俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

残暑

2022-08-19 | 俳句・秋・時候

 

 

ベンチには誰もをらざる残暑かな

 

 

 

 

 

 

立秋を過ぎてもまだ残っている暑さをいう。

 

 

 

 

 

 

夏の暑さとはまた違い、やりきれないものがある。

この暑さは秋の彼岸を迎えるまで続く。

 

 

 

 

 

 

「残暑」には夏の暑さが残っている感があり、「秋暑し」には少しの涼気がひそんでいる気がする。

 

 

 

 

 

 

公園の芝生に置かれたベンチには誰も座っていなかった。

というより、人自体がほとんどいない残暑であった。

 

 

 

 

 

秋暑し旅客機雲の下飛びて

 

 

 

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初秋

2022-08-08 | 俳句・秋・時候

 

 

初秋の光返して草に川

 

 

 

 

 

 

秋の初めで、立秋を過ぎた陽暦八月にあたる。

 

 

 

 

 

 

まだ暑さは続くものの、日差しや雲の形、風の音などに秋の訪れを感じることができる。

 

 

 

 

 

 

秋の訪れは外を歩くと、空の広さや風の違いなどでより感じられる。

 

 

 

 

 

 

川堤を歩くと、草や川が初秋の日差しを眩しく反射していた。

 

 

 

 

 

山鳩の何啄むや秋はじめ

 

 

 

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立秋

2022-08-07 | 俳句・秋・時候

 

 

立秋や川原に遊ぶ人らゐて

 

 

 

 

 

 

二十四節気の一つ。

陽暦八月七日頃にあたる。

 

 

 

 

 

 

暦の上ではこの日から秋に入る。

 

 

 

 

 

 

だが、この日あたりが暑さのピークで、季節は次第に秋へと移り始める。

 

 

 

 

 

 

立秋の今日は日曜日と重なり、河原にはテントを張って川で遊ぶ人たちが多くいた。

 

 

 

 

 

立秋の夕べに晴れてきたりけり

 

 

 

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行く秋

2021-11-06 | 俳句・秋・時候




行く秋の夕日見てゐるばかりなり




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暮の秋と同様、秋の終わりをいうが、行く秋には去り

行く秋を見送る思いがこもる。







秋が過ぎて行くことへの感慨は、わびしさという色合い

が濃い。







この頃になると、行楽などで外出することも少なくなり、

家に籠るようになる。

このことからも秋の終わりへの寂しさが実感できる。







また、冬を迎える準備に忙しくなるのもこの頃である。







散策をしていて行く秋の夕日を見かけると、ずうっと

見ているばかりである。






行く秋や太白すでに輝きて




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秋の暮

2021-10-24 | 俳句・秋・時候




西空を振り返りつつ秋の暮




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秋の夕べ、夕暮れ時をいう。







秋のしみじみとした情緒が夕暮れにある。







<此道や行人なしに秋の暮 芭蕉>など、「秋の暮」は

日本人の美意識に深く根差した伝統的な主題であり、

秋のさみしさやあわれさを本意とする。







したがって、芭蕉の「秋の暮」の句も、淋しさの

極まる暮秋の句として鑑賞すると、感慨も深まる。







暮れてくると西空が茜色に染まる。

帰りがてら、その西空を振り返りつつ歩く、そんな

秋の暮であった。






太白のすでに輝き秋の暮




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