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Brugge Style
don quixote 2019 with natalia osipova
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眼福、眼福!
先月はマリアネラ(Marianela Nunez)のキトリ、今月はナタリア(Natalia Osipova)のキトリを楽しみにしている人も少なくないはず...
パートナーのバジリオ役はマリアネラの時と同じで、絶好調の美しきVadim Muntagirov。
当初ナタリアの相手役だったCesar Corralesが負傷したためだ。
モンタギロフとナタリアの組み合わせはあまり見る機会がなく、組み合わせのケミカル反応としてはモンタグロフとはマリアネラの方がよりいいのかもしれないが、例えば1幕めの最後の強烈な片手リフトはマリアネラの3回よりもずいぶん上手くいっていた。
ナタリアは猫のようでリフトしやすそうだ。
ナタリアとといえばキトリ、キトリといえばナタリア...
昔とかわらず、もう最っ高に弾み輝くキトリだった。自分の気持ちをコントロールできない、幸せと希望にあふれたキトリ! 跳躍の高さ、回転のありえないスピード。観客の沸くことといったら!
最後の最後まで拍手と歓声と床を踏み鳴らす音が鳴り続けた。
(Don Quixote Natalia Osipovaで動画検索してみて頂戴...惚れます)
比較するのもどうかと思うが、マリアネラのほとんど数学的に美しい完璧な踊りもあり、ナタリアの生命のエネルギーそのものといった感じの美しさ(まるで春に花が咲く映像の早送りを見ているかのような)もあり。
彼女らが舞台に登場すると色が変わるのが分かる。多分どんな役をやっても目立つのだろう。
モンタギロフはソロにも惚れ惚れ、ずっとずっと永遠に見ていたいが、ある日はマリアネラ、この日はナタリア、先日はウィーン国立バレエで信じられないほど美しい日本人プリンシパル橋本清香さんと踊り、彼女ら一人一人にプロポーズし(劇中で。もちろん)、プロポーズに持っていくだけのダンサーとしてのすべてが備わっており(劇中で、もちろん・笑)それが心からすごい! と思う。
派手な人気マタドール役のReece Clarkeはヴィスコンティ風の大変な美男子でしかも長身ではあるものの、平野さんの当たり役であるこれを表現するギラギラとキレにはもう一つというところだった。
彼のパートナーのClaire Calvertは美しい(あの足!)。でもサポートされるのは今ひとつ上手くないのかもしれない...平野さんのパートナー、Laura Moreraはやはり優れている。
そして最後にドリアドの女王役、金子扶生さんはやはりやはりすばらしい! 彼女も信じられないほど美しい...絶対に近々プリンシパルに昇進されると思う。
(ナタリアのロイヤル・バレエでのキトリの写真が一枚も見つからないため、写真は彼女をスターにしたボリショイ時代のもの)
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