THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

車の試乗記&レポート、インプレ、動画、お薦めの本等。OCNブログサービス停止に伴い、こちらに引っ越しました!

ホンダ NSX type Sに試乗! しかもドリキンとサーキット走行!!

2018-06-29 21:49:27 | ホンダ

*こちらは2001年当時に書いた文章です。

 

 それは、8月のある日のこと。いつものように、なにか面白いイベントがないか各HPを見て周っていたときに、偶然、ツインリンクもてぎのHPで”HONDA FESTA2001”の文字を発見。ふーん、去年みたいな割引イベントかな・・なに!?500円でホンダ車試乗体験!?もしかして・・・NSXも?早速、イベント事務局に電話、確認したところ、あっさり”NSX、ありますよ~”との返答が!!これは行くしかない!

・9時の開園を見込んで、都内の知人宅に前泊。5:30起床、6:00発。
 しかし、常磐道で事故渋滞にはまり、到着予定を40分も遅れ、9:10もてぎ着・・・

・予想通り、スポーツカー体験走行チケット売り場は既に長蛇の列。しかも、途中で午前分は売りきれのアナウンス・・・やむを得ず、12:45からの午後の販売に賭ける。

・カートで2回ほど知人と勝負。1回目は、俺のマシンがエンストで大幅に遅れる・・・でも、ラップタイムは俺の方が上。
2回目は、俺が勝利するが、ラップは知人が上。結果、ドローで平塚GPにもちこし。

・念を入れ、12:00頃にチケットブースへ。しかし、係員に”受付はまだです”と追い払われる。しかし、同じココロザシの連中がかなりウロウロしだす。そりゃそーだ、もてぎまで来て、NSXに乗れないんじゃ、なんの為にきたんだか。

・12:30。スポーツカー目当ての集団が大量にウロウロ。既に追い払うには無理が。
 
・12:40分。係員からアナウンスが。
”申込希望者が予想以上に集まっているようですので、スポーツカー希望者の列だけ、別の場所につくります。
 今からその場所を発表しますが、決して押し合ったりしないで下さい。”

一同、息を呑む。既に100人近い集団。

”その場所は・・・皆さんの後ろです!”

一斉に移動する集団!押し合わない程度に、ジェントルに、かつワイルドに(笑)移動。

俺と知人は、位置的に出遅れ、列の中央に。大体、50番目くらい・・・既にNSXは絶望的。

・係員からアナウンスが。
”大体、70人くらいの方まで、スポーツカーに乗れます。70番以降の方は、乗れないかもしれませんがご了承下さい。
(おいおい、100人は並んでるぞ。)
70番以前の方も、希望車種の予定がいっぱいの場合はご了承下さい。
(・・・・・)。

ホンダのスポーツカーって、NSX、S2000、インテRくらいだよなぁ。
70人分の枠があって、俺が50番目。・・・NSXは無理だな。インテにするかぁ。

・約1時間、炎天下で順番待ち。

・ようやく俺の番が。一応、NSXを希望。。。。
あった!らっきー!!NSXは3台用意されていたようだ(1台はAT)。4時半になるけど、なんとかチケットGET!!

・俺より5人ほど後ろに並んだ知人は、残念ながらNSXのMTが売りきれで、ATを予約。時間は同じく4:30。やれやれ、危ないとこだった・・・

4:30、パドックに行く。

そこには3台のNSXが。
モンツァレッド・パールのTypeS(1号)、ニューフォーミュラーレッドのAT(2号)、カスタムグレー・メタリックのノーマル(3号)。
俺のチケットは3号。知人は2号。どうせなら、TypeSに乗りたかった。

パドックで時間待ちをしていると、目の前に、マーシャルカーのライムグリーンのNSXが。
 ちょっとパンチっぽい髪型のドライバーのようだ。あれ、どっかで見たような
・ドリキン土屋選手じゃん!!おお、初めてみたよ。 なんでも、NSXオーナーに同乗体験させてるらしい。いいなあ。

そこで、試乗の呼び出しが。
スタッフ:”NSXのチケットの方~!”
俺 :”何時の分ですか?俺は4:30ですけど”
スタッフ:”4:20分の方がいないんで、お先に1号車にどうぞ~”

らっき!TypeSじゃん。
乗りこむと、以外にタイトなコックピット。シートはレカロのフルバケ、カーボン製、これ欲しい!!
ヒップポイントは低い。でもグラスエリアが広いので、視界はいい。
エンジンスタート。意外に静かなアイドリングが背後から響く。
スターティンググリッドに移動。どうやら俺が先頭らしい。

1千万円の車か・・・緊張するのう。

しかし、さらに緊張することが!

スタートを待っていると、あのライムグリーンのNSXが、俺の前に移動!げ、マジか!ドリキンの先導?
オーナーの同乗走行だけじゃないんだ!

・体験走行スタート。
おいおいおい、結構飛ばすぞドリキン。こちらも1速からフル加速。
さすが3.2L、低速からトルクフル。しかし、あんまり飛ばすと怒られるかなあ。ほどほどにしよう。

・と、ペースカーのウインドウから、ドリキンの手が。”こっちこっち”と手招きしとるやんけ!な、なにー!もっと速くこいってかぁ!?こちとら、サーキットは2回目なのに。

がんばって、加速!”ブブブブブ”あれ?フューエルカットが発生。試乗用に、スピードリミッターでもついてんのかなあ?
うわっレブリミットに当たってた!スムーズ過ぎて気がつかず。急いで3速にアップ。すでに150kmオーバー。
せまるコーナー。がんばって減速!
うわ、エンブレ効きすぎた。ケツが滑った。やべ(汗)。

 またドリキンの手が、手招き。まじっすか(瀧汗)。結構がんばってるっすよ。心拍数あがってるっすよ。
さらにがんばる。
既に2週目突入。

 またまたドリキンの手招き・・・・・?あれ?良く見ると、招いてないかも・・・離れろってことかぁ!??
車間をもっと空けろってことかぁ!?

ふとバックミラーをみると、誰もついてきてない・・・急いで減速。車間をあける。どおりでペース速いとおもった・・・


そんな訳で、あっというまに試乗終了。結局、手招きの意味は最後まで不明。

そんなNSX初体験の感想だけど、ありゃー でかいカートです。ミッドシップで安定してるし、ターンインも速い。車が軽く感じます。”限界は高いけど、もし滑ったらコントロールできないよ~”という無言のプレッシャーが挙動からは感じられますが、とても運転しやすい。エンジンは確かにパワフルだけど、ターボモデルほどの体感加速は感じない。トータルで考えると、確かに速いんだろうけど、なんとなく、味に欠けます(まあ、それはS2000も同じかも)。吹け上がりがフラットで、ちょっとドラマに欠ける感じ。1千万円の価値があるかどうかは、微妙なところではないでしょうか。

S2000の方が低速トルクも、絶対パワーもないけど、やっぱS2000の方が楽しいかもしれません。NSXはもてあましすぎそう・・・

ちなみにドリキンは、俺の回のペースカー走行が終わると、イベント会場へ移動。

ドリキンの先導でNSXでランデブー走行なんて、本当にめったにない機会、超ラッキーです。
そんな訳で、今回のもてぎは超満足な1日でした。

初代NSXのすべて―保存版記録集 (モーターファン別冊 世界の傑作スーパーカーシリーズ)
三栄書房
三栄書房