「日本をさんざん自慢す」 2012年5月6日（日）No.343

　日本ではGW最後の休みを惜しんでいる人も多いだろう。
こっちはそんなもん、とっくに終わった。

ここで私は図らずも、日本を思い切り自慢することになったのである。
いくら「我々若者は、国家の希望です」とか言ってる真面目な中国の学生でも、やっぱり休みは大好きだ。
近年、国家の方針により国慶節と春節以外は祝日休みを短くしている。
ゴールデンウィーク休暇も数年前まで一週間ほどあったらしいが、
今は土日を入れて4日間だけ。

授業で日本は最大9日間休んでいる人がいる、というと
なぜそんなことができるのか、みんな興味津々だったので、
（ちょうどいいわ、憲法記念日の説明で平和憲法や第九条の話もしよう）と
私はほくそ笑んだ。
日本国憲法の第９条戦争放棄条項を知っている学生は誰もいなかった。
日本概況では、花見は教えてもそういうことには触れていないのだな、と
ちょっと遺憾だったが、まあ、自分で言えばいいんである。

学生はメモする子も何人もいた。
しかし、彼らが驚嘆したのは、憲法の平和主義ではなく
5月3日と5月5日の間の日が、なんの祝い日でもないのに
ただ祝日と祝日の隙間の日だから休みだ、という太っ腹さ、
そして、
4月29日、祝日と日曜日が重なったので次の日まで休みという豪胆さ、
この休日にする決まりの寛大さには
妬みも憎しみも悔しさも一切なく、
ひたすら「うらやまし～～！」だった。

彼らの表情を見て、私が
「ま、これも国民が要求して勝ち取ったわけですよ。
日本人もやるときゃやるから～。」
と、鼻の穴を膨らまして自慢したのは言うまでもない。