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the trench




来欧なさる方々から頂く質問は、「おいしいレストランを」と並んで「着るものは何を持って行ったらいいか」が多い。
これは親戚友人からも必ず聞かれる。

真夏でも朝晩は冷え、雨の日は凍える西ヨーロッパ、四季を通して重ね着の準備が必要だ。脱いだり着たりが簡単で、できれば小さくたためるコートやジャケットの類い。

わたしは自分の好み、独断と偏見でいつもトレンチ・コート系のものはどうかと答える。

正統派バーバリよし、バーバリ・プローサムの超モードなのもよし(意外に何にでも合うのが多い)、また、超薄手のウインドブレーカーのような生地のもの、レインコート地でたためばハンドバッグの中に入るもの、丈もロングから膝丈、ウエスト丈、ケープ状のもの...ケープ風の裾や、ベルスリーブのトレンチってかわいい。

フォーマルな場所以外、朝から晩まで着られ、カジュアルにも、おしゃれなレストランへも羽織って行くことができる、そんな便利な防寒着が他にあるだろうか。
これで真冬以外はオールマイティ、真冬でもライナー付きのものや、中に着るものを工夫してストールなどを活用したり、屋外で過ごす時間が多ければ十分な時期もある。ここ数年の西ヨーロッパは真冬もそんなに冷え込まないし。


そういうわけで正統派の物は結構(いやかなり)重くかさ張るのが玉に傷だが、最近はデザインも素材もいろいろなものが出ているので、もしこれから欧州旅行のために何か上着を、と考えておられる方には、わたしとしてはトレンチ・コート系の何かをおすすめしたい。

特に右上写真の素敵なオードリーを見たらノーとは言えないに違いない!
こちらには詰め合わせが)


わたしも高校生の時に父がロンドンで買ってくれたバーバリ(さすがに肩をリフォームした)や、ダマスク織のもの(これは意外に一番重宝)、ランバンのワンピースとしても着られるシルクのもの、セオリーのケープタイプなど、年中活用中。
娘も幼稚園に入った2歳半頃からずっと着ている。
夫は...実は夫はトレンチコートを持っていない。彼が着ると当たり前過ぎてあまりおもしろくないのだ。
トレンチは男っぽい制服アイテムを華奢な女性が、首、手首、足首を出して着るからこそ引き立つ。と、思っている。

今欲しいのは神戸ブランドsisiの薄いレザーのトレンチ...

こういうのがいつまでも似合うおばあさんになりたい。
何はともあれ体型と姿勢維持、と。



(写真はこちらhttp://www.arte.tvから借用)
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