俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬鷺

2016-12-21 | 俳句・冬・動物




冬鷺の歩みゆつくりしてゐたり



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冬に見かける鷺のことをいう。







鷺は種類が多いが、白鷺が日常最も身近な存在で、その中

でも小鷺が多い。

日本の冬に、渡りそびれて残っているものを「残る鷺」という。






残る鷺人の近くを動かずに



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冬木の桜

2016-12-20 | 俳句・冬・植物




黒々と空に冬木の桜かな



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バラ科サクラ属の落葉高木。







桜紅葉が散りつくし、枯木となった桜をいう。







花時の華やかさを内に秘めた枯姿に趣がある。







「冬桜」とは違う季語である。







冬木の桜が空を背景に黒々と立っていた。

細やかな枝先もくっきりと見られた。






ますらをといふはをらむか枯桜



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古暦

2016-12-19 | 俳句・冬・人事




エアコンの風に揺れをり古暦



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年末の残りが少なくなった暦。

翌年の新しい暦が配られると、今年の暦が古びて見えてくる。







エアコンの下に掛かっている古暦がエアコンから吹き出る風

で揺れていた。

今年もあとわずかの感を深くした。






向き変へて文鳥の絵の古暦



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冬芽

2016-12-18 | 俳句・冬・植物




冬木の芽天近ければ神々し



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夏から秋にかけて作られ、冬を越す芽をいう。







殊に落葉樹の葉が落ちつくした枝の冬芽はよく目立つ。







裸木にすでに冬芽がこぞって出ていた。

高いところにある冬芽は天に近く、神々しく見えた。






粛粛と夕日に染まる冬芽かな



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葉牡丹

2016-12-17 | 俳句・冬・植物




葉牡丹や遊び終へたる女どち



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アブラナ科の多年草。

キャベツの観賞用品種で結球しない。

冬季間の庭園用として栽培されている。







葉が赤紫色のものを赤葉牡丹、クリーム色のものを白葉牡

丹という。







公園で一日よく遊んだ若い女たちが、葉牡丹の前をおしゃ

べりしながら帰って行った。

平和な情景であった。






葉牡丹や人に渦中といふがあり



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