『雨の日と月曜日は』はカーペンターズだったですね。
今日なんか、雨の日で、しかも月曜日です。
ネットにいいことがひとっつも載らない今日この頃。
ここ、山東省の片隅の大学で引き籠りの如く、
学生たちに日本語を教えていますが、
その時は現実世界から離れ、穏やかに時が過ぎていきます。
一年生が一生懸命にひらがなを練習し、同時に単語を覚えています。
中国の学生たちは、長音・撥音・促音が大の苦手で、
自分の名前も、〈ちょう ぎょうとう〉というのを、〈ちょ ぎょと〉などと言います。
中国語にそういう発音がないので、四苦八苦せざるを得ないのですね。
こだわり派の私は、一年生のひらがなを教えるクラスを受け持っていないくせに、
ボランティアで、横から差し出がましくチェックしています。
ノートを見ていると最初は厳密に、そのうち疲れて甘くなっていきます。
三年生が、『猫の手も借りたい』という慣用句を使って短文を作りました。
「英語6級試験と日本語能力試験があるので、最近は猫の手も借りたいほど忙しい。」とか。
(猫の手が頭脳作業をしてくれるのだろうか。そんなはずはない)と思いつつ、
(まあ、丸にしておこうかな)と心が揺れます。
授業で触れるつもりですが、皆さん的には、ダメでしょうかね、やっぱり。
学生の顔を思い浮かべると、ちょっと手加減する気持ちが湧いてしまいます。
『怒ると虎になる』では、
「私の兄は大酒飲みだから、飲み始めたら最後、酔いつぶれるまで飲んでしまう。最後は怒りだす。そして、怒ると虎になるのだ。」とか。
なんか、自分の子ども時代の父のことなどを思い出して、ほろっとなります。
視点を極私的に近づけ、それ以外を見ないというのは
とても心が休まります。
その間も世界はとんでもない方向に転がっているにも拘らず。
今日も葉を落し続けるイタヤカエデ(?)。