私たちの生活に不可欠な存在となりつつある「光・フォトニクス技術」に、形を扱う数学の”トポロジー※1”という概念を導入することで、光を制御し活用の可能性を考えようというもので、新たな研究テーマとして注目され、ここ2、3年、年間100本以上の論文が発表されているようです。
※ 1「ものの形をざっくり区別する数学」などとも説明されています。通信の世界でも、バス型、リング型、スター型といったLANのネットワーク形状が「トポロジー」などと表現されたりします。
「バンドトポロジー」と呼ばれる概念を「フォトニック結晶」などの周期構造中の光に適用することで、新たな機能を発現・応用しようとする研究のようです(※2)。シリコン材料の半導体分野の起爆剤となり新たな革新を起こす可能性が期待されているようです。
※2 2020年1月21日、国立情報学研究所主催の市民講座にて、東京大学先端科学技術研究センターの岩本敏教授が、「トポロジーで光を操る-光はボールとドーナツを見分けるか-」と題する講演をされています。https://www.facebook.com/jouhouken/posts/2711117152304226を参照。
今後の研究動向が注目されます。