俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒禽

2015-01-26 | 俳句・冬・動物




寒禽のいつもの枝に止まりをり



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渡り鳥・留鳥の区別なく、冬に見かける小鳥の総称。

小さな池に翡翠が現れた。

写真の枝にはいつも止まるらしく、大きな望遠レンズを持った年

配のカメラマンたちが大勢カメラを構えていた。

翡翠は一瞬水に潜ると、小魚を銜えて出てきた。






水中を窺つてをり冬の鳥



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枯柳

2015-01-25 | 俳句・冬・植物




かそけくも池面に風や枯柳



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葉が落ちつくした冬の柳をいう。







池面を見ていると、時々かすかな風が吹いて小さな波ができる。

枯柳を揺らすほどの風ではないが。






消防車のゆつくり通り枯柳



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2015-01-24 | 俳句・冬・動物




滑らかに水を進めり鴨の胸



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鴨は海に棲むものと河川や湖沼に棲むものとに大別される。

前者には鈴顔、黒鴨など、後者には真鴨、尾長鴨、嘴広鴨など

がある。

秋に日本に飛来し、春に北方へ帰る。







尾長鴨が池を泳いでいた。

羽毛があるので、水を滑らかに進んでいた。






鴨をれば鴨集まつてきたりけり



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日向ぼこ

2015-01-23 | 俳句・冬・人事




日向ぼこ前を歩けるひとをれど



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日向に出て暖まることをいう。

高齢化社会となった現代では、公園などのベンチで日向ぼこを

する人たちが増えた。

「日向ぼっこ」「日向ぼこり」ともいう。







池に面したベンチで日向ぼこをしている高齢者が何人もいた。

その前の遊歩道を歩く人がいても、一向に気にも留めてはいな

かった。






うつらうつらしてきし日向ぼこりかな



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寒釣

2015-01-22 | 俳句・冬・人事




寒釣のぽつりぽつりとゐたりけり



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寒中の魚釣りをいう。

魚は冬の時季には水底に沈んで動かずにいるが、日和加減な

どにより動くところを狙って釣る。

鯉、鮒、鯊などが対象となる。







池のほとりに寒釣がいた。

それもお互いに遠く離れて干渉しないように座って釣っていた。






寒釣の背(せな)も無言を通しをり



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