goo

かえるの王様






マルクト広場でのヴァレンタイン・チョコレートイべントにて。




童話や民話はオリジナル(残忍)ヴァージョンに限り、大変興味がある。

例えば「ハーメルンの笛吹き男」のことを考えただけで身体全体が活性するような感じだ。わくわく。
なぜそんな話ができたか、なぜそういう言い換えがされるようになったか、なぜそういうことが信じられるようになったかなど、ゼロの状態を調べるのが三度の飯と同じくらい好きなのである。

もちろんわたしの知力や知識では答えなど出るわけはないけれど、またそれがええんですな。



「かえるの王様」は気色悪さが傑出した好きなお話のひとつ。こんなんが寝台に上がり込んできたりしたら...想像するだけで鳥肌ものである。
わたしと同じ感覚だったのか、お姫様はこいつを壁に叩き付けたのである(笑)。そしたら美形の王子様に変身したというから、この辺りがわたしを非常に喜ばせるのだ(お姫様の献身の末、変身したんじゃなくってよ)。


この写真のコイツ、左側の男性を食べようと舌を出して狙っているようにも見える(笑)。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

黄龍とかマクガフィンとか




指輪。

裸石を適当な台にセッティングしてもらうという程度のオーダーはしてきたが、これは「こういうものを作って」とゼロからお願いしてでき上がったものである。


宝石の仕事をしている友人が数ヶ月を経て先週持ってきてくれて...

もう~熱愛。


ごろっと高さが1cmあり、横に長い石の幅が右手薬指の幅と同じ、というところが絶妙である。

誕生石であることと、肌色のトーンにあうこと(はめると石の色が肌の色で緩和され、はちみつがトーストの上でとけるような色合いになる)から黄色を選んだが、黄色の石は金運上昇のラッキーチャームでもあるそうだ。特にそんな効果がなくても、春の日差しに輝く石は十分に幸せな気持ちを運んでくれる。

指輪は自分の目に入るので自己満足度最高値のアクセサリーである。



ところでこの友人がこの春ブラッセルのグランプラス近くに店を出す。詳しいことが決まったら改めてここで宣伝するつもりである。
なんとっ!!このMoet企画の指輪もさまざまな石で商品化されるのである。

ここはひとつ命名を...「黄龍」とか「マクガフィン」とかどうかな?

いや、もっと女性らしいチャーミングな名前になるようだ。








コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

you must believe in spring




立春大吉。


明け方、高速道路を東に向けて走る。
ベルギーの真っ平らな地形のおかげで、50分弱、空だけを見て走ることができる。
おお、今日は晴れそうだ。
80度くらいの角度で飛行機雲がいく筋もかかっている。まるで打ち上げ花火がひゅるひゅると昇って行くのような形。なんかめでたいな(笑)。

早朝、車を走らせるの、それが大都会の中(<これがまたええんですな)でも、高速道路でも、海沿いでも、大好きだ。



朝のブラッセル。
東の空低く、太陽が青空にかかっているので、昨夜降った雨を反射して木々も建物も道路もきらきらきらきら輝いている。振動のような輝き。早起きは三文の得である(笑)。


サンカントネール門をバックミラーに見ながら、メロードをモンゴメリーの方に走る。モンゴメリーを過ぎるとに左に並木道、右にイギリス絵画のような緑地公園。信号が次々と青に変わる。ラッキー(笑)。


隣を走る車の助手席のモップのような大型犬と目が合った。円満、円満(笑)。


モンクがかき消えると、エヴァンスのyou must believe in springが始まる。


今年もよい一年になりそうなのである。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

うたかたを飲む




シャンパーニュの消費量、ベルギーがフランスを押さえて世界第1位なのだそうである。

この国力、自慢したいやら気恥ずかしいやらである。


わたしと夫のように毎晩「家で」飲んでる人が多いのだな、おそらく。
とは言え、毎晩有名ブランドの高価なものを飲んでいるわけではもちろんない。

だいたいウチでは毎年買いに行く(最近は送ってもらうことが多くなったが)小規模RMの数種類か、酒屋で買える14~30ユーロくらいのNVものかである。
14ユーロのものは飲みながら料理にも使う。

わたしがシャンパン風呂に入っているというウワサが友人の間でまことしやかに広がったことがあったが、もちろんそんな消費の仕方はしない(笑)。


.....



われわれがシャンパーニュ地方で結婚披露宴をして以来親しくしているRMの主人からこの前聞いた話:

近頃ではシャンパーニュ地方の小規模な作り手に直接買いに行っても、ベルギー人だとバレたらふっかけられることがあるそうである(ベルギー人は少々高価でも買う)。
また、オランダ人だとバレたら、試飲でもお勘定をとられるそうである(正しくはどこの国籍の人間でも試飲のみで購入がない場合、試飲代金を請求されるようになった)。

今後もさまざまな都市伝説が生まれそうでおもしろい。


この世はうたかた。こんなにふさわしい飲み物は他にあるまい。

葡萄美酒夜光杯。






週末ウチで飲んで抜群にうまかった 2003 by Bollinger




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ヴァレンタイン 2008




ひじき、わかめ、のりなどの海藻類、乾燥ごぼうや干ししいたけや乾燥大豆、佃煮などの保存食、鎌田のしょうゆに、無添加のだし、上等のお茶、和菓子...などを家族や友人が「Moet救済物資」として定期的に送ってくれる。


ヴァレンタインはチョコレートの国ベルギーからお礼をするのにいい機会だ。日本へチョコレートを大量発送する。










今年はわたしの中では現在一等賞のfabrice collignonにした。
左が750g、右500g入り。
つぶは小さめ。非常に丁寧に作られているというのが素人にも分かる。
自分の中の思い出とつながり、いろいろなことを突然束にして思い出せたような「気がする」(これはわたしにとっては食に対する最上級の褒め言葉だ)、connaisseurのためのお菓子である。


fabrice collignonはまだ日本にも入っていないだろうから(何しろご本人が箱詰めなどの対応をしてくれるほどの規模である)、常に「新しいもの」が好きな友人○○には特に喜んでもらえるだろう...喜んでくれるよね。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »