全国の駅改札付近約3000箇所に案内看板”ステーションナビタ”を設置している「表示灯」、総計450万人(iPhone:330万、Android:120万)のユーザを抱える乗り換え案内アプリ”駅すぱあと”を提供している「ヴァル研究所」、BLE(Bluetooth Low Energy)のビーコン端末”RapiNAVI Air”を開発・販売している「丸紅情報システムズ」の3社が、2015年1月15日~3月1日の期間に実施した、駅を情報発信基地に変えられそうかを検証する実証実験です。名古屋と大阪の駅構内で実施されたようです。
この実証実験は、ICTの活用により既存の案内看板の付加価値を高めたい「表示体」、駅到着時に目的地までの情報をタイムリーに提供するなど乗り換え案内アプリのユーザビリティ向上を図りたい「ヴァル研究所」、最新のビーコン端末・管理ソリューションを普及させたい「丸紅情報システムズ」の思惑が一致し、実施に至ったようです。下記サイトを参照。
https://www.marubeni-sys.com/infinite-ideas/chousen/val/
この実証実験では、案内看板にBLEのビーコン端末が設置されていて、”駅すぱあと”ユーザーが駅改札を出るとビーコン端末とスマホとがBLEでつながり”駅すぱと”に出口周辺の地図や店舗などの情報が表示される(※)ようです。
※ 地上に設置されたビーコン端末から常時電波が発射されており、スマホ等が近づくと端末と接続し、そのタイミングでスマホのアプリがネットワークの先のサーバーと交信し検索結果として対応する情報がダウンロードされ表示される仕組みのようです。
なお、実験では、BLEビーコンの接続性などの技術的項目の他、周辺の店舗にもビーコン端末を設置し、改札出口周辺で店舗等の情報を受信したスマホの数(A)および店舗に設置されたビーコン端末から情報を受信したスマホの数(B)を計測し、対比させることにより情報提供による客の誘導効果がどの程度であったかなどを検証したようです。
効果が得られた暁には、2015年4月よりこの仕組みを駅周辺の店舗へ売り込み広告配信用事業の確立につなげていこうとしているようです。
関連ニュース記事(2015.1.16)のWebページは、https://markezine.jp/article/detail/21754です。