毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「世代交代」 2012年7月19日(木)No.396

2012-07-19 12:18:56 | 日記
ここ数年じんわりと感じていたことだ。
ずっと子どものことを思い、気配りしてきたと自負するこの私が、
最近、なんか自分の子どもに思い遣られているようなんである。
彼らは経済的にも(私の基準としては)そんなに切羽詰っていないようだ。
食べに行ったときに、
子どもがお金を払ってくれるという驚愕の体験!
子どもが自立したと感じた瞬間だった。

その仕上げがパートナーを見つけることだ。
息子は昨年、8年ほど同棲していた同い年の相手と法的に手続きして結婚した。
30歳の節目だからかもしれない。

息子の約5歳年上の姉であるわが娘は、
歳こそ順調にとってはいたが、
一向に結婚する気配がなかった。
それなのにどういうことだろう、金環日食に影響を受けたかして、
5月のその時に電撃入籍してしまった。
先日、娘の結婚イベントの第二段階、
写真撮影と家族顔合わせ食事会の手続きに付き合った。

難波高島屋別館にある結婚セレモニー会社に行ったのである。
ビルはガンガンに冷房が効き、半袖ブラウス・スカート・ストッキングなしの私は震え上がった。
娘はレースの長そでカーディガンを羽織っていたが、それでちょうどいい感じだ。
なぜ節電が叫ばれているこの時期にこれだけビル内全てを冷やすのか、
叫ばれていなくても、とんでもない電気の無駄遣いだ。
職員が黒の長そでスーツに身を固めているので(たぶんフォーマル感を演出してのことだ)、
エアコンの低温度は、そのせいだと思う。
もう一つは、貸衣装を着ているときに大汗かかれたら、
衣装が汗で黄ばんだりしちゃうからか、と震えながら私は考えていた。

親が何百万円もお金を払って結婚式をする場合も多いが、
我が娘、我が息子は二人とも、自分たちだけの予算でできること、
それも極力お金を使わない方法で結婚イベントを考えている。
(出してくれと言われてもない)
という親からのオーラを敏感に察知しているのかも知れない。

二人の子どもがいいパートナーを見つけ、
覚悟を決めて人生航路に乗り出していくんだなあと、
何となく、安堵した。
寂しさはまるでない。

あとは呑気に老いるだけだわ。
シャカリキ時代をタッチ交代、引き渡した感じ。






コメント
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