俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2024-12-03 | 俳句・冬・植物

 

 

散策のコースの果てや蕪畑

 

 

 

 

 

 

アブラナ科の二年草。

南欧・アフガニスタン原産。

五千年ほど前には栽培されていたといわれ、日本には七~八世紀以前に中国から渡来した。

日本の古名は「すずな」。

 

 

 

 

 

 

主として根を食べるが、葉も食べられる。

根は扁球形、卵形、円筒形などの形に肥大する。

表皮の色の多くは白色だが、赤や赤紫の色蕪もある。

 

 

 

 

 

 

収穫は十一~十二月頃。

漬物や煮物、蕪蒸しなどにして食す。

 

 

 

 

 

 

散策のコースがいくつかあり、その一つの一番遠い所まで歩いた。

すると、そこには蕪畑が広がっていた。

 

 

 

 

 

葉と共に蕪揉んでをり数かぞへ

 

 

 

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冬日没(い)る

2024-12-02 | 俳句・冬・天文

 

 

林間を歩きあるきて冬日没る

 

 

 

 

 

 

冬の太陽が沈むことをいう。

 

 

 

 

 

 

寒気のなかの冬日差しは暖かくありがたいものである。

それが地平線に沈むのは寂しく、沈むと急に寒さが襲ってくる。

 

 

 

 

 

 

「冬落暉」も輝きながら沈む冬の入日をいう。

 

 

 

 

 

 

一日中林間を歩きに歩いた。

その結果、冬の入日を見ることとなった。

 

 

 

 

 

冬落暉明日の安寧祈りゐて

 

 

 

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冬芽

2024-12-01 | 俳句・冬・植物

 

 

木洩れ日の道の椿の冬芽かな

 

 

 

 

 

 

桜などの樹木および多年草に生じ、越冬する芽のことをいう。

 

 

 

 

 

 

芽は、夏から秋にかけて作られ、そのまま冬を越す。

 

 

 

 

 

 

鱗片葉で覆われたり、蝋物質、樹脂、密生した毛などで保護され、寒気や雪などに耐えられるようになっている。

小さな芽が次第に膨らんでくると春は近い。

 

 

 

 

 

 

木洩れ日の細道を歩いていた。

すると椿に冬芽がしっかりとついていた。

 

 

 

 

 

夕暮れの空となりけり冬木の芽

 

 

 

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2024-11-30 | 俳句・冬・植物

 

 

揃ひたる葱の切つ先三畝ほど

 

 

 

 

 

 

ユリ科の多年草。

中国西部またはシベリア・アルタイル原産。

 

 

 

 

 

 

独特の香りと辛みがあり、多くの料理に利用され、薬味としても欠かせない。

 

 

 

 

 

 

普通、関東では深谷葱に代表される白い部分を食べる根深葱、関西では九条葱に代表される葉葱が好まれる。

 

 

 

 

 

 

葱畑があった。

葱の尖った先端が揃っていて、三畝ほどあった。

 

 

 

 

 

拉麺に刻みし葱を盛りにけり

 

 

 

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冬日

2024-11-29 | 俳句・冬・天文

 

 

一人行く道を照らして冬日かな

 

 

 

 

 

 

寒気の中で輝く冬の太陽、またはその日差しをいう。

 

 

 

 

 

 

南に傾いた太陽は夏のような暑さはなく、暖かさを感じる。

 

 

 

 

 

 

公園で遊ぶ子供たちや日向ぼっこの老人などにも、冬の日はあまねく及ぶ。

「冬日影」はその日差しのことをいう。

 

 

 

 

 

 

一人で歩いていた。

その道を冬日はずっと照らしていた。

 

 

 

 

 

夕兆す川面眩しや冬日影

 

 

 

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