THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

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プジョー205GTi1.9に試乗!(歴代マイカー) スペックではわからない車の楽しさを教えてくれる名車!

2018-05-25 20:49:50 | プジョー Peugeot

*文章は購入当時のものです。

◎概要:

チェイサーの車検も切れ、またもや足なしの身になった私は、次は実費で車を購入しなければならなくなりました。しかし、特に惹かれる車もなし。最初はFDでも購入しようかと思っていたのですが、それほど強く欲しいわけでもない車に150万円以上もだすのは、さすがに迷いました。しかも、今の財政状況でFDなんか買ったら、ガス代がでない。もっと、手軽に楽しめる車はないかなーと、車雑誌をパラパラとめくっていた時!このプジョーが目に止まったわけです。そういえば、私の車人生のなかでは、外車を所有したことはない。よく雑誌とかで”外車には、日本車にはないプラスアルファがある!”って書いてあるけど、やはり乗ってみないと分からない。値段も35万円と、とてもリーズナブル!これなら壊れても惜しくないし、外車初体験には丁度いい。スモールカーがはやりの時代だし、元祖ホットハッチマシンにも乗ってみたいし、となんでもありの理由をつけ、イケイケの勢いで購入してしまいました。

◎走り:★★★★★

馬力は120と、カローラなみです。しかし・・・レスポンスがいい!なにがどう、と説明しにくいんですが、運転していて非常にエキサイティング!な車です。マーチなみのボディに1.9リッターエンジン、クイックなステアリング・レスポンス、しなやかな足回り、185の太いタイヤ等々、いくつかのファクターを分析すれば、確かに走りが楽しい理由にはなるんだけど、そんな個々のファクターよりも、車作りのセンスの良さが体感できます。日本車のように洗練されていないけど、ジャジャ馬な分だけ楽しく感じる。V-TECみたいに吹けあがりはスムーズではないけど、荒々しい吹けあがりとパワーの出方がレーシー。個々の要素が非常に単純なことなんだけど、プリミティブで楽しい!ということで大正解でした。どうして国産車は、こういう車がつくれないんだろう。別にターボじゃなくても、高等な電子制御なしでも、シンプルに楽しいのに、と思わせてくれる車です。

◎居住性:★★★★

広さはまあ及第点といったところです。さすがに4名乗車では後ろが少々せまく感じます。トランクもさほど広くないし。でも、乗り心地はいいし、手動サンルーフもGood。また、エアコンやルームランプ等にフランス車らしいギミックがあり、外車オーナーになったことを実感させてくれます。そういえば左ハンドル車も初体験です。これで、将来ポルシェを買っても大丈夫?

◎まとめ:★★★★★

そういえば、自分で購入した車では、初のNACarです。ターボの加速もいいけど、やっぱNAのリニアリティのほうが自分にはあっているようです。これでFRならば・・・HONDAのS2000しかないか!!

◎追記:さようなら、プジョ~

 約2年間付き合った愛車プジョーだが、ついに手放すことを決意。昨年からマイナートラブルが増加、エアコンが効かなくなったり、オイルが顕著に減るようになったり、マフラーが腐食していつのまにか脱落してたり(笑)と色々あったが、ついに先日エンジンがかからなくなった。JAFを呼ぶと、電気系トラブルとのこと。とりあえずジャンパーしてエンジンをかけ、ディーラーに飛び込み、バッテリーを新品に交換。これでしばらく大丈夫かな?と思った矢先に、またエンジンかからず。どうやら、オルタネーターがダメのようだ。修理代は10万円くらい。年式からして、今後もトラブルは増加する一方だろう。12月には車検も控えているし・・・悩んだあげく、結局無料で引き取ってもらうことにした。インターネットで探せば少しはお金になるかもしれないが、名義変更等に不安があるので断念。さようなら・・・

 この2年間、たしかにマイナートラブルはいくつかあったが、致命的な故障はなかった。むしろ、そのダイレクトなハンドリングやエンジンレスポンスを楽しむプレジャーが、トラブルによるマイナスイメージを上回っており、本当に所有して良かったと思う。程度のいい中古車を入手するのは困難だが、もし205GTiに興味があって、程度のいいクルマが見つかったら、ぜひ所有してみることをお勧めする。現代のクルマとは違う、元祖ライトウェイトの楽しみを堪能できるでしょう。

プジョー・メンテナンス・ファイル―206/106/306/307 (立風ベストムック―オートジャンブル)
立風書房
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