毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「野菜の力」2014年12月13日(土)No.1052

2014-12-13 19:15:20 | 日記

「強い日本を取り戻す!」という言葉は、

私には偏狭な力に頼る単純さと野蛮さを是とする表現に映ります。

実は、その真逆の存在が私の部屋にいるんです。

 

↓これなんですけどね。スーパーの食品トレイに少しだけ水を入れ、

大根、ニンジンの切れっぱしを置いたものです。

右端の大根はトレイに入れて2週間ほど。

真ん中の人参は1週間。

左端のは昨夜切られた新参者の人参。

大根の葉が黄色くなってきたので、どうしたのかなと裏を見たら、

何と小さな虫が膜を張っていました。

ズバッと切られた中心からすくすく育った葉っぱもスゴイ。

その葉っぱのどこかにくっついて大きくなる虫もまたスゴイ。

 

真ん中の人参は(まさかね、葉っぱは出てこないよね。でもまあ、念のため)と

大根の隣りに置いたものです。

緑色とオレンジ色が可愛く引き立てあっているだけで十分だと思ったんです。

しかし、2日後、中心から小さい緑の葉が芽吹きました。

ちょん切られて、ほんのちょっとだけしか残っていない人参のきれっぱしから

命が姿を現したのでした。

それを見た時は、(うっ)となり、

(ごめんね、人間の勝手にして。これからもずっと勝手にし続けていくけど)とか、

ブツブツ心で言い訳しました。

どのみち、まもなく命は尽きます。

しかし、人参も大根も、ベストを尽くして終わるって言うか、

自然の力を最後の最後まで出し尽くすのですね。

 

命をいただく私も、とことん全部食べて恩返ししようと

大根の皮でも何でも全部食べることにしました。

↓ベランダで天日干しできるときはそうしますが、雨の日は室内で乾かします。

大根の皮は、数日干すとポリポリとした歯触りで、

信じられないくらい美味しくなるのを発見しました。

漬け物に混ぜてもよし、煮物に混ぜてもよし。

柿の皮も干しています。

ちょっと干してそのまま食べたら、美味しかったです。

一応、なますに入れようかと思っていますが、その前にぜんぶ食べてしまいそうです。

ありがとう。豊かな命をいただきます。

 

 

 

コメント
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