昨日、菏澤学院日本語学科の1年生から4年生まで、延べ51人の作文を、
日本僑報社の作文コンクール係に送りました。
と思ったら、また1つ、学生からヨロヨロと送られてきて、添削して送り返しました。
31日締め切りなので、きっと大丈夫でしょう。
全部で52作品……。3月から2か月半で実現した一大プロジェクトでした。
この大学は、以前の江西財経大学とは、雰囲気がずいぶん違います。
江財大は、江西省でトップの入学成績の1本(いわゆる一流)の大学です。
とにかく、ガッツだぜ!って感じで、
貪欲に学ぼうとする学生がとても多かったのです。
一年生でも、果敢に習いたての日本語で
「せんせ、ご飯、いっしょに!」と声を掛けてくれる子たちでした。
ここの学生たちは、何mも引いていました。
ある学年(つまり2年(笑))は日本語で話す気力も乏しいように見受けられました。
しかし、今回、半ば無理やり1500字以上の作文を書かせて
学生がどんなふうに育ってきたのか、分かったことがあります。
・自分が中学生の時、担任の先生が自分の顔を覚えていてくれなかったこと、
・自分が何か月も、夜も寝ないで必死に勉強してようやく受かった有名高校に、
親のお金で楽々と入学してきた金持ちの子がいたこと、
・勉強しても、勉強しても、効果がなく、親にいろいろ言われて暗い日々を送ったこと、
・将来の夢もなく、ただ楽しみが欲しくて大学に入ったこと、
・小さい時から先生が怖くて、進級するたびに新しい先生と出会うのが恐怖だったこと、
・一年生で日本語を話す時、怖気づいていつもぐずぐずしていたこと・・・・・・。
学生たちは自分の姿をたくさん書いて見せてくれました。
いわゆる一流大学ではない、
どこにでもある無名の大学の日本語学科の学生たちが、
こんなふうにして、今まで生きてきたことが初めて分かって、
私は、ものすごく反省しました。
江財大と同じ方法ではだめだ、傷が深い子たちなのだ、と。
作文を書いてもらって、(よっしゃ、分かった!)と、一人胸で呟きました。
それまで中国語でも1500字のような長文の作文を書いたことがない学生たちに、
やればできることを実感し、自信をつけてもらいたかったのですが、
それ以前に、この作文は学生たちから私への何よりものプレゼントになりました。
そして、実は書けるかどうか半信半疑だった2年生クラスのうち、
ほぼ3分の2の学生が、2作品(それぞれ1500字以上)を書き上げたことは、
私をも、学生たち自身をも感動させました。
2年生、ちょっと今までと違いますよ~。