いよいよダイナースカード主催のランボルギーニ試乗会スタート!いきなりムルシエラーゴです!!
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まずは外観を一回り眺めてみます。デザインコンセプトはカウンタックに似てますが、質量感が全く違います。厚みが圧倒的に分厚い。横幅もデカイ。特にリアビューは圧巻です。こんなマシン、街中で転がせるだろうか・・と不安がよぎります。
そうこうするうちに順番が回ってきました。覚悟を決め、ドライバーズシートに。特徴的なガルウイングドアはパワーサーボが効いていて結構簡単に開きます。視界は狭い。でもカウンタックに比べれば、居住性もインパネも視界も雲泥の差。拍子抜けするくらい普通です。やはりアウディの影響は大きいですね。そうはいっても、580馬力の6.2Lエンジンが真後ろに鎮座している無言のプレッシャーはひしひしと伝わってきます。一言で言うと、サイボーグ牛。コントロールしやすいように最新の技術でコーティングされながらも、その本質は普遍のモンスター、といったところでしょうか。
既にエンジンには火が入っており、かるい唸りと振動が伝わってきます。パドルを1速に入れ、アクセルオン。いよいよランボルギーニのフラッグシップ、ムルシエラーゴの試乗開始です。ちなみに試乗会会場は埠頭の倉庫街。道は基本的にまっすぐですが、玉にトラックが占領しているのが玉にキズ。高速沿いのストレートがメインステージになります。まずは挨拶代わりに1速でアクセルを踏み込・・ガオォォォーーーン!!というサウンドとともに、体験したことのない加速が!!!同乗者がおもわず「うぉお!!」と叫び声。瞬く間に100kmに到達。4WDのおかげで車体は極めて安定していますが、すごい迫力と加速感です。ドキドキドキドキと早鐘のように心拍数が上昇します。試しに信号待ちで軽くアクセルを煽ってみると、ギュオゥン!と想像以上の吹けあがり!これは舐めてかかるととんでもないことになりそうです。
いよいよ高速沿いのストレート。前方にクルマなしのオールクリア。いくぜ、ムルシエラーゴ!!!パドルを1速に落とし、前方を見据え、ペダルを踏みつける!!!ガオォォォォォーと瞬く間にスピードを上げるマシン!すごいトルク感!2速にシフトアップ、さらに加速!激しく揺れる同乗者の頭を横目にアクセルを踏みしめます。低音中心の野太いサウンドから、12気筒ならではのコォォォォーーーンという乾いたキレのいいサウンドに変化!加速が途切れません!は、はやいぞムルシエラーゴ!間違いなく、今まで乗った中で最強の加速だ!!
前方に車が見えてきたのでブレーキング開始。シフトダウンと同時に、コォォン!と気持ちのいいサウンド!これほど気持ちのいいエキゾーストはアストンマーティンDB9以来です。その後もスキをみては加減速を繰り返し、ランボルギーニサウンドを心ゆくまで堪能しました。
実は、試乗するまではムルシエラーゴにはあんまり期待してなかったんですよ。見た目からしてディアブロに比べると大人しいじゃないですか。いかにも角を折られた雄牛というかんじで。ガヤルドには直線基調のスリークな魅力がありますけど、ムルシ-はちょっと・・・と思っていたのですが、試乗してその印象は逆転しました。この迫力、この特別感、これぞスーパーカーです。4WD化により遥かに乗りやすくなっていますが、エンジンは健在。まさしくファイティングブル。これに比べたらフェラーリのマラネロは乗用車のようです。いやいや、ホントにクルマは乗ってみないと分からないですね。
で、いよいよ次号はベビー・ランボことガヤルドに試乗!!
ベストモータリング2004年4月号 ガヤルドvsムルシエラーゴ!!
価格: ¥2,100 (税込)
オススメ度:★★★★★