気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“サービサイジング(servicizing)”とは

2015-12-31 23:53:55 | マーケティング・消費者行動

モノを販売して対価を得る代わりにサービス(機能)を提供して対価を得る形、即ち、財を売るのではなくサービス(機能)を売る形の経済システムのことをこのように呼んでいます。

商品や製品を売り切る(所有権が変わる)のではなく、例えば、リース、レンタル、シェアリングといった形での商品・製品の機能提供形態です。利用者から見た場合、洗濯機を買う代わりに、ランドリーやクリーニングを利用したり、車を購入する代わりにレンタカーを利用したり、アプリケーションソフトやストレージを購入する代わりにクラウドやオンラインストレージを利用するといったものが該当するかと思われます。

製造業者のビジネスに関わる言葉ですが、純粋な営利目的のビジネスとして成り立つかどうかは難しいところのようです。

なお、サービサイジングのうち、例えば、製品の生産・流通・消費に要する資源エネルギーの削減や使用済み製品の発生抑制など、環境面で特に優れていたパフォーマンスを示すものは、「グリーン・サービサイジング(Green Servicizing)と呼ばれているようです。

ビジネスの成立要件の分析や公共的な支援策の検討が行われつつあるようですが、ビジネスとして成熟するにはまだ時間がかかりそうです。


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