二刀流Sony α1か集中特化FujifilmGFX100S+FujifilmX-H2Sか? その1
2022-10-5
A案:静止物はFujifilm GFX100S(+Fujifilm GFX50SII)+動き物はFujifilm X-H2S
B案:静止物はFujifilm GFX100S、 静止物と動き物二刀流として<Sony α1>、プレ撮影用にX-T3を残す
と書いたのは8月の末。それから怒涛の如く当方のカメラ全ストックを賭けての機材の入れ替えが始まりました。
まずはB案を選択、Sony α1を中古で購入。 この選択が一か月にわたる苦闘の始まりでした。Sony α1は本当に二刀流なのか? つまり高画質の絵を高速で撮影できるのか、動き物をちゃんと捉えられるのか? 次々に二刀流に対する疑問が生じてきました。
疑問とは①手持ちの古いSony αR7IIより画質が良いようには思えない。②手持ちのSony望遠ズーム70-300mmではまともな絵が撮れない。③動き物の飛び出しが撮れない ④鳥AFは全く頼りない。⑤小さい動き物には無力ではないか?
あちこちで聞きまわりました。
Sony storeの答え
① Sonyα1はSony α7RII より画質は向上しているはず
② Sonyα1は高速性追求の為に画質を犠牲にしていることは無い
Sonyα1を中古で買ったなら、買ったところへ行って文句を言うしかないとおっしゃる。 Sony Storeのお兄さんの対応は相変わらずそっけない。普通はちょっと見せてくださいと言うのが普通だろう。Sonyカメラの将来を案じる。
MapCameraの答え
① お店の展示品α1と当方のα1を実際に試写して比較したところ差は無いと結論した。
② 高画質は高感度にはデメリットがある。ISOを上げ過ぎると、ノイズが出やすい。
α1の画質が悪いと感じたならISOを上げ過ぎている為ではないか。
MapCameraのお姉さんは親切に時間を取ってテストをしてくれました。さらに具体的なコメントをくれました。必ずしも高画素が絶対であると考えてはいけないことを指摘され、言われてみればその通りで、何となく高画素ほど優れていると思い込んでいた当方には貴重なコメントでした。
Fujifilm Imaging Plazaの答え
① Fujifilm GFX100S とFujifilm GFX50SIIは画質を意図的に変えていることは無い。同じ方向に調整している。実際にテストした結果からこういう結論に達している。
② Fujifilm X-H2SとFujifilm X-H2は異なる方向にふっている。Fujifilm X-H2Sはハイスピード撮影に特化しており、電子シャッターで40コマ/秒出しても画像が歪まないように調整していることもこの特化の方向を表している。Fujifilm X-H2はハイスピート対応はそこそこに、画素数を上げて高画質を狙っている。もしFujifilm X-H2SとFujifilm X-H2双方のいいとこ取りすれば価格が相当なものになる。プレ撮影を使う撮影法ならX-H2Sを買うべきだ。
X-H2Sは画像が歪まないように調整しているという言葉は当方にX-H2S購入決断に大きく影響のあるコメントでした。X-T3で電子シャッターによる飛び出し撮影は画像が歪んでしまうことは、やはりおおいに気になることであった。
③ A社のカメラとB社のカメラの画像をRAWからの修正で一致させることが出来るかという質問に対して、
アンサー:それは不可能です。A社とB社のカメラがどの範囲まで画像情報を取り込んでいるかによる。A社>B社であるならいくらRAW修正してもB社はA社の画質に一致できない。(暗にfujifilmは他社より多くの画像情報を取り込むことを行っていると主張している)。これはライカレンズが他のレンズより多くの画像情報を撮り込む能力がある気がしているという当方の感覚を思い起こさせます。
FUJIFILM Imaging Plazaのお兄さんは、いかにも技術専門家的まじめな、正直なコメントをしてくれた。ここでも高画素がベストという当方の思い込みを、目的により高画素が全てではないと修正してくれました。世の中X-H2(4020万画素)の人気がX-H2S(2616万画素)を上まわっているなかで、当方にFujifilm X-H2S購入の決断の後押しをしました。
一方、GFX100S とGFX50SIIが同じ方向の画質であるという専門家の意見にも拘わらず、当方はGFX50SIIを購入して、双方の比較をするという方向に異常なほどこだわっています。1億画素と5000万画素が同じ印象の絵を作るわけはない、画質に関しても5000万画素のメリットがあるはずだ、これは以前使っていたGFX50Sの印象からそう信じているのです。すでに中古GFX50SII購入の手続きをしています。この結果はどうなることやら。
以下、Sonyα1試写の苦闘を載せます。
2022-9-25 浜離宮恩賜庭園
以下の写真は全て、JPEG撮ったそのままと、JPEGからAdobe Photoshop elementsでトリミング拡大と修正をおこなったものを並べて載せています。
Sony alpha1 + Sony EF70-300mm or sony EF 90mm macro
良く晴れたとてもいい条件下での撮影です。ソニーらしいダイナミックな絵が撮れているように見えます。実際はその裏でピンボケ写真が山のようにあるのです。Sony alpha1だから歩留まりよく見られる写真が撮れるという期待があったのですが、むしろその逆の印象です。Sony alpha1 + Sony EF70-300mmでの鳥(カモ、ウミウ)撮影は全て使いものにならなかった。鳥AFは顔が暗い時、遠くで小さい時は瞳を認識しない。とても気まぐれ。
2022-9-26
洗足池
Sony alpha1 + Sony EF70-300mm および Fujifilm X-T3 + Fujifilm XF 70-300mm
大きめの鳥ならSony alpha1の出番だろうと洗足池に向かいました。
Sony alpha1 + Sony EF70-300mm
Sony alpha1 + Sony EF70-300mmは驚くほどの眠い絵しか撮れません。レンズが悪いのは間違いないが、このレンズはこれまでSony alpha7RIIや7RIIIでそんなに非難されるような絵を撮るレンズではなかったはずです。Sony alpha1 + Sony EF70-300mmはどうやっても使える絵が撮れない。
Fujifilm X-T3 + Fujifilm XF 70-300mm
明らかに、APS-C、Fujifilm X-T3 + Fujifilm XF 70-300mmの方が見られる絵が撮れます。これにはさすがに驚きました。 Fujifilm の真面目さに驚いたのか、Sonyのずさんさに驚いたのか、その双方です。
Sony alpha1のフルサイズ&ハイスピードに対する期待は大きいのですが、実際にSony alpha1 + Sony EF70-300mmが使いものにならないことはどうしようもない。レンズのランクを上げればいいというご意見はおそらくそのとおりでしょう。しかし、Fujifilm XF 70-300mmはそんなハイクラスのレンズではないのに、とりあえずは使える絵を提供するその優しさに比べるとSonyに対する違和感が重くのしかかります。
Sony α1 試写はまだまだ続きます。
2022-10-5
A案:静止物はFujifilm GFX100S(+Fujifilm GFX50SII)+動き物はFujifilm X-H2S
B案:静止物はFujifilm GFX100S、 静止物と動き物二刀流として<Sony α1>、プレ撮影用にX-T3を残す
と書いたのは8月の末。それから怒涛の如く当方のカメラ全ストックを賭けての機材の入れ替えが始まりました。
まずはB案を選択、Sony α1を中古で購入。 この選択が一か月にわたる苦闘の始まりでした。Sony α1は本当に二刀流なのか? つまり高画質の絵を高速で撮影できるのか、動き物をちゃんと捉えられるのか? 次々に二刀流に対する疑問が生じてきました。
疑問とは①手持ちの古いSony αR7IIより画質が良いようには思えない。②手持ちのSony望遠ズーム70-300mmではまともな絵が撮れない。③動き物の飛び出しが撮れない ④鳥AFは全く頼りない。⑤小さい動き物には無力ではないか?
あちこちで聞きまわりました。
Sony storeの答え
① Sonyα1はSony α7RII より画質は向上しているはず
② Sonyα1は高速性追求の為に画質を犠牲にしていることは無い
Sonyα1を中古で買ったなら、買ったところへ行って文句を言うしかないとおっしゃる。 Sony Storeのお兄さんの対応は相変わらずそっけない。普通はちょっと見せてくださいと言うのが普通だろう。Sonyカメラの将来を案じる。
MapCameraの答え
① お店の展示品α1と当方のα1を実際に試写して比較したところ差は無いと結論した。
② 高画質は高感度にはデメリットがある。ISOを上げ過ぎると、ノイズが出やすい。
α1の画質が悪いと感じたならISOを上げ過ぎている為ではないか。
MapCameraのお姉さんは親切に時間を取ってテストをしてくれました。さらに具体的なコメントをくれました。必ずしも高画素が絶対であると考えてはいけないことを指摘され、言われてみればその通りで、何となく高画素ほど優れていると思い込んでいた当方には貴重なコメントでした。
Fujifilm Imaging Plazaの答え
① Fujifilm GFX100S とFujifilm GFX50SIIは画質を意図的に変えていることは無い。同じ方向に調整している。実際にテストした結果からこういう結論に達している。
② Fujifilm X-H2SとFujifilm X-H2は異なる方向にふっている。Fujifilm X-H2Sはハイスピード撮影に特化しており、電子シャッターで40コマ/秒出しても画像が歪まないように調整していることもこの特化の方向を表している。Fujifilm X-H2はハイスピート対応はそこそこに、画素数を上げて高画質を狙っている。もしFujifilm X-H2SとFujifilm X-H2双方のいいとこ取りすれば価格が相当なものになる。プレ撮影を使う撮影法ならX-H2Sを買うべきだ。
X-H2Sは画像が歪まないように調整しているという言葉は当方にX-H2S購入決断に大きく影響のあるコメントでした。X-T3で電子シャッターによる飛び出し撮影は画像が歪んでしまうことは、やはりおおいに気になることであった。
③ A社のカメラとB社のカメラの画像をRAWからの修正で一致させることが出来るかという質問に対して、
アンサー:それは不可能です。A社とB社のカメラがどの範囲まで画像情報を取り込んでいるかによる。A社>B社であるならいくらRAW修正してもB社はA社の画質に一致できない。(暗にfujifilmは他社より多くの画像情報を取り込むことを行っていると主張している)。これはライカレンズが他のレンズより多くの画像情報を撮り込む能力がある気がしているという当方の感覚を思い起こさせます。
FUJIFILM Imaging Plazaのお兄さんは、いかにも技術専門家的まじめな、正直なコメントをしてくれた。ここでも高画素がベストという当方の思い込みを、目的により高画素が全てではないと修正してくれました。世の中X-H2(4020万画素)の人気がX-H2S(2616万画素)を上まわっているなかで、当方にFujifilm X-H2S購入の決断の後押しをしました。
一方、GFX100S とGFX50SIIが同じ方向の画質であるという専門家の意見にも拘わらず、当方はGFX50SIIを購入して、双方の比較をするという方向に異常なほどこだわっています。1億画素と5000万画素が同じ印象の絵を作るわけはない、画質に関しても5000万画素のメリットがあるはずだ、これは以前使っていたGFX50Sの印象からそう信じているのです。すでに中古GFX50SII購入の手続きをしています。この結果はどうなることやら。
以下、Sonyα1試写の苦闘を載せます。
2022-9-25 浜離宮恩賜庭園
以下の写真は全て、JPEG撮ったそのままと、JPEGからAdobe Photoshop elementsでトリミング拡大と修正をおこなったものを並べて載せています。
Sony alpha1 + Sony EF70-300mm or sony EF 90mm macro
良く晴れたとてもいい条件下での撮影です。ソニーらしいダイナミックな絵が撮れているように見えます。実際はその裏でピンボケ写真が山のようにあるのです。Sony alpha1だから歩留まりよく見られる写真が撮れるという期待があったのですが、むしろその逆の印象です。Sony alpha1 + Sony EF70-300mmでの鳥(カモ、ウミウ)撮影は全て使いものにならなかった。鳥AFは顔が暗い時、遠くで小さい時は瞳を認識しない。とても気まぐれ。
2022-9-26
洗足池
Sony alpha1 + Sony EF70-300mm および Fujifilm X-T3 + Fujifilm XF 70-300mm
大きめの鳥ならSony alpha1の出番だろうと洗足池に向かいました。
Sony alpha1 + Sony EF70-300mm
Sony alpha1 + Sony EF70-300mmは驚くほどの眠い絵しか撮れません。レンズが悪いのは間違いないが、このレンズはこれまでSony alpha7RIIや7RIIIでそんなに非難されるような絵を撮るレンズではなかったはずです。Sony alpha1 + Sony EF70-300mmはどうやっても使える絵が撮れない。
Fujifilm X-T3 + Fujifilm XF 70-300mm
明らかに、APS-C、Fujifilm X-T3 + Fujifilm XF 70-300mmの方が見られる絵が撮れます。これにはさすがに驚きました。 Fujifilm の真面目さに驚いたのか、Sonyのずさんさに驚いたのか、その双方です。
Sony alpha1のフルサイズ&ハイスピードに対する期待は大きいのですが、実際にSony alpha1 + Sony EF70-300mmが使いものにならないことはどうしようもない。レンズのランクを上げればいいというご意見はおそらくそのとおりでしょう。しかし、Fujifilm XF 70-300mmはそんなハイクラスのレンズではないのに、とりあえずは使える絵を提供するその優しさに比べるとSonyに対する違和感が重くのしかかります。
Sony α1 試写はまだまだ続きます。