俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬椿(2)

2016-11-25 | 俳句・冬・植物




オカリナを吹く女をり冬椿



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少し小さめな冬椿が咲いていた。







四阿からオカリナの音が聞えてきた。

「千と千尋の神隠し」のテーマ曲だった。

オカリナであれだけ音程が取れて吹けるとは上手だと思っ

た。







近づいてよく見ると帽子を被った中年の女性だった。






冬椿落ちてそのまま咲きゐたり



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初雪

2016-11-24 | 俳句・冬・天文




初雪の思ひのほかに積りけり



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その冬初めて降る雪をいう。







関東甲信越では54年振りに11月に初雪が降った。







朝、戸を開けると天気予報どおり雪が降っていた。







湿り気のある重たい雪がかなり激しく降り続いた。







その結果、辺りはあっという間に白くなり、思いのほか降り

積もった。






ピラカンサの実を初雪の覆ひけり



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鳰(かいつぶり)

2016-11-23 | 俳句・冬・動物




人を恋ふ貌してをりぬかいつぶり



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カイツブリ科の水鳥。

鳩よりやや小さい。







潜水が得意で、潜って魚を獲る。







手漕ぎボートや足漕ぎボートの間から鳰が水面に貌を出した。

まるで人を恋うような貌をしていた。






遠からぬところに鳰のもう一羽



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枯葉

2016-11-22 | 俳句・冬・植物




蒼天に橡の枯葉の縮れをり



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枯れた草木の葉をいう。







樹上に残っている端と地上に落ちた端の双方に使う。







地上に落ちた端は早くかさかさに乾きやすい。







青空に、早くも橡の葉がからからになって丸まっているのが

見られた。






一陣の風に落ちなむ枯葉かな



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紅葉散る

2016-11-21 | 俳句・冬・植物




池をさす浅き流れや散紅葉



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紅葉は晩秋から初冬にかけて散る。







「紅葉かつ散る」は秋の季語で、紅葉しつつも散る状態を

指す。







「紅葉散る」「散紅葉」は冬の季語で、盛りを過ぎた紅葉が

風雨にさらされて散る情景をいう。







池に向かって水が流れていた。

その小流れに紅葉が散っていた。






石橋に覗く水面や散紅葉



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