毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の学生たちの日本語学習」No.1510

2015-11-16 21:42:52 | 中国事情

『雨の日と月曜日は』はカーペンターズだったですね。

今日なんか、雨の日で、しかも月曜日です。

ネットにいいことがひとっつも載らない今日この頃。

ここ、山東省の片隅の大学で引き籠りの如く、

学生たちに日本語を教えていますが、

その時は現実世界から離れ、穏やかに時が過ぎていきます。

 

一年生が一生懸命にひらがなを練習し、同時に単語を覚えています。

中国の学生たちは、長音・撥音・促音が大の苦手で、

自分の名前も、〈ちょう ぎょうとう〉というのを、〈ちょ ぎょと〉などと言います。

中国語にそういう発音がないので、四苦八苦せざるを得ないのですね。

こだわり派の私は、一年生のひらがなを教えるクラスを受け持っていないくせに、

ボランティアで、横から差し出がましくチェックしています。

ノートを見ていると最初は厳密に、そのうち疲れて甘くなっていきます。

 

三年生が、『猫の手も借りたい』という慣用句を使って短文を作りました。

「英語6級試験と日本語能力試験があるので、最近は猫の手も借りたいほど忙しい。」とか。

(猫の手が頭脳作業をしてくれるのだろうか。そんなはずはない)と思いつつ、

(まあ、丸にしておこうかな)と心が揺れます。

授業で触れるつもりですが、皆さん的には、ダメでしょうかね、やっぱり。

学生の顔を思い浮かべると、ちょっと手加減する気持ちが湧いてしまいます。

『怒ると虎になる』では、

「私の兄は大酒飲みだから、飲み始めたら最後、酔いつぶれるまで飲んでしまう。最後は怒りだす。そして、怒ると虎になるのだ。」とか。

なんか、自分の子ども時代の父のことなどを思い出して、ほろっとなります。


視点を極私的に近づけ、それ以外を見ないというのは

とても心が休まります。

その間も世界はとんでもない方向に転がっているにも拘らず。

 

今日も葉を落し続けるイタヤカエデ(?)。

 

 

コメント (1)
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