俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

金黒羽白

2015-01-21 | 俳句・冬・動物




目を据ゑて進む金黒羽白かな



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カモの一種。

雄は頭、背、胸が黒色で、腹は白色。

雌は全体的に褐色。

潜水して魚介類や水草などを食べる。

金黒羽白が池に数羽いた。

目が金色で見据えるようにして池面を進んでいた。






佇めば金黒羽白寄つてきぬ



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枯芙蓉

2015-01-20 | 俳句・冬・植物




枯芙蓉園児ら列をなして来ぬ



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芙蓉はアオイ科の落葉低木。

冬に葉が落ちたあと、薄茶色の球形の実が残り、割れると中か

ら小さな種がこぼれる。

青空のもと、枯芙蓉が高々とあった。

その前の路を園児たちが二列になってやってきた。






久々の外出となりぬ枯芙蓉



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冬木立

2015-01-19 | 俳句・冬・植物




人ひとり歩いて行きぬ冬木立



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葉の落ちて寒々とした冬木の群れをいう。

「寒林」のように広がりがあるものでもなく、「冬木」のように一

二本のものでもない。

道路沿いに立ち並んだり、ひと塊をなした木立の群れのことで

ある。







大きくて幹の白いアメリカ篠懸の木があった。

その木々は冬木立をなしていた。

その下を一人のひとが歩いて行った。






見はるかす一本道や冬木立



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寒鴉

2015-01-18 | 俳句・冬・動物




寒鴉翔けて一声落としけり



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冬の鴉のことで、冬鴉ともいう。

ただ、寒鴉といった方がより寒さが厳しく感じられる。

寒鴉が頭上を飛んでいった。

その時、一声「かあ」と鳴いた。






じつとして影絵めきしや寒鴉



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冬の日

2015-01-17 | 俳句・冬・時候




富士稜線冬の入日の大きかり



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富士山の稜線に大きな冬日が沈むのが眺められた。

佇んで見ていると、見る見るうちに沈んで行った。






冬落暉森を影絵のごとくして



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