俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

千屈菜(みそはぎ)

2018-08-11 | 俳句・秋・植物




池の縁千屈菜襖なしにけり



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ミソハギ科の多年草。







山野の湿地や田の畦などに自生する。







八~十月、葉腋ごとに淡紅紫色の六弁花が集まって

開き、長穂状となる。







盆花として精霊棚に供えて水をかけるのに使う。

「禊萩(みそぎはぎ)」が転じて「みそはぎ」に

なったとの説がある。


 




池を取り囲むように千屈菜が咲いていた。

盆が近いことが思われた。






人影のなくてみそはぎ群れゐたり



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松虫草

2018-08-10 | 俳句・秋・植物




雲上のテラス松虫草脇に



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マツムシソウ科の二年草。

日当たりのよい高原に自生する、日本の固有種。







八~九月頃、茎の先に淡紫色の頭状花をつける。

頭状花は、半球形に集まった筒状の管状花の周りを唇形の

花が取り巻いてできている。







花の名の由来は、松虫の鳴く頃に咲くからとか、花の形が

仏具の松虫鉦に似ているからなど諸説がある。







雲海が見られることから雲上のテラスと呼ばれている竜王山

のSORAテラスの脇に、松虫草が幾つか咲いていた。






カッパ着て松虫草に屈みけり



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藤袴

2018-08-09 | 俳句・秋・植物




藤袴高原の雨つのりきて



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キク科の多年草。

秋の七草の一つ。







中国原産。

日本には奈良時代に渡来した。







関東以西の本州、四国、九州の山林や河原などに自生する。







八~九月頃、茎の頂に淡紅紫色の小花を鞘上に群がりつ

ける。

鵯花に似ているが、下部の葉が三裂し、乾燥すると芳香が

あるのが特徴。







藤袴がいたる所で咲いていた。

高原の雨が降り出し、藤袴にも次第に強くなってきた。






隠れたる池への径や藤袴



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釣鐘人参

2018-08-08 | 俳句・秋・植物




乳の如雨粒釣鐘人参に



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キキョウ科の多年草。

山野に自生する。







八~十月頃、茎頂に円錐花序を出し、青紫色の鐘状の花を

花柄の先に下向きに輪生する。

若芽はとときといい食用に、乾燥した根は沙参といい、鎮咳

・去痰薬とする。







釣鐘人参に雨粒がついていた。

それはまるで釣鐘の「乳」と呼ばれる丸い多くの突起に似て

いた。






釣鐘人参雨の散策とはなりて



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七夕

2018-08-07 | 俳句・秋・人事




七夕や短冊書きしこと遥か



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陰暦七月七日、またその日の行事をいう。

五節句の一つ。







現在は陽暦七月七日や月後れの八月七日に行う所が多い。







この行事は中国の牽牛・織女の伝説と乞巧奠の行事が伝わ

り、日本の棚機(たなばた)つ女(め)の信仰と習合した

ものとされる。

笹竹に詩や歌を書いた短冊形の色紙を吊し、軒先や窓辺に

立てて文字や裁縫の上達を祈る。

仙台の七夕祭は有名である。







七夕竹が軒先に立てられてあった。

これを見ると、幼い頃短冊に願い事を書いて吊したことを

思い出す。






終日の雨雲なりし星祭



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