毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「ビジネスと日本」 2012年7月20日(金) No.397

2012-07-20 09:23:00 | 原発事故
先日、ブライダルセレモニー会社の建物が、全館寒いほど冷えていたことから、
(やっぱりそうか)と確信したことがある。

多くの企業(経団連系)の視点には、日本が将来どうなるかという見方がない。
日本をどうしようかという責任感もない。
こんなにエアコンの温度を低くしたら、電気をいっぱい使うからダメではないか、など
まるっきり考えていない。
私が「寒い、寒い」と言うと
温かいコーヒーを淹れてくれたのはまあ良かったけどさ。

それになんと、
撮影予定日は、その地域の計画停電の日に当たっているという。
撮影途中で停電になるリスクがないとは言えない。
しかし、冬と同じ格好の制服を着た従業員さんは、
きっちり化粧した額に汗ひとつかかず、
「大丈夫だと思います。大飯原発も再稼働しましたから。」
と、にっこり笑った。

こんな会社ばかりではないかも知れない。
しかし、エアコンを29℃以上にセットしている会社はどれくらいあるのだろう。
日本の高性能エアコンは、29℃でも十分涼しいと、私は中国のものと比較して実感している。
(特にわが宿舎のは古いタイプだから…

暑がりの人は
「何言ってんだ!」と文句を言うかもしれないが、
さらに扇風機をまわしたり、飲み物を飲んだり、胡瓜食べたり、薄着したりして
自助努力をする余地は残っていないだろうか。
非難めいて恐縮だが、中国の庶民は当然のようにそうしているのだ。
南昌の人々は袖なし、タンクトップ、短パンなど、若者に限らず当たり前だ。
かたや、大阪の街を歩く人々の厚着なこと。

本州の夏は暑いのだ。
このことを先祖たちはずっと受け入れて、少しでも涼しく過ごす工夫をしてきた。
打ち水、団扇、簾、縁台、こんな単語を並べるだけで
夏の風情(プラスイメージ)を感じるのは私だけではないだろう。

真夏にもかかわらず冷えたビル内で効率よくバリバリ働く・・・。
何のために?
コメント
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