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alice's adventures in wonderland 2017




ロイヤルバレエ2017/2018年シーズンのオープニング・ナイトはクリストファー・ウィールドン/Christopher Wheeldon版「不思議な国のアリス」Alice's Adventures in Wonderland


敬意を表するために家族で特別おしゃれして行って参りました!

タキシードで装った紳士方も気のせいか普段より多く、観客が特別な雰囲気を盛り上げるのに一役かうのはものすごくいい習慣だと思う(特にいい席に座る人たちには頑張ってほしい)。



始めから終わりまで、一瞬一秒を楽しんだ素晴らしいオープニングの夜だった。

初演と一部キャストは変わってしまっているが、メインのキャラクターは多くがそのまま、特にこの作品を捧げられた英国出身のプリンシパル、ローレン・カスバートソン/Lauren Cuthbertsonはさすがに「彼女のために作られたアリス」だけあって輝いていた。


リハーサルと大きく違ったのは、何はさておきその勢い。

「勢い」という名詞を辞書で引いたら「運動によって生じる他を圧するような力」「はずみ、なりゆき」とあり、副詞だと「事の成り行きで必然的にそうなるさま。自然の結果として」となっている。
そうそう、そういうこと! 舞台を構成する少なくないすべての要素がぴったり一体となって流れるような強さから起きる勢いだ。

舞台全体を引っ張っていく狂った時計のような調子っぱずれの音楽(Joby Talbot作曲)の不思議なハーモニーには舌を巻き、どこから思いついたのかと舞台デザイン(Bob Crowley)には目を丸くする。天才的。


左の写真は娘が額装して部屋に飾るつもりのカード、舞台衣装を含めデザインしたBob Crowleyのデッサンだ。
もうこれを見るだけでアリスの夢の中に入っていけるようなマジックが...


心残りだったのは昨日の記事にした、赤の女王・母親役のゼナイダ・ヤノウスキー/Zenaida Yanowskyが怪我で降板したことだった! 
しかしラウラ・モレア/Laura Moreraもリハーサル時以上によかった。


余計なお世話だが、機会がおありなら、バレエが好きな方はもちろん、そうでない方にもぜひご覧になっていただきたいです。
10月には2回(たしか23日と29日)映画館で上演されます。
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