俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の川

2014-12-26 | 俳句・冬・地理




冬川のすとんと落つるところあり



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冬の川は水嵩が少なく、細々と流れる。

川幅広く流れてきた冬の川が、あるところですとんと落

ちる段差があった。

その下は深い流れとなっていた。






蕉翁の影を慕ひて冬の川



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2014-12-25 | 俳句・冬・地理




凍つたる社の池や鳥の声



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神炊館(おたきや)神社に詣でた。

ここは芭蕉が参詣した須賀川の総鎮守の神社である。







雪が降っただけあって気温が低いのか、この神社の池

が白く凍っていた。

頭上では冬の鵯が鳴いていた。






神名備の氷となれば尊かり



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2014-12-24 | 俳句・冬・天文




可伸庵跡にも雪のつもりをり



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芭蕉が須賀川を訪れたとき、相良等躬の屋敷に八日間

滞在した。

その屋敷の一隅に住んでいたと伝えられる僧可伸の庵

跡を訪ねた。

するとここにも前日に降った雪が積もっていた。







この庵で芭蕉は等躬らと歌仙を巻いた。

《世の人乃みつけぬ花や軒の栗》の句碑が建立されて

いる。




十念寺墓原


倒れたる墓石に雪積りけり



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冬滝

2014-12-23 | 俳句・冬・地理


乙字ヶ滝


冬滝の轟きてをり芭蕉句碑



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冬の滝は一般的には水枯れの時期で、細々としている

ことが多い。







自転車で向かったのは阿武隈川にかかる乙字ヶ滝であ

った。

前日に降った雪を踏んで滝を見に行った。

冬とはいえ雨量や降雪量が多いため、水嵩が増してい

て、その音は山に轟いていた。







芭蕉もここを訪れ、《五月雨の瀧降りうづむ水かさ哉》

と詠んでいる。

滝見不動の傍らに、この句碑が木立に囲まれて立って

いた。






冬滝の水嵩恐れゐたりけり



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雪の田

2014-12-22 | 俳句・冬・地理




雪の田を眺め再び自転車に



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「冬田」の傍題として「雪の田」がある。

冬田に雪が積もって一面真っ白になったものや雪の間

から枯れた稲の切株が見えるものなどがある。







福島県の須賀川を訪れた。

ここは芭蕉が奥の細道で訪れているところで、各所に芭

蕉の足跡が残されている。

須賀川駅の隣の駐輪場で無料のレンタサイクルを借りて

自転車を走らせた。

歩道は前日降った雪が凍り、危ない個所が沢山あった。

そういうところでは自転車を転がして歩くか、車道を走

った。

あるところを目指して走ったが、アップダウンが多く、

防寒着をまとった体は暑くてしかたなかった。

視界が開け、雪の田や山々が現れたので、自転車を降り

てしばし眺めた。

空気の冷たさが心地よかった。






雪の田の奥へ奥へと鴉かな



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