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Brugge Style
ベートーヴェン誕生250年
生誕250年を記念して発売されたというマイセン。
クリスマスに音楽関係の方から頂戴した。宝物。
ベートヴェンの顔色は良くないが(笑)、彼の開悟したようなこの表情がいい。
さる2020年12月16日は楽聖ベートーヴェンの誕生250年だった。
去年は誕生250年を記念して、さまざまな催しが欧州各地で予定されていたにもかかわらず、新型コロナ禍でことごとくキャンセルに。
思い起こせば生のベートヴェンは、2月にロンドンでKissinによるピアノソナタをかぶりつきで聴いただけ?!
12月頭に予定されていた、ロンドンフィルとKrystian Zimermanのベートヴェン・ピアノコンチェルト・マラソン@バービカン、ものすごっく楽しみにしていたのに...
事前に録画されたものを見たものの、やはり生、生で聴きたい。
前もお話ししたかもしれないが、人類がいつか滅びるであろう(パンデミックで?)悲しみよりも、人類が滅びた結果、この宇宙にもう2度とベートーヴェンやショパンが響かない悲しみの方が強い。
機械や宇宙人が演奏し続ける可能性もあると友達は言ったが、それは微妙に違うし(人間とは何かという哲学的問い)、さらにそこには聴衆はいない(誰もいない森で木が倒れたら音はするのかという哲学的問い)のだ...
2月にKissinを聴いた後にも引用した、
Quand ovum et temps nichait sont in re, sed solum in apprehensione
「時代や時間は実際には存在しない。ただ精神の中にだけ存在する。」 (アウグスティヌス『告白』)音楽も、「人間の」精神の中にだけ存在するのである。
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