俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

藪柑子

2016-12-16 | 俳句・冬・植物




林間の日当るところ藪柑子



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ヤブコウジ科の常緑低木。

山地の木陰に地下茎を伸ばして群生する。

観賞用としても庭や盆栽などに植えられる。







冬、光沢のある葉の間に小豆大の赤い実を結ぶ。

新年の飾りとして、千両や万両などと共に用いられる。







林間の坂道を歩いていると藪柑子の赤い実が目に入った。

そこには冬日がよく当たっていた。






藪柑子毀誉褒貶と無縁にて



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冬木

2016-12-15 | 俳句・冬・植物




指枠の中に冬木を入れてみぬ



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常緑樹、落葉樹を問わず冬の木々を総称する。







冬木といった場合、落葉した木を思い浮かべることが多い。







池の中の島の大木も冬木となっていた。







夏には木陰を作っていた広場の欅の大木も、冬木となって

人を寄せていた。







画架が構図を決める時によくするように、指で枠を作って冬

木の大木を入れてみた。






夕暮の駅へと帰る冬木道



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南天の実

2016-12-14 | 俳句・冬・植物




木洩れ日の時折淡し実南天



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メギ科の常緑低木。







晩秋から冬にかけて、小球形の赤い実が熟す。

白、黄、紫色などもある。







林中に南天の実が生っていた。

木洩れ日が南天の実に当たり、強く差したり淡くなったりし

ていた。






南天の実や男にもある愁ひ



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冬木影

2016-12-13 | 俳句・冬・植物




冬木影にも木霊とふあるやうな



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冬木は落葉樹、常緑樹を問わず、冬の時季に耐えている

一切の木々を総称するが、裸木を想像することが多い。







冬木影といった場合は、特に裸木の影が黒々と地面に映っ

ている場合を思い浮かべる。







落葉のみならず、冬でも青い草の上に影を落とすこともある。







樹木には霊が宿っているといわれるが、その影にも木霊が

宿っているように見える。






音もなく移ろふものに冬木影



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金黒羽白

2016-12-12 | 俳句・冬・動物




眠りつつ動く金黒羽白かな



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カモ目カモ科の水鳥。







雄は脇腹と翼中央のみが白く、他は黒い。







雌は黒褐色。







池に金黒羽白が数羽来ていた。

首を背中に回して寝ているものが多いが、皆流されるように

少しずつ動いていた。






金黒羽白起きて水輪の広がりぬ



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