ジャガーの中でも飛び切り渋い1台、XJSの1991年モデルに試乗しました!
XJSといえば、特徴的な六角形ライトとロングなボディで独特の雰囲気を醸し出す渋い1台です。今回はその直6モデルに試乗することができましたので、早速インプレです!
●居住性★★★★
いや、実にいいです!まず内装がウッドやレザーをふんだんに使った、いかにも英国貴族のイメージ!今ではレアな本物の金属を使ったパーツもテンションが上がります。驚くべきは、その静粛性!20年以上前の車とは思えないほど静か!聞こえるのはセンターのアナログ時計の秒針が時を刻む音だけ。エンジン音も外の音も、どこか遠くの世界のようです。実際の静粛性は現代の高級車には叶わないのでしょうが、おそらく人間が煩いと感じる音の遮断がうまいのでしょう。乗り心地も実にしっとり。空間は広くはなく、むしろ狭いはずなのですが、渋滞も苦になりません。高級で質感の高い空間設計なので、そこにいるのが嫌にならないのです。
●動力性能★★★
低速からグッとトルクを発生させ、そのまま気持ちよく、質感を伴って加速します。ATの変速ショックも少なくないのですが、あまり気にならないのはトルクが必要充分だからでしょう。気持ちよくスポーツ走行が楽しめます。
●ハンドリング★★★
ロングノーズなのでキビキビとは行きませんが、気持ちよく曲がります。パワステが軽めなのでハンドルを切りすぎそうですが、それを節度を持って振り回すことで、予想以上にスポーティに走ります。やはり英国車はスポーティな車の作り方がわかってますね。
●総合評価★★★★
いや、予想外に今でも高級車として充分通用する中身に驚きました!高級車のなんたるかをちゃんと分かっていて、しっかりと重みを持って作ってる感じがします。内装のデザインも予想以上に現代的でした。維持費は結構かかりそうですが、今乗ってもっともダンディな1台ではないでしょうか。
では、動画をどうぞ!
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