毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「YOU TUBEで小出裕章さんを見る」 2012年7月7日(土) No.389

2012-07-07 23:04:20 | 原発事故
日本の皆さんにはお馴染みだろう。
しかし、私は小出裕章さんの話を直接伺う機会はもちろんのこと、
中国では動画で見ることもままならなかった。

今日の午後、YOU TUBEで小出さんの講演をいくつかまとめて聞いた。
(声が北山修さんに似ているね、カンケーないけど)
そのうちの一つ、
2011年12月18日大分講演は全部で2時間39分だったが、
中学生でも理解できるぐらい分かりやすく、丁寧に、知りたいことを
幾つかに項目立てて、きちんと教えてくれて、本当に面白かった。
動画だから一時停止したらいいものを、
トイレに行く時間がもったいなくて、かなりがまんした。

原子力エネルギーを推進する理由として、
従来、まず挙げられてきたのが
「石炭、石油などの化石燃料はもうすぐ底をついてなくなるから、
どうしても原子力に頼らざるを得ない」
ということだったろう。
1955年12月31日「東京新聞」は
「原子力の平和利用は人類生存に不可欠」
「原子力発電だと電気料金が2000分の1になる」
と書いた。
(大うそつき今からでも訂正・謝罪文を掲載しなさい!)

しかし、小出さんは、化石燃料の石炭や石油に比べて、
ウランの埋蔵量はちっとも多くないことを教えてくれている。
だから原子力エネルギーを推進するには、ウランをプルトニウムに変化させる
高速増殖炉が必要で、高レベル廃棄物という副産物が生まれる。

その廃棄物をどのように処理するかの大真面目な議論の中に次のようなものがあったそうな。
①宇宙にロケットで飛ばす
②海の深い底に沈める
③南極の氷の下に埋める
(よくこんな無責任なこと考えたもんだな!)

①は技術的に無理、
②は海洋汚染に反対するロンドン条約でダメに、
③も南極の環境保護を大切にする南極条約でダメになったそうだ。
(②については、核のゴミを持つ各国が既にさんざん投棄している。日本もそうだ)
で、決めたのが、
④地層の間に埋め込むという方法だが、
日本のように地震が多い国で、埋め込んだら安全という保証はまるでない。
でも、もう法律で決めて実際にやっている。
これから原発は廃止したとしても、今までのゴミがてんこ盛りある。
300年間、地震もなく平穏無事にそおっと過ぎると、
まあ無害に近い状態になるという…。
その間、そこに住んでいた人達は故郷を失う。
(原発推進を決めた者もその子どもも孫も生きてはいない、長い長い年月…

特筆すべき興味深い指摘はいっぱいあったがひとつだけ紹介。
国が示した『石油はあと何年もつのだろう』という推定年数である。
1930年:あと18年(翌1931年満州侵略開始)
1940年:あと23年(翌1941年太平洋戦争開始)
1950年:あと20年(1950年朝鮮戦争開始)
1960年:あと35
1990年:あと45
2000年:あと50
(何だよ、だんだん増えてるじゃん、推定根拠は何??)
こんないい加減な推定年数で国民の危機意識を煽り、
大陸へと侵略していったのが我が日本国だ。
そして今もまた、
「原子力がなかったら、経済がなりたたず日本は崩壊する」と脅す。
何が何でも原発をやりたいものが、
国民をだましている。
どんだけアホと思われてるんや、我々は。
ちくしょ~~~!!!
コメント
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