飼主に先立つ犬や春隣
春がすぐそこまで来ていることをいう。
冬も終わりの頃になると暖かい日もあり、目にふれる樹木の姿、日の光にも春の気配が漂う。
同種の季語に「春待つ」があるが、こちらは主観的で、春を待ちわびる気持ちが強い。
犬の散歩をしている人がいた。
犬が先立って飼い主をぐいぐいと引っ張っていた。
それを見て、春がそこまで来ていることを感じた。
春近し夕日の中の立ち話