俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

夏の霧

2018-08-06 | 俳句・夏・天文




夏霧の吹き上がりくる峠かな



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霧は秋の季語だが、山地や盆地、海辺などでは夏にも発生

する。







太平洋上を南寄りの風に乗ってきた暖かく湿った空気が、

親潮寒流の上で冷やされると濃霧となる。







山の霧は雲が地表面に接したもので、盆地の霧は放射霧、

海辺の霧は蒸気霧に分類される。







横手山頂上に乗り物で昇る予定であったが、濃霧と強風で

中止となった。







横手山ドライブインでバスを降りると、立っていられないほど

の強風と夏霧に襲われた。






夏霧の消えし刹那や谷深き



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2018-08-05 | 俳句・夏・時候




朝虹を見つつ珈琲啜りけり



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雨上りに太陽と反対側の空に弧状にかかる七色の帯をいう。

夏に多く見られる。







内側から紫、藍、青、緑、黄、橙、赤と並ぶ。

この外側に「二重虹」が見られることがあり、この場合は色の

順序が逆となる。







俗に「朝虹」が立てば雨になり、「夕虹」が立てば晴れになる

といわれる。







野尻湖テラスに接するラウンジで、朝虹を眺めながら珈琲を

飲んだ。






朝虹の中に野尻湖ありにけり



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竹煮草

2018-08-04 | 俳句・夏・植物




竹煮草見晴らしのよき所にも



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ケシ科の大型多年草。







本州から九州の日当たりのよい山野の荒地などに自生する。







盛夏の頃、茎の上部に大きな円錐花序を出し、白色や帯紅

色の小花をつける。







名の由来は、茎が中空であるところが竹に似ているので

「竹似草」が本当など、諸説がある。







山から下りてくる道端の所々に竹煮草が咲いていたが、山々

が眺められる見晴らしの良いところにも咲いていた。






山の雨すぐに上がりて竹煮草



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夏薊

2018-08-03 | 俳句・夏・植物




気持よき山の風なり夏薊



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キク科アザミ属の総称。







「薊」は春の季語であるが、夏に花をつける種類の薊を総称

して「夏薊」と呼ぶ。







薊は種類が多く、実際は春よりも夏から秋にかけて花を咲か

せる種類の方が多い。







山の細道に夏薊が点々と咲いていた。

そこへ吹く山風が気持ちよかった。






夏薊明るき雲を眼下にし



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夏の山

2018-08-02 | 俳句・夏・地理




細道のいきなり開け青嶺かな



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青葉で覆われ、生命力に満ち溢れたみずみずしい山をいう。







登山をするような高山から、親しみのある里山までを含めた

季語。







従って、雪渓の残る高山、深山幽谷、木々の茂る雑木山

など様々な様相に変わり得る。







新緑の山、青葉の山、梅雨の山、滴る山など、それぞれ異

なった趣がある。







高山植物を見ながら細い道を辿っていると、目の前が急に

開け、前には雄大な夏山が見られた。






夏山の幾重にもあり雲浮かべ



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