毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「死に目に会えないこと」No.1678

2016-05-28 21:57:13 | 自分事情

父が亡くなって20年経ちます。

母も8年近く前に死んでしまいました。

私は両方とも、最期の別れを言えませんでした。

死んでしまってから、慌てて飛行機に乗り、実家の北海道に戻りましたが、

硬く冷たくなった死に顔にさようならを言うだけでした。

 

今は大阪どころか、もっと遠い山東省の、飛行場もなく、新幹線も通らないところにいます。

もう、誰がなくなっても、ここでお別れを言うしかないと覚悟を決めています。

母が逝ってから、

人が死ぬことについて諦めなければならないということを、

胸に大きくあいた空洞とともに何度も確認してきました。

 

今また、とても身近な人があの世から引っ張られて、ピンチでいるそうです。

どう言う訳かメールもエラーで帰ってきます。

あとは、(そばにいるよ、そばにいるよ)とオーラを送るしかありません。

ずっと、そばにいるよ、と。

死んだって、どおってことないさ。

いつだって、そばに感じているよ、と。

 

 

 

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