毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「ああ、されど大阪のおばちゃん…」2014年12月9日(火)No.1047

2014-12-09 20:28:11 | 日本事情

昨日から1時間の散歩をすることにした。

(うう、お医者さんに「肥満気味で運動不足だ」と烙印を押されたんです~。ヒ、ヒドイ…

外は腫れ、じゃない晴れていい天気だ。

私は機能の衰えたデジカメを友として、淀川河川敷に向け、家を出た。

途中、野中南公園の横を通ったら、なんか桜によく似た花が今頃開花しているので、

写真を撮っていたら、通りすがりの(70代くらい?)女性が、

「何咲いてんねん?」

と話しかけてきた。普通体には普通体で返すのが私の流儀。

「桜みたいやけど、何やろなあ。葉っぱがちょっと小さいよね」と言うと、

「そやなあ、桜みたいやけど、葉っぱ、小さいなあ。」

と反復した。

会話の基本は相手が言った言葉を肯定的に繰り返すことだ。

(大阪のおばちゃん、さすがやなあ)と面白く思いながら、黙って離れた。

家から20分少しで淀川に着いた。

↓走る人。

 

↓多分、夫婦。こうして歩いている姿を見ると、円満なように見える。

(いや、ほんとに仲良しかも(^_^;))

 

 

↓一時は大変に汚れていた淀川(十三大橋の下)。

今は蜆(しじみ)が住めるようになったと聞いたが、昨日は見つけられなかった。

    

 

都市の中の自然。生き返る想いだ。

      

 

淀川の向こうは梅田。大阪キタの中心が見える。

 

淀川のおかげで、大阪市民はどれほど心のよりどころになっているだろう。

そんなことを思いながら、河川敷を後にした。

帰り道、十三の繁華街を通ったら、これも70代の先輩らしき女性2人が立ち話をしていて、

通りすがりに会話が耳に入った。

「あんた、きれいなかっこしてんなあ。」

「ん、そうや。わたしはな、いっつもイタリア産の服着てんねん。」

……「あんたの服はトマトか!」と突っ込みたかったが、黙って通り過ぎた。

おばちゃんたちの会話はテキトーでおもしろい。

 

家の傍のスーパー「オアシス」に立ち寄った。

奈良県の農家直送の野菜が売り出されていて、

ちっちゃいカブにふさふさとした葉っぱがついているのを、一束持ったら、

また、知らない先輩女性が話しかけてきた。

「カブの葉っぱ、捨てたらアカンで。全部食べられるからな。」と。

「どうやって食べたらおいしいかな?」と私。

「うん、みそ汁に入れたら美味しいで。」

(なんや、そんなん知ってるわ)と心で思ったのが顔に出たのだろうか、

彼女は私の買い物かごの中にシチューの素があるのを見て、さらに、

「あ、あんた、シチュー買(こ)うたんやったら、シチューに入れたらええわ。

美味しいで。子どもが喜ぶわ。」

(いや、独り暮らしだから~)と心で思ったが、顔に出さず、

「そやね、シチューに入れるわ。ありがとう。」

とその場を離れた。

 

ことほど左様に、大阪のおばちゃんたちはフレンドリーだ。

ちょっと散歩に行ってかえってきただけで、

これだけ知らない人と(おばちゃんだけですけど)お喋りができるのだ。

南昌でも時々、知らない人に話しかけられたが、残念なことに言葉が通じなかった。

大阪のおばちゃんは、南昌の人々に相通じるところがある。

政治についてテキトー過ぎるのだけが大阪のおばちゃんの弱点だ。

コメント (2)
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