(標準レンズ派というのは無論ありますが、今回はちょっと置いておきます)。当方みたいに花だの虫だのを撮っている場面では周りの方の90%以上が望遠派です。おそらく70~200/300mmのズームを使っているのでしょう。この望遠ズーム派(望遠レンズはほとんどズームですから、望遠レンズ派=望遠ズーム派です)はレンズが重たいので、普段はそれ以外のレンズを持たないか、あるいは軽いコンデジをサイドにして、望遠ズームで撮れない部分を補うケースが多い。
以前、デジイチおじさんのスタンダードスタイルはキャノン一眼+キャノン望遠ズームに決まっており、当方は<白ペンキおじさん>と呼んでいました。あまりに高そうな白塗りの望遠ズームなので、ひがんでそう呼んでいたのです。最近<白ペンキおじさん>の比率は50%程度でしょうか、ずいぶんと少なくなりました。レンズの色は黒くなりましたが、相変わらず望遠ズームがはばをきかせています。先日の大船フラワーセンターでも、当方以外は全員望遠ズームで花を撮っていました。
当方が花を撮るときはマクロレンズか超広角レンズで、だいたい30cm以内に近づいて撮ります。近づけなときに初めて望遠レンズを使います。離れて望遠レンズで撮った絵と近づいてマクロレンズで撮ったときと同じ大きさの花の絵はどう違っているのか?
以前、ペンタックス100mm macroとペンタックスDA200mmで同じ対象で比較したことがあります。全く違います。マクロは花の写真であり、望遠レンズは花のある風景写真です。
焦点深度の浅いマクロは背景が飛んで、花の中の立体が強調されます。望遠レンズは圧縮効果で、背景が花の周囲にボケていても認識できる程度に写るので、全体が風景ですし、花自体もなんとなく風景っぽいのです。どちらがいいかは好みの問題です。
ただ、望遠ズーム(マクロ仕様のない)でいつも離れて撮ってばかりいないで、たまには接近して花の世界に埋没してみてはどうでしょうかと言いたくなります。
(当方も望遠で花を撮る時がありますが、この時は周囲を含めたストーリー性・メッセージ写真または、色と形のノン・メセージ写真を意図します。花に埋没するときはどうしてもマクロでしょう。)
長々と前座を書いたのですが、ようするに当方は望遠レンズに四苦八苦しているのです。望遠レンズの放浪の旅は一向に終わらない(唯一coBORG(220mm)だけは生き残って、これまでに何度もこの優秀性にふれてきました)。 これまで6回望遠ズームを買いましたが、ちっとも気に入った写真が撮れずに、毎回売ってしまう結果に終わるのです(誤解されるといけないので言っときますが、他人様の望遠ズームによる作品にはいつも感心しており、うまくゆかないのは当方特有の現象です)。Sony alpha7RIIに付ける望遠レンズは空席のまま時が過ぎてゆきました。Sony FE70-200mm F4 Gレンズを買う寸前まで行くのですが、10万円近く払って、まただめかもしれないという不安がよぎって、購入ボタンをポチらないのです。今度Sony FE70-200mm F2.8 GMレンズが発売になりますが、きっと40万円以上で、重さは1.5kgくらいでしょう。 望遠派でない当方が、これは買えません。
先日、酔っ払って、中古ペンタックスDA200mm F2.8をポチってしまいました。このレンズは以前使っており、完璧な望遠レンズだと確信しているのですが、APS-Cからフルサイズに移行した時に売ってしまいました。これだけは売るなという神の声が聞こえたのですが、売ってしまったのです。最近、ネットでふと<ペンタックスDA200mm F2.8はAPS-C用であるがフルサイズでも使える>というコメントを見つけ、マップカメラで半値近い中古を見つけて(このレンズは中古市場にめったに登場しません)、おもわずポチってしまったのです。 F2.8の望遠が6万なんぼで、重さは820gですよ!! とどいたペンタックスDA200mm F2.8をレンズアダプターを介してSony alpha7RIIにつけるとちゃんとフルサイズで使えます。
これで、Fujifilm Tシリーズにつづく2度目の買戻しです。これが飛び鳥撮りに使えるかは不明ですが、蝶撮りには使えるでしょう。 ペンタックスDA200mm F2.8の実力は知っているので、何にかには使えるはずです。元カノとよりを戻したに過ぎないし、望遠派ではないからワクワクしているわけではないですが、これでしばらくSony alpha7RIIの望遠席の穴をふさいでくれるといいのですが?? 明日,試写してみましょう。
2016-9-9 自然教育園
Sony alpha7RII+ペンタックスDA200mm F2.8の試写です。鳥撮りには600mmが必要ですから、以下のやりかたで、600mmまで持ち上げて、使える画質が得られるかを試してみました。Sony alpha7RIIはフルサイズですが、APS-C仕様にシフトすることができます。またデジタルズームがついており、明るさ、画質を落とさずにX2まで拡大できるとされています。
フルサイズ デジタルズームX1 200mm
フルサイズ デジタルズーム X1.5 300mm
フルサイズ デジタルズームX2 400mm
APS-C デジタルズームX1 300mm
APS-C デジタルズームX1.5 450mm
APS-C デジタルズームX2 600mm
APS-C テレコンX1.4 デジタルズームX1 420mm
APS-C テレコンX1.4 デジタルズームX1.4 630mm
APS-C テレコンX1.4 デジタルズームX2 840mm
Sony alpha7RIIのフルサイズをAPS-Cとしても、ほとんど画質が落ちることはなく、またペンタックス・テレコンX1.4-Sまでは何とか使える(ペンタックス・テレコンX2-Sは苦しい)ことはこれまでの経験でわかっていました。Sony alpha7RIIのデジタルズームは緊急対応として使うものだと思っていましたが、こうやってマジに比較してみると結構使えるかもしれません。もとのレンズの性能がいいとデジタルズームも使えるのでしょう。よって、ペンタックスDA200mmをSony alpha7RIIに付けておけば、APS-C仕様切り替えとデジタルズームで600mmまでもってゆける。すなわち鳥撮りもできるということになります(連射速度、シャッタータイムラグ、AFの問題は目をつぶって)。Sony alpha7RII+ペンタックスDA200mm F2.8フル装備実測1688g。
ちなみに、同じ場面でSony alpha7RII + Sony FE 85mm GM+接写リングだと以下のような絵になります。これはマクロレンズではありませんが、花を撮るか、花のある風景を撮るかの違いはご理解いただけたかな????
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM+接写リング
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM+接写リング
ここまで、いっさいJPEG画像修正なしで載せました。
Sony alpha7RII (フルサイズ) + ペンタックスDA200mmF2.8
Sony alpha7RII (フルサイズ) + ペンタックスDA200mmF2.8
ペンタックスDA200mmF2.8はいいと思います。ペンタックスDA用レンズアダプター(KIWIFOTOS LMA-PK(A).EM)を介しているのでMFですが(Sony alpha7RIIのAFは全く期待していないので、全然問題ないのです)、F2.8の単焦点200mmを6万円台で手に入れられた。しかもペンタックスDA200mmF2.8はデジタルAPS-C用レンズとして売っているのに、実際はフルサイズで使えるんですよ!! Sony alpha7RIIにおける望遠レンズの空白を埋めて、このカメラの可能性を広げてくれそうです!!
画質優先のときはフルサイズ200mm、鳥撮りはAPS-C+デジタルズームX2で600mm。
2016-9-8
カメラファンは望遠レンズ派と広角レンズ派に分かれます(標準レンズ派というのは無論ありますが、今回はちょっと置いておきます)。当方みたいに花だの虫だのを撮っている場面では周りの方の90%以上が望遠派です。おそらく70~200/300mmのズームを使っているのでしょう。この望遠ズーム派(望遠レンズはほとんどズームですから、望遠レンズ派=望遠ズーム派です)はレンズが重たいので、普段はそれ以外のレンズを持たないか、あるいは軽いコンデジをサイドにして、望遠ズームで撮れない部分を補うケースが多い。
以前、デジイチおじさんのスタンダードスタイルはキャノン一眼+キャノン望遠ズームに決まっており、当方は<白ペンキおじさん>と呼んでいました。あまりに高そうな白塗りの望遠ズームなので、ひがんでそう呼んでいたのです。最近<白ペンキおじさん>の比率は50%程度でしょうか、ずいぶんと少なくなりました。レンズの色は黒くなりましたが、相変わらず望遠ズームがはばをきかせています。先日の大船フラワーセンターでも、当方以外は全員望遠ズームで花を撮っていました。
当方が花を撮るときはマクロレンズか超広角レンズで、だいたい30cm以内に近づいて撮ります。近づけなときに初めて望遠レンズを使います。離れて望遠レンズで撮った絵と近づいてマクロレンズで撮ったときと同じ大きさの花の絵はどう違っているのか?
以前、ペンタックス100mm macroとペンタックスDA200mmで同じ対象で比較したことがあります。全く違います。マクロは花の写真であり、望遠レンズは花のある風景写真です。
焦点深度の浅いマクロは背景が飛んで、花の中の立体が強調されます。望遠レンズは圧縮効果で、背景が花の周囲にボケていても認識できる程度に写るので、全体が風景ですし、花自体もなんとなく風景っぽいのです。どちらがいいかは好みの問題です。
ただ、望遠ズーム(マクロ仕様のない)でいつも離れて撮ってばかりいないで、たまには接近して花の世界に埋没してみてはどうでしょうかと言いたくなります。
(当方も望遠で花を撮る時がありますが、この時は周囲を含めたストーリー性・メッセージ写真または、色と形のノン・メセージ写真を意図します。花に埋没するときはどうしてもマクロでしょう。)
長々と前座を書いたのですが、ようするに当方は望遠レンズに四苦八苦しているのです。望遠レンズの放浪の旅は一向に終わらない(唯一coBORG(220mm)だけは生き残って、これまでに何度もこの優秀性にふれてきました)。 これまで6回望遠ズームを買いましたが、ちっとも気に入った写真が撮れずに、毎回売ってしまう結果に終わるのです(誤解されるといけないので言っときますが、他人様の望遠ズームによる作品にはいつも感心しており、うまくゆかないのは当方特有の現象です)。Sony alpha7RIIに付ける望遠レンズは空席のまま時が過ぎてゆきました。Sony FE70-200mm F4 Gレンズを買う寸前まで行くのですが、10万円近く払って、まただめかもしれないという不安がよぎって、購入ボタンをポチらないのです。今度Sony FE70-200mm F2.8 GMレンズが発売になりますが、きっと40万円以上で、重さは1.5kgくらいでしょう。 望遠派でない当方が、これは買えません。
先日、酔っ払って、中古ペンタックスDA200mm F2.8をポチってしまいました。このレンズは以前使っており、完璧な望遠レンズだと確信しているのですが、APS-Cからフルサイズに移行した時に売ってしまいました。これだけは売るなという神の声が聞こえたのですが、売ってしまったのです。最近、ネットでふと<ペンタックスDA200mm F2.8はAPS-C用であるがフルサイズでも使える>というコメントを見つけ、マップカメラで半値近い中古を見つけて(このレンズは中古市場にめったに登場しません)、おもわずポチってしまったのです。 F2.8の望遠が6万なんぼで、重さは820gですよ!! とどいたペンタックスDA200mm F2.8をレンズアダプターを介してSony alpha7RIIにつけるとちゃんとフルサイズで使えます。
これで、Fujifilm Tシリーズにつづく2度目の買戻しです。これが飛び鳥撮りに使えるかは不明ですが、蝶撮りには使えるでしょう。 ペンタックスDA200mm F2.8の実力は知っているので、何にかには使えるはずです。元カノとよりを戻したに過ぎないし、望遠派ではないからワクワクしているわけではないですが、これでしばらくSony alpha7RIIの望遠席の穴をふさいでくれるといいのですが?? 明日,試写してみましょう。
2016-9-9 自然教育園
Sony alpha7RII+ペンタックスDA200mm F2.8の試写です。鳥撮りには600mmが必要ですから、以下のやりかたで、600mmまで持ち上げて、使える画質が得られるかを試してみました。Sony alpha7RIIはフルサイズですが、APS-C仕様にシフトすることができます。またデジタルズームがついており、明るさ、画質を落とさずにX2まで拡大できるとされています。
フルサイズ デジタルズームX1 200mm
フルサイズ デジタルズーム X1.5 300mm
フルサイズ デジタルズームX2 400mm
APS-C デジタルズームX1 300mm
APS-C デジタルズームX1.5 450mm
APS-C デジタルズームX2 600mm
APS-C テレコンX1.4 デジタルズームX1 420mm
APS-C テレコンX1.4 デジタルズームX1.4 630mm
APS-C テレコンX1.4 デジタルズームX2 840mm
Sony alpha7RIIのフルサイズをAPS-Cとしても、ほとんど画質が落ちることはなく、またペンタックス・テレコンX1.4-Sまでは何とか使える(ペンタックス・テレコンX2-Sは苦しい)ことはこれまでの経験でわかっていました。Sony alpha7RIIのデジタルズームは緊急対応として使うものだと思っていましたが、こうやってマジに比較してみると結構使えるかもしれません。もとのレンズの性能がいいとデジタルズームも使えるのでしょう。よって、ペンタックスDA200mmをSony alpha7RIIに付けておけば、APS-C仕様切り替えとデジタルズームで600mmまでもってゆける。すなわち鳥撮りもできるということになります(連射速度、シャッタータイムラグ、AFの問題は目をつぶって)。Sony alpha7RII+ペンタックスDA200mm F2.8フル装備実測1688g。
ちなみに、同じ場面でSony alpha7RII + Sony FE 85mm GM+接写リングだと以下のような絵になります。これはマクロレンズではありませんが、花を撮るか、花のある風景を撮るかの違いはご理解いただけたかな????
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM+接写リング
Sony alpha7RII + Sony FE 85mm GM+接写リング
ここまで、いっさいJPEG画像修正なしで載せました。
Sony alpha7RII (フルサイズ) + ペンタックスDA200mmF2.8
Sony alpha7RII (フルサイズ) + ペンタックスDA200mmF2.8
ペンタックスDA200mmF2.8はいいと思います。ペンタックスDA用レンズアダプター(KIWIFOTOS LMA-PK(A).EM)を介しているのでMFですが(Sony alpha7RIIのAFは全く期待していないので、全然問題ないのです)、F2.8の単焦点200mmを6万円台で手に入れられた。しかもペンタックスDA200mmF2.8はデジタルAPS-C用レンズとして売っているのに、実際はフルサイズで使えるんですよ!! Sony alpha7RIIにおける望遠レンズの空白を埋めて、このカメラの可能性を広げてくれそうです!!
画質優先のときはフルサイズ200mm、鳥撮りはAPS-C+デジタルズームX2で600mm。