本来見込まれる広告効果に反して不正に広告料金を受け取る行為を指しています。
急成長しているネット広告業界にあって、その信頼性を揺るがしかねない事態になりつつあるようです。米国では、日本よりも前、2014年頃には大きな課題として指摘されていたようです。
ある調査では、運用型広告の市場規模(注:電通によると2015年は約6000億円)の約5%程度(300億円)を占めるとのことです。
色々な手口があるようですが、主なものとして以下のようなものが知られています。
(1)透明な広告:透明にして広告を目視できないようにして表示
(2)過大な領域に掲載する広告:サイト上のコンテンツを掲載せずに広告だけを表示
(3)ページや広告配信の自動更新:Webページや広告を自動更新し表示回数を稼ぐ
(4)第三者からの不正アクセス:第三者のサイトから不正にアクセスし広告の閲覧数を稼ぐ
アドフラウドは、広告主にとって深刻な問題であり、未然に防ぐ対策が求められます。最近では、モメンタム社の「Axia(アクシア)」など対応するシステムの提供がはじまりつつあるようです。