消費者が、興味関心のある情報のみを受け入れる「フィルター」を自分の周囲に「バブル」(泡)のように張り巡らし、それ以外の情報に触れなくなっている、ような状態をこのように呼んでいるようです。
インターネットのサービスやこれまでのネットマーケティングは、消費者による「フィルターバブル」を助長するような戦略で進められてきているようです。即ち、消費者が受け取りたいであろう情報を積極的に提供し、逆に受け取りたくない情報は排除できるように、といった具合です。このように、利用者の利便性を考慮した「パーソナライズ化」が図られてきているようです。
しかしながら、消費者によるフィルターバブルを行き過ぎた形で助長するような戦略は、逆効果になるとの指摘も出てきているようです。即ち、販売促進の色が滲み出ているような情報を提供しても、消費者は触れたくない情報として、フィルターバブルによって逆に跳ね返され、消費者へ届きにくくなってしまうようです。
消費者のフィルターバブル的な行動に対し、企業としての情報提供の在り方を見直す必要が認識されつつあるようです。