毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「糞付き卵の話」   2012年5月30日(水) No.361

2012-05-30 20:45:27 | 中国事情
昨日は日本の養鶏農家が洗卵・選卵して清潔で新鮮な卵を市場に出荷していると書いた。
それで終わっては、言葉が足りず、言いたいことの半分しか述べていない。
「糞が付いているからといって、その卵が新鮮かどうかは分からない」
と言う主張は分かっていただけると思う。
だからと言って、
「日本の卵の売り方の方が先進的で優れている」
と私は喜んではいない。

実際、ここ南昌郊外のスーパーにも
きれいに洗って糞なんか一つもついていない卵も売られている。
しかし、それらは高額である。
それだけ手間賃がかかっているからだ。
私は糞がくっついているのを買って自分で洗って使っている。
約二年、その生活を続けているが、
まだ鳥インフルエンザどころか腹痛にもなったことがない。
もちろん、洗う時には古い歯ブラシで、
卵が潰れないように気を使いながらこすって洗う。
数分かかる。
それをしなくても済む日本のスーパーの卵は楽で便利だ。

しかし、その「便利だ・楽だ」が常に曲者。
養鶏場の選卵・洗卵には電気エネルギーを使う。
消費者が自分でちょちょっとやればそのエネルギーは不要だ。

清潔さを追求するあまり、日本島の住民は雑菌に弱く、
「カラダ弱い民族」に成り果ててしまった。
「どこの国に旅行してもお腹を壊す情けない民族」
という汚名返上のためにも、
自然界の雑菌に日々自分が触れて、自分が対処したほうがいいんじゃないの。
というのが、私の「糞付き卵」考の残り半分である。
コメント
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