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wanderlust





ロンドンで最も好きなお店の一つ、「旅」をテーマにした本屋さん、Stanfords
コベント・ガーデンの近所にある。

もともとは地図を扱う店で、創業250年以上だそうだ。

250年前...
帝国主義を推し進めるためには正確な地図が必要だったはずで、その美しき残滓とでも言えばいいのだろうか。
さすが大英帝国ですな。

当時から現代までの地図はデータとして残っており、リクエストで指定の時代と地域でプリントアウトしてくれる。

旅エッセイはもちろん小説などもあり、ベストセラーから、例えばセリーヌの「夜の果ての旅」などもあってハイブラウさがミーハーなわたしを喜ばせる。


わたしは夫とここに来るのが大好きだ。
いわゆるデートスポット(<書いていて恥ずかしい)。

幻の遺跡、土地の古名、憧れのホテル、遥かな海、おなじみの街の別の顔...
ここのような本屋では、思いがけないきっかけが生まれたり、予期せぬ出会いがある。まさに世界を漂泊しているような壮大な気持になる。
今回はモンテネグロ関係の本とサリー州のハイキング本その他を購入。
旅は旅の前のこういう時期が一番楽しい。


写真は2階の地図セクション(左)とギリシャのガイドブックセクション。ギリシャ・セクションは本棚2つぶんだが、これがイタリアなどになると4つか5つぶんになる。


さあ旅に出よう!
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ランベス橋から








ヴィクトリア・タワーをランベス側から眺める。


ランベス橋(Lambeth Bridge)を渡ってウエストミンスター側に渡ると
いきなり結界が切れでもしたかのように人が増える。

ロンドン一の観光スポット、
国会議事堂、ウエストミンスター寺院を見学する人
ここからトラファルガー広場の方へ向かう人
あるいはバッキンガム宮殿の方へ向かう人...

洗濯機の渦のような人混みだ。


ロンドン、ただいまたぶん今年1回目の夏を迎えている。
南欧をのぞく欧州の夏は細切れなのだ。

青空を背景に太陽に照らされる街は
人が多かろうがもうすべてが美しく、

6月、わたしが一番好きな月!
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週末のトムの予定




昨夜は出張中の夫の予定が変わったせいで、わたしは待ちかねていたマレイ・ペライヤ@バービカンのリサイタルへ行けなかった。

!!!!!!

娘をピックアップしてキャンプの支度を取りに帰り、集合場所まで連れて行く人がいない、という最悪の事態だ。


空港から「空港の免税店で売ってるもの、なんでも買って帰るから許して!」と電話がかかってき、今日は「ランチでもディナーでも、好きなところへお連れしますから許して!」と言うので、しばらくこのネタでネチネチいたぶりたいと思う。

まあそんな良からぬことを企んでいたらトム(「トムとジェリー」の)みたいな痛い目にあうんですけど。


そういうわけで、今日はこれから彼が一番興味がなさそうな美術館へ連れて行こうと思う。



写真は本文内容全く関係がないが、ストランドにあるセント・マリー・ル・ストランド(St Mary le Strand)、英国海軍女性兵士のための教会だそう。この写真を使う機会はなさそうなので載せてみた。
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バレリーナちゃん








娘は4歳の時からバレエを始め、今年で11年。
今では週4コマのレッスンの他、
週2コマで教室補佐のボランティアもしている。

受け持っているのは幼稚園児のクラスだ。
4歳、5歳の愛くるしいお嬢さんたちは娘のことを
きちんと「ミス・ジョーンズ(仮名)」と呼ぶ。
かわいらしさにもだえ死にしますよ。


いよいよ今学年度はあと1ヶ月ほどで終わりという昨日、
別の小学校に進学する教え子からカードをもらってきた。
(娘の学校は幼稚園から高等学校までの一貫校で、
バレエ教室も学校内で行われているのです)


「あなたはさいこうのせんせいです」
「あなたはわたしがしっているひとのなかでいちばんおもしろいです」


自分が役に立っていると実感できるのは、褒めてもらうことと同様、
前にも書いたことだが、
「私はここにいてもいいんだ」という承認を受けることである。
人間の人格形成と安定にこれ以上大切なことがあるだろうか。

つまり、「役に立つ」というのは決して社会や他人のためではなく、
自分のためなんですな。


このカードはピアノやアカデミックの金属製のトロフィーや盾と並んで
その中でも一番輝いている。
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chateau la coste 2015




南仏のワイナリーラ・コストについて何度かメールを頂いたのでメモしておきます。


南仏にワイナリーはいくつもあるが、南仏へ行くたびにラ・コストを訪れたくなるのは、ここがモダン・アートとワインと太陽というわたしの大好きなもの三位一体でできているからだ。


安藤忠雄さんの本館が究極に美しい腕をまっすぐ伸ばしてるのに招かれる。ルイーズ・ブルジョワの蜘蛛を見ながら建物の中に入ると超モダンな縁側といった雰囲気で、カフェもここにある。
まずはロゼで喉を潤す。

飲みすぎる前に丘に点在する「彫刻ウォーク」を見に行こう。
地図を片手に20ほどのアート作品をひとつひとつ(安藤さんのチャペルも!)ハイキングがてら回る。麓へ下りてきたら目に入るのがフランク・ゲイリーの野外音楽堂だ(写真右上。右手には葡萄畑)。全部回ると結構な運動になる。
この音楽堂での演奏、聴いてみたいなあ。

麓に戻り、ジャン・ヌーベルのワイン醸造所で工程を見せてもらい、最後はワインの試飲。スーツケースのサイズや車のトランクのスペースと相談しながら買い物し、再びカフェに戻って心ゆくまで飲む。食事もおいしい。
現在、敷地内にホテル建設中なので、ここに宿を取れば運転担当者も心ゆくまで飲めるようになるだろう。(左は彫刻ウォークの作品のひとつトム・シャノンの『ドロップ』)


時期的には夏場は観光バスもたくさん来ていて激混み(フランス人多し)、今年3月に訪れた時は寒かった(18度くらい)ものの、閑散としていて、彫刻ウォークの最中も他のグループには全く出くわすことなく、アートの丘独り占め状態だった。受付の男性も暇なのかか話がはずみ、こちらもいろいろ質問を受けた。3月、おすすめ。


行き方は、場所的にはエクス・アン・プロバンスが大きな街としては一番近く、車で20分ほどだ。道中のドライブもすてきなので(ワイナリーたくさんあり)レンタカーはかなりおすすめ。特に3月は車の流れも少なく、ゆっくりマイペースで走れる。距離的に、帰りの足が確保できるならタクシーで行くという手もあるかも。ちなみに公共の手段ではたどり着けないと思う。

時間的には午前中が空いていておすすめ。
11時くらいに到着して、2時間くらいかけて彫刻ウォークをし、降りてきてランチ、という感じですな。

彫刻ウォーク、ワイン醸造所のツアー(英語あり)はそれぞれ料金がかかり、レストランだけの利用も可。
夏場はオンラインで予約したほうが無難。
ウォークにはスニーカーなどが必須。


エクスのほうへ行かれるならぜひぜひ!
(右は安藤さんの本館とブルジョワの『蜘蛛』)
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