台風14号が近づいていたが、17日~18日、与那国島に行っていた。
「沖縄を戦場にさせない県民の会」主催で、「県民の会」の役員さんら4名、赤嶺政賢衆議院議員、高良鉄美参議院議員、山内末子さんら6名の与党県議団の現地視察に同行した。
自衛隊が増強され、厳しい状況をかかえる与那国だが、糸数町長はさらに、空港の滑走路延長や、樽舞湿原を掘り込んで新「軍港」とする計画を国に要請している。
樽舞湿原は、環境省が選定した「生物多様性の観点から重要度の高い湿地500」の一つで、さらに中央部は「国指定鳥獣保護区」にも指定されている。琉球でも最も大きい湿地の一つであり、ラムサール条約への登録を目指そうという提起もされている。
今回の与那国行は、樽舞湿原の現状を確認し、町当局や地元住民の皆さんとの意見交換等を通じて、新港計画の問題点を検討するためのものだった。生憎、糸数町長は「出張」ということで不在だったが、町議会議長、教育長らと話し合うことができた。一次産業が危機に瀕している現状、また、自衛隊やその家族が増えているにもかかわらず、最近では島の人口も減少し、小中学校に通う子どもの数は減っているという話には驚いた。
住民の皆さんとの話し合いでは、こうした厳しい与那国の現状が話されたが、ある方の「島には島のサイズがある。身の丈に応じた地域づくりを」という言葉が印象に残った。
今回、国会議員さんや大勢の県議団が現地を確認したことは大きな意味を持つだろう。
詳細は、9月28日に「与那国行報告会」(午後5時半~、県立博物館講堂)で報告するので、ここでは写真だけを掲載する。
(広大な樽舞湿原 田里千代基町議提供)
(樽舞湿原を延長1200m×幅300m堀り込み、軍港を新設するという。
この図面は、町長が町当局にも事前に諮らず、政府・自民党に要請した際のもの)
(視察団一行)
(樽舞湿原で「与那国の自然を守る会」の方から説明を受ける)
(比川集落近くのカタブイ浜。ここを掘り込んで軍港とする)
(与那国町議会議長との意見交換)
(住民の皆さんとの意見交換)
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