昨日(7月5日・水)は、陸自勝連分屯地の保安林違法開発問題について、ミサイル配備から命を守るうるま市民の会(以下、「市民の会」)の沖縄県森林管理課交渉に同席した。
このブログでも何回も報告してきたが、うるま市勝連の陸上自衛隊勝連分屯地では、基地内の保安林に指定されている範囲が森林法に違反して形質変更されていることが問題となっている(本ブログの2月27日、3月4日、3月8日、3月14日、3月21日、4月10日、4月16日、等を参照)。
「市民の会」は、本年2月にこの問題の調査を開始し、森林法違反だと指摘してきた。沖縄県は速やかに違法に形質変更された箇所について、基地施設を撤去させ、保安林に復旧させなければならないが、何故か、対応が遅れている。勝連分屯地には今年度、地対艦ミサイルが配備されるが、森林法に違反した個所にミサイルを配備することなど論外である。
今日の交渉は、前回に交渉した3月から4ケ月も経っているので、当然、県がなんらかの方針を決めたはずと考えていたが、県の回答は、「現地確認の上、森林法違反が確認されれば必要な指導を行う」というだけだった。
今日、森林管理課長は次のように説明した。
*「指摘を受け、3月14日に防衛局と調整し、3月16日に現場調査を行った。また、3月30日にも調整し、4月24日に2回目の現場調査を行った。」
*「(防衛局は伊波洋一議員への回答で、4件の工事について保安林の範囲に入っていたと認めたが)防衛局が見せたそれらの工事図面では、保安林にかかっている個所が何点かあることを確認した。しかし、県には黒塗りされた図面しか提供されていない。」
*「これらの4件の工事については、6月19日に防衛局と調整したが、未だ、現場調査の日程は決まっていない。」
*「現地確認を行い、森林法違反等を確認したら、行為者に対して必要な指導を行う。森林法では、今回のように無断で開発された場所については、必要な指導としては復旧命令ということになる。ただ、何時、伐開されたのか、米軍が伐開したのか、自衛隊が伐開したのかも不明で、調べていく必要がある。」
また、陸自基地内の火薬庫はほとんどが保安林区域内だが、今年度、改修工事が予定されている。森林法に違法して造成された火薬庫は速やかに撤去させて保安林に復旧させる必要があるが、森林管理課長は、この点についても、「森林法に基づいて判断します」、「適切に対応します」と繰り返すだけだった。
全く埒があかないので、次回は少なくとも部長が対応するよう求めてこの日の交渉を終えた。
(7月5日、沖縄県森林管理課長との交渉)