青無花果通りの上に張り出して
無花果は秋の季語だが、熟する前の青無花果は夏の季語である。無花果という字は、花が花托の中に隠れて見えないうちに実になるところからつけられた。舗道上に無花果の枝が張り出し、青い実をたくさんつけていた。たまたまその家の老婆が外に出ていたので、低い塀越しに「甘くなりますか」と声をかけてみた。すると「甘いですよ。でも熟す前にみんな採られてしまうんですよ」と言った。また、「田舎では無花果がたくさんなりましてね」と懐かしそうに話していた。
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青無花果老婆田舎の話して
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