菏澤学院日本語学科の学生で日本に行ったことがあるのは、
大学入学直前に、おじさん夫婦が日本に爆買い旅行に行くので
連れて行ってもらった3年生、一人だけです。
他の子たちはアニメで日本の風景を知り、
「綺麗な国・日本」への憧れを抱く学生が多いようです。
確かに、アニメに描かれている日本の街並みや郊外、畑、森の様子は見事で、
観るたびに日本に戻った気分になれます。
汚くて腹黒い地獄の使者のような政治家たちがやりたい放題して、
もはや目も当てられないほど滅茶苦茶な有様の日本とは別に、
まだ、別の日本があるんじゃないかと思わせてくれるアニメたちを
くたびれたときボオッと観ています。
『河童のクウと夏休み』、
今学期は初めて観ました。
全部見るのはもったいないから途中まで、
康一がクウと一緒に、生きている河童を探して遠野に行き、川で泳ぐところまでです。
この後の展開が分かっているだけに、
この川泳ぎのシーンにはグッときます。
川が美しい。草はらも、木々も、木漏れ日も。
クウは、
「おらたち河童は人間とは住めねえだよ」
とはじめから上原家のみんなに宣言しているのに、
それでも悲劇は起きてしまいます。
『河童のクウと夏休み』(原恵一監督)、
もし、まだでしたら、是非一度ご覧になってください。