文字通りシニア層の需要を見込んだスマートフォン(スマホ)です。音声の聞き取りやすさ、画面の見やすさ、操作のしやすさなどが考慮されています。
スマホの国内の普及率が5割を超えたようですが、新たな顧客獲得に向け、通信事業者大手3社は「シニア向けスマホ」の提供に力を入れているようです。
最近では、以下のようなスマホが、NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIから販売されています。
■NTTドコモ
”らくらくスマートフォン3(F-06F)” らくらくシリーズの3機種目。富士通製、2014.7.26発売、4.5型画面、810万画素のカメラ、丸みのある本体やコントラストのはっきりした画面などが特徴。
■ソフトバンク
”シンプルスマホ2” シャープ製、2014.11.28発売、4.5型画面、800万画素のカメラ、画面の一部を簡単にズームや「LINE」や「Yahoo!地図」などの人気アプリを予め搭載などが特徴。
■KDDI
”ベイシオ(BASIO KYV32)” シニア向けスマホとしては第1弾で最も後発、京セラ製、2015.2.13発売、5.0型画面、1300万画素のカメラ、耐衝撃性があり音声を聞き易くする機能(画面全体を振動させる)が搭載されているなどが特徴。
MM総研の調べで、2014年の携帯出荷台数3828万台のうちスマホの割合は7割強(注:2770万台で72.4%)となっているようですが、MMD研究所の調査によるとシニア層(60~79歳)のスマホ普及率は携帯全体の約3割程度(27.6%)にとどまっているようです。シニア向けスマホが、今後、どのように受け入れられるか、注目されるところです。
MM総研のプレスリリース(2015.2.3)のサイトは、https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=54です。