シトロエンC5エアクロスに試乗しました!
C5エアクロスといえば、PHCという特殊なサスペンション構造で、ハイドロの再来かと噂されるモデル。サスのストッパーのところにセカンダリーダンパーを備えているそうです。乗り心地命のシトロエンの最新技術は、果たしてどのようなものでしょうか?早速試乗インプレです!
●居住性★★★★★
いや、噂に違わず、乗り心地いいですね!
ハイドロのように常に揺れている訳ではなく、普段はバネサスらしく安定していますが、大きな入力があると実にしなやかにいなしてくれます。特に路面の大きなウネリをなかったかのようにクリアしてくれるところは、元ハイドロ乗りならニンマリするところではないでしょうか。しかも低速のコツコツしたような短い周期の凹凸もいなしてくれるのは嬉しいニュースです。
居住空間も十分に広く、後部座席も3人乗れます。しかも座面が少し高くなっているので見晴らしもいいですね。シートもサイズがたっぷりしている上、柔らかめなのがフランス車っぽくて気持ちいいです。インパネの質感は普通ですが、デザインはいいですね。
さらにメーターも液晶化されていて、通常のスピードメーターとは別に、上部でボビンメーターでも表示されているところがまたニクイです。
先進技術もしっかり搭載されており、レーンキープやACCも搭載されています。
●動力性能★★★
1.2Lガソリン3気筒ターボエンジンは、イメージよりずっと快活に走ります。8速ATがいい仕事をしていて、ショックもない上、実にスムーズなので上質感を感じます。
●ハンドリング★★★
4500mmのサイズから想像するよりも、ずっと軽快に走ります。ハンドルを切ると、オーバーシュート気味に即座にフロントが切り込み、わずかにロールを伴いながらリアは安定したまま曲がっている様は、C3と同じ味付けですね。
●総合評価★★★★
いやー、C5エアクロス、中々ユニークな車でした。やはり特筆すべきは乗り心地の良さですね。まあ、エアサス搭載車とそれほど変わらないと言ってしまうと元も子もありませんが、バネにしては非常に快適です。しかもエアサスほど常時揺れてるかんじがせず、いざと言う時にしなやかにこなしてくれるので、車酔いもしにくいかもしれません。もっともボディ剛性自体はそれほど強固な訳ではないので、オフロード系の大きな穴を乗り越えるようなシチュエーションではボディが衝撃を受け止めきれない印象はあります。シロトエンらしさ満載のこの車、人と違う車を求める方、ミドルクラスSUVでとにかく乗り心地を重視したい方、オススメです!
では動画をお楽しみください。