5月、6月と沖縄大浦湾の安宿「海と風の宿」にスタッフとして滞在した時には、
すばらしい出会いの数々にワクワクする日々を送りました。
その方がたの何人かの近況は今でも時おりフェイスブックなどで知ることができます。
その宿で出会った一人、宿に自分ちのじゃがいもを送ってくださった
茨城県の千葉さん(これちょっとヤヤコシイですよね)が、
最近メールをくださいましたが、読んでビックリ、
世界を股にかけてヒッチハイクして回っていて全身元気の塊のチバさんが病院通いとは!!
それもなんと、カヌー隊に参加して海保に暴力を振るわれたためです。
以下ご本人の了承を得てメールを掲載させていただきます。
海保、機動隊の暴力がものすごいことの証明です。
それにしても暴力野放しにしては、あかんやろ!海保を逮捕せな!!
その後、千葉さんの容体は回復してきたそうで、
またカヌーを漕ぎに行ってくるそうです(勝つまでずっと)。
---ここから
11月2日から沖縄に行きカヌーチーム(辺野古ブルー)に参加して
11月14日(土)の夜に茨城に戻りました。
今現在、体調は悪く、まっすぐに立っていているつもりでも右に左に揺れる感じがします。
(下は11月12日の記録です)。
11月12日も海に出ました。
これで連続10日漕ぎました。
大浦湾では今日の午後から海底ボーリングが始まりました。
午後2時40分私達辺野古ブルーはフロートを超えて
ボリングの台船に向かいました。ボーリング作業を阻止するためです。
途中海上保安官(以降海保)に行く手を遮られ、拘束されました。
機動力を誇る海保のゴムボートは300~400馬力です。
それに対して私たちは原始的な手漕ぎカヌーたぶん0.3馬力ぐらいです。
その力の差1000倍です。拘束された時当然その理由を聞きます。
「拘束の理由は?」海保は答えたことがありません。
なぜならば答えることができないのです。
理は私たちにあり彼らの行為は違法ですから。
今回は海保に厳しく「法的根拠は?」とたたみこみました。
その時、海保はカヌーに乗り込んできて、私の右斜め後ろから右手で
ライフジャケットの紐を持ち左側の首を強く締めました。
必要ないのに首を絞めて海に落とそうとしたのだと思います。彼らが良く使う手です。
その後、海保のボートに上がってから責任者に強く抗議しました。
彼は私のウエットスーツを開けて「傷は無いですね」
と言っただけで謝罪も何もありませんでした。
当初、私は簡単に考えていて「一晩寝れば治る」と思っていました。
12日はカヌーの後片づけ(一時間ぐらいかかる)を免除してもらい、
すぐシャワーを浴び旅館に戻り午後6時過ぎに寝てしまいました。
次の日13日はカヌーは漕げず(当然です)、
カヌー隊の責任者に「医者に行くように」指示されました。
スタッフに付き添われ名護市の「ひだか脳神経外科」に行ったのは13日の9時ごろです。
脳神経外科の先生には、「このような時はMRIを撮った方が良い」と言われ、
驚いたのですが従いました。
医者には「眩暈、体の揺れ、吐き気などを伴う時は注意として、ゆっくりと休養を取る。
力仕事しない、長時間下を向かない」などの心構え?を強く言われ、
「あなたみたいなタイプは少し良くなるとすぐに無理をする」とズバリ言い当てられました。
最後に診断書を書いてもらいましたがその内容を見てがっくりしました。
「病名らしき後に全治2週間......」とあり、ますます気分が悪くなりました。
↑ 気が弱いので仕方がありません。
診断書と現場で起きた内容を書いたものをカヌーの責任者に渡し、
それを「辺野古反対協議会」の書記をまとめている人を通じて他の事故と集計後、
弁護士が海上保安庁と折衝することになっています。
と言っても、そんなことで表舞台に出るとは想定外でした。
何か恥ずかしいと同時に多くの人に迷惑をかけたのではと気がかりです。
もっとも沖縄の関係者全員は「そんなことはない。千葉さんが悪いのではない」
と言ってくれているので少しは気持ちが楽です。
茨城に帰って昨日16日(月)体調が悪いので病院に行きました。
のどの奥が痛いのが主で内容は体の揺れ、吐き気もあります。
少しは和らいではきましたが.....。自分で車の運転も出来ません。
総合病院では「歯医者みたいな手鏡でのどの奥まで見られない」と言って、
近くの耳鼻咽喉科を紹介されて行きました。
ここでは鼻に麻酔をされ鼻からファイバースコープを入れ、
のどの奥(私の感覚では鎖骨に近い絞められた場所に近いところ)を
テレビに映して見ていました。
ファイバースコープを抜いてから映像を見せてもらいましたが、
「炎症を起こしている」とのことでした。
痛み止めやら、何とかの薬とか全部で6種類の薬を5日間飲む羽目になってしまいました。
今回は10日連続してカヌーを漕ぎました。
8日の日曜日は工事が休みなのでカヌーも休みなのですが、
午前中地元那覇の子供とその親のカヌー教室があり、その手伝いをしました。
午後からは“グリーンピース”と辺野古ブルーの共同の抗議集会で
大浦湾でカヌーに乗り交流しました。
<添付写真>
・カヌーの写真:向かって左側から3番目橙のシャツが私です。(ちょっとはかっこいいでしょう)2015年11月08日
・座り込み排除の写真:山城(さん立ってマイクを持っている)とふみこお婆(座って白いザックを背負っている)2015年11月13日
・拘束される仲間:拘束された私が撮ったものです(けがする前の日)2015年11月11日
*最後に私はこんなことでは“めげず”回復したらまた行って(勝つまで)カヌーを漕ぐつもりです。
<警視庁機動隊>
11月4日から警視庁機動隊が辺野古に投入された。その数150名と言われる。私も11月2日から辺野古に行っているので私が行ってから彼らが来た感じになる。彼らは大浦湾を見下ろすカヌチャーベイホテル(一泊20,000~50,000円)のリゾートに泊まっている(税金で)。かなり優雅だ。私は一泊2,000円だ。まず11月5日朝、工事用ゲート前の座り込み排除に出てきた。かなり乱暴だ86歳の島袋おばぁもムリムリ4人がかりで連れて行く。
リーダーの山城さんも両腕を持たれておりの中へ連れていかれた。その他報道カメラマンまで巻き添えにして乱暴に連れて行く。←なんだこれは。法的根拠は?
11月6日朝の山城さんのスピーチは素晴らしかった。以下のような内容だった。「警視庁の諸君よく聞いてくれ。昨日私を拘束した。今後こんなことをしたら暴動が起きるぞ!絶対やめてくれ、私はマイクを持って座っている皆さんの安全を確保しているのだ。扇動しているわけでない。指本触れないでくれ。君たちは今一泊20,000~50,000円のリゾートホテルに泊まっている何たることだ。君たちもテントを張って泊まりなさい。沖縄に来て勝手な事はさせない。」
なんと、これ以降 山城さんに触れて拘束することがなくなった。
―――ここまで