毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「そろそろ学年末のキャンパス」No.1984

2017-06-24 23:37:47 | 中国事情

中国の学校は二学期制なので、この6月末から7月初めにかけて

4年生は卒業して寮から去り、

在校生はそれぞれ学年末試験、全国英語試験、国際日本語能力試験と、

試験漬けの日々に突入します(て言うかもうしています)。

昨日、故郷の家かどこかに送る荷物が学生寮から次々と運び出され、

キャンパスの一角は臨時の荷物集配所になっていました。

中国国内に送る荷物はほとんどが袋詰めで、

初めて見たときには(そんなものでいいのか?)と驚きましたが、

ちゃんと届くそうです。

 

二年生のクラスではひたすら日本語能力試験の勉強です。

学生が模擬試験をしている間、教室をブラブラしていて、ふと気づくと

私がその時その時の思い付きで作った掲示物が壁のあちこちに……。

一年生の時に書いた五十音表や母音の口のあけ方図もまだ健在でした。

   

    メモしないですぐ携帯撮影しようとするのでこれを書いた記憶が。

          

   スピーチ慣れしていない人たちばかりだったので、

   こういうことまで書いてみました。

              

文字の形が気になるタイプの私は文字チェックも厳しくしました。

今では日本の学生たちより美しい文字を書く子が何人もいます。

これを見ると、(ああ、2年間この子たちとやってきたんだ)と

感慨が湧きます。

明後日から学年末試験ですがそれは大したことありません。

気になるのは、一週間後の国際日本語能力試験です。

済南までバスなどで4時間かけて行き、一晩泊って試験を受けます。

エアコンなしの会場で35℃前後の暑さに耐えながらの受験です。

ハラハラしますが、私が代わりに受けるわけにもいきません。

あと一週間、少しでも力を蓄えられるよう援助をするのみです。

           


キャンパス西路の並木は日を遮ってくれるので、

わたしは夏は特に好んでこの道を歩きます。


 

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「72年目の強烈な怒りの目:中日新聞」No.1983

2017-06-24 18:40:02 | 我が心の沖縄

2年前、アベ首相に対して「帰れ」の怒声が湧き起った同会場に

今回声は聞こえず、ただアベ首相を刺す痛烈な目、目、目……。

沖縄全戦没者追悼式で献花に向かうアベ晋三首相を見つめる翁長知事はじめ沖縄県民の厳しい目 沖縄県糸満市の平和祈念公園で(沢田将人撮影)中日新聞2017年6月24日朝刊

youtubeで式典を見ました。

平和宣言で翁長沖縄県知事が、

昨年4月、うるま市で起きた元米海兵隊員による痛ましい女性強姦殺人事件、

12月、普天間飛行場の新型輸送機オスプレイが

名護市の浅瀬に墜落して大破した事故などを挙げ、

日本の国土の0.6%に過ぎない沖縄に

国内の米軍専用施設の約70%以上が今なお集中していることを強調し、

「沖縄の負担軽減と逆行している」と訴えたとき、

会場から大きな拍手と指笛の音が湧き起りました。

一方、アベ首相がイマイチはっきりしない発音で

(私は日本語を教える仕事なので、アベ首相の曖昧発音には

職業柄も加わって、いつも胸糞悪くなります)

心にもない口先ばかりのことを喋っても、

県民の反応は礼を失しない、たいへんクールなものでした。

しかし、なんとネトウヨはこういう反応に対して、

「会場は本土からの反日集団が陣取っていた」とか言うんですよ。

何でそういう嘘ばかり言うのかね。

写真の地元高校生たちの目が全て物語っていますよ。

中日新聞を引用しますが、私は下の翁長知事の文言は

沖縄県民が全日本のみんなに一番言いたい言葉だと思います。

 ―――中日新聞2017.6.24朝刊より

 (翁長知事は)辺野古移設問題では「民意を顧みず工事を強行しており、容認できない。辺野古に新たな基地を造らせないため、不退転の決意で取り組む」と表明。

 国民には「沖縄の現状を真摯(しんし)に考えてほしい」と求めた。

 式典後、記者団に「本土の方に、実態を知っていただかなければならない。平和の礎は穏やかには実現できない」と語った。

 ―――――――――――――――

全国民は、この言葉を率直に受け止めて、

本当に具体的に沖縄県と日本全体の利益を対立させずに

平和を作っていくにはどうしたらいいかを

考えなければと思います。

私の考えは何十年も前から変わりません。即ち、

1951年に日米間で締結されたまま今まで来てしまった安保条約を廃棄し、

今のアメリカ隷属・属国状態から脱して自立し、

アジア諸国の真の仲間として平和外交関係を築いて行くことが

超基本だと思っています。

近隣の国との緊張を煽って戦争したがる政府は要りません。


〈付録:72年目 沖縄全戦没者追悼式(2017.6.23)〉

 

 

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